上位表示だけじゃダメ!クリックされる記事タイトルの付け方と例

目次 ▼

PV・検索流入が少ない原因は記事タイトルのせい

「サイトのアクセス数が増えない……検索流入が増えない……。」

あなたのサイトのアクセス数が増えないのは、検索結果でクリックされないからです。クリックされないのは、記事のタイトルが魅力的ではないためです。

もし満足できる質の高い記事を書けたとしても、クリックされなければ意味がありません。では、どうすればクリックされる記事タイトルを付けることができるのでしょうか。

今回のテーマ
今回は、クリックされる記事タイトルの付け方を知りたい人のために、以下の内容をお話します。

  • 検索でクリックされる記事タイトルの付け方
  • クリックされる記事タイトルは自然にSEO対策になる

それでは早速見ていきましょう。

検索でクリックされる記事タイトルの付け方

記事タイトルは30文字以内!伝えたいことがあれば別

ユーザーが検索したときに、検索結果に表示される記事タイトルの文字数は全角28-35文字とばらつきがあります。

記事タイトルの意図をユーザーに正しく伝えるためには、記号や半角スペースなども入れた文字数を全角30文字以内にすることが理想です。

ただし、記事タイトルで伝えたい言葉、含めた方がユーザーが理解しやすい言葉がある場合は、全角30文字以内を重視する必要はありません。たとえば、以下は全角34文字です。

  • ブランディング、宣伝広告、マーケティング、PRの違いを画像で示してみた

この記事は、ブランディング、宣伝広告、マーケティング、PRの違いを画像を使ってわかりやすくあらわす内容なので、「ブランディング」「宣伝広告」「マーケティング」「PR」「違い」「画像」はどれも外せない要素です。

また、画像であらわすことがポイントなので、「ブランディング、宣伝広告、マーケティング、PRの違いを画像で示す」では少し弱いと感じて、上記の記事タイトルにしました。

記事タイトルにはキーワード+関連語を2-3つ含める

記事タイトルを付ける際は、「キーワード+関連語を2-3つほど」含めるように工夫しましょう。

たとえば、Facebookで退会をしたい人が、「Facebook」で検索をすることはありません。「Facebook 退会」や「Facebook アカウント 削除」などで検索するはずです。

ビッグワードで検索1位を狙うというSEO業者がいますが、費用対効果の面を考えると効率が悪いですし、そもそも難しいことです。

Facebookで考えられる2語のキーワードとタイトル
Facebookで考えられる3語のキーワードとタイトル

上記は「Facebook+1語」「Facebook+2語」のタイトル例ですが、「キーワード+関連語を2-3つほど」あれば、大まかな記事内容は想像できるはずです。

キーワードは記事タイトルの前半にを含める

記事タイトルの前半にキーワードを含めるとSEO対策に良い効果がありますが、それよりもキーワードが前半にあることでユーザビリティが高まります。

これは、前半で疑問を投げかけて、後半で解説するという記事タイトルになっています。これだけで、内容がある程度わかるため、ユーザーはクリックしやすいと思います。

記事タイトルは同じにしない、似たタイトルも避ける

記事タイトルは、記事ごとにまったく違うものにしましょう。

「◯◯その1」「◯◯その2」は論外ですが、似たタイトルも避けた方が良いです。記事の内容がユーザーに伝わりづらいですし、Googleに重複コンテンツだと認識される能性があります。

重複コンテンツを放置してはいけない理由
  • ペナルティの対象になるため
  • クローラビリティが下がるため
  • 検索結果から除外するフィルタがかかるため
  • リンクの評価が分散されるため
  • WEBサイトの評価が下がるため

記事タイトルに同じキーワードを複数回使わない

たとえ重要なキーワードでも、記事タイトル内では複数回使わずに、限られた文字数で記事内容をユーザーに伝えられるように気を使ったほうが良いです。こちらもユーザビリティの観点で考えましょう。

上が論外だということは、誰でもわかると思います。

下は前半に「情報収集」、後半に「情報収集能力」というキーワードが出てきますが、両者は意味がまったく違う言葉で、ユーザーに内容を伝えるためには必要です。

検索行為は質問だと認識してタイトルを付ける

ユーザーが検索するのは、疑問を解決するためです。つまり、ユーザーは検索エンジンに質問を投げて、検索結果でその回答を得たいと考えています。

「とは」を付けて検索することを「とは検索」と言います。「とは」の後は文章が省略されており、上記の場合「オズボーンのチェックリストとは(なに?どんな意味?)」などの質問が入ります。

つまり、そのような記事タイトルにする場合は、記事内容で明確な回答をしなければいけません。

ちなみに、「とは検索」の対象になると、ページ最上部に強調スニペットとして表示される場合があります。

パンダアップデートとは   Google 検索

重要なキーワードが、ユーザーにとって疑問になるキーワードであれば、積極的に「とは検索」で検索される記事タイトルにしてください。他にも、ユーザーは「意味」「って」「?」などを使って検索します。

ユーザーにメリットをわかりやすく伝える

ユーザーはメリットを求めて検索をします。そのため、メリットを明確にできる記事内容であれば、それを記事タイトル内で示しましょう。

上は、「読めばSEO効果が最大化!」という文言を入れることで、Googleの「10の事実」を読むことをおすすめする記事内容だということがわかります。

一方、下だと単純にGoogleの「10の事実」を紹介しているだけに感じ、インパクトが弱くなってしまいます。

メリットを強調するわかりやすい言葉を入れる

記事タイトルでメリットをわかりやすく説明することに加えて、メリットを強調できる言葉を付加すると、ユーザーはその記事に魅力を感じます。

上は「簡単」にできることを強調しています。メリットを強調すると、検索結果に似たような記事タイトルが並んだときでも目が止まりやすくなります。下は、やはり弱く感じます。

ポイントは、誰でもわかる言葉、スッと頭に入ってくる単語を使うことです。簡便、簡易、平易、容易いなどよりも、「簡単」が一番スッと入ってくる言葉ですね。

記事内容を予測できる記事タイトルにする

記事タイトルで記事内容を予測させるには、「キーワードが含まれている」「記事内容を要約している」の2点が必要です。

ユーザーは、知りたい情報をキーワードで検索するため、記事タイトルにキーワードを含めることは当たり前です。

さらに、ユーザーは記事タイトルを見てクリックするか判断しているため、記事タイトルが記事の要約になっていなければいけません。

記事タイトルで特定ターゲットにリーチする

予備知識、基本知識がある特定層に対して、お題目を提示するタイトルの表現手法です。

これは、SEO、WEB業界関係者の間では有名なニュースだったため、「リブセンスが検索ペナルティを受けたかもしれない」「リブセンスの営業利益が大きく減少した」という予備知識がある層が読むことを前提で付けたタイトルです。

ターゲットが明確なため、このようなタイトル付けができますが、話題性により検索数が上下します。

記事内容より過剰な宣伝文句を使わない

記事タイトルに、「100%儲かる」「どこよりも安い!」「絶対痩せる」のように過剰な宣伝文句を入れると、記事の信用を落としてしまいます。

本当にタイトル通りの記事であれば良いのですが、内容によっては、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)を欠いていると判断されてしまいます。

ブランド名が必要か不必要かを考える

取り扱っている商品が、明確にブランド名を必要としているなら、ブランド名を入れてもまったく問題ありません。

ただし、明確なブランディングコンセプトがない限り、企業名や店名を記事タイトルに入れる必要はありません。文字数の浪費になります。

  1. 資生堂の肌にツヤを取り戻す大人気化粧水○○が明日まで7割引き!
  2. ◯◯ドラッグストアー△△支店:肌にツヤを取り戻す大人気化粧水が明日まで7割引き!
  3. 肌にツヤを取り戻す大人気化粧水が明日まで7割引き!

1のように、ブランドネームが売りになるなら、記事タイトルに含めてください。2の店名はタイトルの最後の方が良いですね。売りが伝わりにくくなります。3は、ECサイトならアリですが、実店舗の場合は店名をタイトルの最後に入れましょう。

記事タイトルには『』【】()「」を多用しない

記事タイトルに記号を入れて目を惹くことを推奨する情報を見かけますが、特別な意味がなければ記号は多用しない方が良いです。

  • 【速報!】明日から例年の「100倍の花粉」がやって来る!
  • 『必読!』今からできる【一日5分】の勉強で【一か月後】には海外留学

このような括弧は前後で2文字分消化します。数字の強調は効果が高いため、括弧を使いたい気持ちはわかりますが、使いすぎでどこを見て良いかわかりません。

先ほどの記事タイトルを括弧で強調するなら、このように修正します。一番下は、SEOで検索したことを強調するために括弧を付けてわかりやすくしました。

同様に、「★」「☆」「※」「!」「?」なども1タイトルに3つ4つ入っていると過剰に感じます。

まとめ記事だということがわかる表記をする

まとめ記事はよく見られますし、ブックマークをされやすいタイトルです。そのため、まとめ記事だとわかる表記をします。

まとめ記事だとわかる表記とは、「まとめ」「一覧」と数字をセットで使うことです。ただし、必ずしも数字が必要なわけではありません。タイトルの文字数との兼ね合いで考えましょう。

記事タイトルでニュースや速報性を伝える

TwitterやFacebookなど、SNSで拡散されやすいのがニュース系の記事や速報性が高い情報がわかるタイトルです。

  • 明日から開催!春のパン祭り
  • 今話題のロボット「ペッパー」がうちに来たよ

話題のニュース、テレビ番組、ファッショントレンド、スポーツなど速報性が高く注目が集まっている情報を扱った記事をフロー型記事と言います。フロー型記事のニーズは短く、一定時期過ぎると価値を失います。

フロー型記事を見てもらうためには、誰よりも早く記事を投稿するSNSで何度も拡散するなどの工夫が必要です。

記事タイトルで反論、攻撃、煽りを表現する

記事タイトルに煽りを入れると、チェックされやすくなります。サイト内にコメント機能があると、より盛り上がります。

攻撃対象が有名人や有名企業の場合は、ライバルが多いため難しく、内容が浅い記事の場合は読まれても拡散されません。

逆に、ネットで話題、一部のカテゴライズされた人たちで話題などへの反論の方がチェックはされやすいでしょう。

  • AKBのCDを買う~~~は◯◯だ!
  • Twitterで◯◯を晒すのはやめろ、誰でもやるだろ!
  • ◯◯事件の真相を知っているからすべてバラす

記事タイトルで煽って、記事内容でも煽り倒すという勇気があるパターンもあれば、記事タイトルで煽って記事内容はそうでもないパターンがあります。

話題性のある商品レビューであることを表示する

単なる商品レビュータイトルでは見てもらえません。特定の支持層が存在する商品、たとえばApple製品やブランド商品をいち早く使ってみた系のタイトルは、レビューを参考にしたい人がクリックしてくれます。

  • 最新iPhone◯を買ったから徹底的にレビューするよ
  • ノンフライヤーを使って手当たり次第50品揚げてみた
  • USJのハリーポッターで人生最高に楽しんだ4つのポイント

実際に使ってみた、試してみたことがわかるタイトルを付けなければ、レビュー記事だということがユーザーにわかってもらえない可能性があるので注意しましょう。

具体的な法則名、心理学用語、フレームワークを入れる

具体的な法則や心理学、行動経済学用語を入れるとタイトルに信ぴょう性が増します。また、それらを違った角度から説明した記事、深い考察がある記事であれば、拡散が見込めます。

フェルミ推定の検索順位

数字を使って記事内容をイメージしやすくする

これまでの事例でもいくつか出てきましたが、タイトルに具体的な数字を書くとユーザーが記事内容をよりイメージをしやすくなります。

タイトルに数字を入れる場合は、「具体的なメリットを数字化する」「具体的な数字で記事内容を明確にする」のどちらかを意識してください。

記事タイトルに誰かが思っていそうな言葉を入れる

記事タイトルは、固い表現でなければいけないわけではありません。ユーザーが思っていることを代弁したタイトルを付けると、自然と見てみたくなります。

クリックされる記事タイトルは自然にSEO対策になる

記事タイトルの最適化は、SEO対策にばかり焦点があたりますが、ユーザービリティも高まるように手を入れなければいけません。

キーワードだけを意識したタイトルをつけるのではなく、ユーザーを惹き付けるキャッチコピーとして考えた方が効果が高まります。

と言っても専門的なキャッチコピーの勉強をする必要はありません。

今回話したタイトル付けに必要なライティングテクニックだけ押さえて書けば、クリックされる記事タイトルを付けられるだけでなく、自然とSEO対策にもなると思います。

クリックされる記事タイトルの付け方
  • 記事タイトルは30文字以内!伝えたいことがあれば別
  • 記事タイトルにはキーワード+関連語を2-3つ含める
  • キーワードは記事タイトルの前半にを含める
  • 記事タイトルは同じにしない、似たタイトルも避ける
  • 記事タイトルに同じキーワードを複数回使わない
  • 検索行為は質問だと認識してタイトルを付ける
  • ユーザーにメリットをわかりやすく伝える
  • メリットを強調するわかりやすい言葉を入れる
  • 記事内容を予測できる記事タイトルにする
  • 記事タイトルで特定ターゲットにリーチする
  • 記事内容より過剰な宣伝文句を使わない
  • ブランド名が必要か不必要かを考える
  • 記事タイトルには『』【】()「」を多用しない
  • まとめ記事だということがわかる表記をする
  • 記事タイトルでニュースや速報性を伝える
  • 記事タイトルで反論、攻撃、煽りを表現する
  • 話題性のある商品レビューであることを表示する
  • 具体的な法則名、心理学用語、フレームワークを入れる
  • 数字を使って記事内容をイメージしやすくする
  • 記事タイトルに誰かが思っていそうな言葉を入れる

次回は、サーチコンソールの実データを用いて、記事タイトルの重要性を深堀りしたいと思います。

参考になったらSNSでシェアをお願いしますm(_ _)m