オズボーンのチェックリストとは?ビジネスアイデアの発想事例

オズボーンのチェックリストとは

ビジネスのアイデアが出てこない

1つの商売、1つのビジネスモデルをずっと続けていける会社はありません。

10年、20年と会社を続けていくうえで、今の商品がいつまで売れるのか、今のビジネスモデルがどこまで通用するのかを考えながら経営する必要があります。

そのため、ビジネスアイデアを考え続けることはとても大切です。ビジネスアイデアを作り出すためには、知識をインプットして、得た知識で考え続けなければいけません。

とはいえ、まったく違うジャンルのアイデアを考える必要はありません。ほとんどの会社は、現在扱っている商品やサービスを改良することで、会社を存続させていくわけです。

そこで重要なことは、既存の商品やサービスから新たな発想を生み出す考え方です。その方法の1つに「オズボーンのチェックリスト」があります。

今回は、オズボーンのチェックリストの説明と日常からアイデアを得るための考え方についてお話したいと思います。

オズボーンのチェックリストとは

オズボーンのチェックリストとは、既存の商品やサービスに対して、新たな発想を生み出すためのフレームワークのことで、ブレインストーミングを提唱したアレックス・フェイクニー・オズボーン(Alex Faickney Osborn)が作ったリストです。

既存の商品やサービスなどテーマ決めて、以下9項目のチェックリストに当てはめて考えることで、アイデア出しをしていきます。

オズボーンのチェックリスト
転用|他に使い道はないか(Put to other uses)
応用|他からアイデアが借りられないか(Adapt)
変更|変えてみたらどうか(Modify)
拡大|大きくしてみたらどうか(Magnifty)
縮小|小さくしてみたらどうか(Minify)
代用|他のものでは代用できないか(Substitute)
置換|入れ替えてみたらどうか(Rearrange)
逆転|逆にしてみたらどうか(Reverse)
結合|組み合わせてみたらどうか(Combine)

オズボーンのチェックリストの詳細

オズボーンのチェックリストは、上記だけ見れば9項目しかありませんが、それぞれ更に細かく考えることができます。

そのため、実際にオズボーンのチェックリストを用いてアイデアを出したい場合は、できるだけ詳細にしたチェックリストを活用した方がより具体的なアイデアが生まれます。以下事例です。

転用

素材・色・形・機能などを変えずに新しい使い方はないか?
ターゲットを変えて違う使い方はできないか?
など

応用

他社のマネをできないか?
他業種のマネをできないか?
日本以外のマネをできないか?
過去の事例をマネできないか?
など

変更

色や素材を変えられないか?
機能を変えられないか?
形を変えられないか?
温度や質感を変えられないか?
など

拡大

大きくできないか?
重くできないか?
長くできないか?
強くできないか?
個数などを増やせないか?
機能を増やせないか?
ターゲットを増やせないか?
商圏を広げられないか?
など

縮小

小さくできないか?
軽くできないか?
短くできないか?
弱くできないか?
個数などを減らせないか?
機能を減らせないか?
ターゲットを減らせないか?
商圏を狭められないか?
など

代用

他の素材で代用できないか?
他の製造法で代用できないか?
他の場所で使えないか?
他の時間で使えないか?
など

置換

場所を入れ替えられないか?
組み合わせを変えられないか?
順番を変えられないか?
など

逆転

上下を逆にできないか?
左右を逆にできないか?
前後を逆にできないか?
表裏を逆にできないか?
など

結合

他のモノと結合できないか?
他のシチュエーションと組み合わせられないか?
他のモノと混ぜられないか?
他の体験とセットにできないか?
古いものと新しいものを結合できないか?
など

オズボーンのチェックリストの活用事例

では、事例として、コーヒーをオズボーンのチェックリストで考えてみましょう。飲料で嗜好品のコーヒーには、どんなポテンシャルがあるでしょうか。

他に使い道はないか

これまでにない用途を考えたり、少し改良して何かできないかを考えてみます。

・強烈な眠気覚ましにできないか→カフェインは眠気覚ましに使われている
・コーヒーの色を染料にできないか→コーヒー染めの手ぬぐいや服がある

他からアイデアが借りられないか

同種の他の商品のマネをしたり、過去のビジネスモデルなどが実現できないか考えてみます。

・コカコーラのようにコーヒーをブランディングできないか

変えてみたらどうか

具体的に色や味を変えてみたり、販売方法や製造方法自体を変えられないか考えてみます。

・透明の飲料にできないか
・コーヒー風味のさまざまな味にできないか

大きくしてみたらどうか

容量や重量を大きくしたり、商圏やターゲットを広くできないか考えてみます。

・2リットルペットボトルで販売できないか→2リットルはある
・ノンカフェインで子供向けのコーヒーを販売できないか

小さくしてみたらどうか

容量や重量を小さくしたり、商圏やターゲットを狭くできないか考えてみます。

・厳選した1口分のスペシャリティコーヒーを提供できないか
・地域ごとに味が違うコーヒーでブランディングできないか

他のものでは代用できないか

素材や製造方法を別のもの、やり方で代用できないか考えてみます。

・コーヒー風味の妊婦用ノンカフェインティーを提供できないか
・お茶のように水出しパックが作れないか→水出しコーヒーがある

入れ替えてみたらどうか

モノの配置や順番、容器、製造工程やレイアウトを入れ替えることができないか考えてみます。

・食前コーヒーを定着させられないか
・ワイングラスで飲むコーヒーを作れないか

逆にしてみたらどうか

モノの上下や左右を逆にしたり、これまでの常識を反転させることができないか考えてみます。

・予約しなければ飲めないコーヒーを作れないか
・バリスタに価値をもたせて、全国出張させられないか

組み合わせてみたらどうか

アイデアを組み合わせたり、モノ同士を混ぜることができないか考えてみます。

・コーヒーを飲むために図書館を利用させられないか
・1600年代のコーヒーを再現できないか

オズボーンのチェックリストのまとめ

「アイデアを出すのが苦手……。」という人は、ゼロから何かを生み出そうと考えずに、今あるものをオズボーンのチェックリストに当てはめて考えてみてください。

今世の中にあるモノのほとんどは、何かを改良して生み出されたものばかりです。今ある商品やサービスを捨ててまで、新しく奇抜な発想を生み出す必要はありません。

オズボーンのチェックリストは、今ある商品やサービスを改良するための基本的な考え方です。まずは今回紹介した9項目だけしっかり覚えてください。

ビジネスアイデアを生み出す方法は、オズボーンのチェックリストだけではありません。

有名なところでは、ブレインストーミング、マンダラート、マインドマップ、SCAMPER法、PREP法、KJ法などがあり、すべてロジカルにアイデア出しを手伝ってくれるものです。

能力の有無を嘆くのではなく、ロジカルに考えられるアイデア想起法を複数利用して、効率的に物事を考えられるようにしましょう。