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クローラビリティとは
クローラビリティとは、GoogleのクローラーがWEBサイトの情報を収集しやすくすることを目的とした最適化のことです。クローラー対策とも言います。
クローラビリティが高いと、新規ページが発見されやすくなるだけでなく、未インデックスページを少なくしたり、WEBページの評価の変化をいち早く検索エンジンに反映しやすくする効果があります。
よく、クローラビリティとSEOは関係ないと言われますが、そんなことはありません。
クローラビリティを改善して、クローラーがWEBサイトに訪れる頻度が上がればSEO対策になりますし、WEBサイトを運営しやすくなるメリットもあります。
- クローラビリティの改善策
- 内部リンク最適化でクローラビリティを高める方法
- クローラビリティの改善によるメリット
- 更新頻度が高いとクローラビリティも高まる
それでは早速見ていきましょう。
クローラビリティ(更新頻度)の改善策
クローラビリティの改善策は2種類あります。
Googleにクロール申請をする
1つは、以下で解説していますが、自らGoogleにクロールして欲しいと申請することです。
- サーチコンソールのURL検査ツールを使う
- XMLサイトマップをGoogleに送信する
- Pingを送信する
サーチコンソールのURL検査ツールを使って、URLのインデックス登録をリクエストします。これは、新しいページを追加したときや大幅なリライトをしたときに行います。
同じく、サーチコンソールにXMLサイトマップを設置するのも、定期的にXMLサイトマップを生成して、クローラーにURLを伝える行為です。
また、WordPressを使っている場合は、管理画面からPingを送信したり、「PubSubHubbub(パブサブハバブ)」などのプラグインを使って、ページ追加などを自動でPing送信して、Googleにインデックス登録をリクエストします。
内部SEO対策をする
もう1つは、内部リンクを最適化して、内部SEO対策をすることです。
- ナチュラルな被リンクを獲得する
- ページ読み込み速度を早くする
- サイト内リンク構造を改善する
- 内部リンクでサイトナビゲーションを作る
- 新規ページの更新頻度を上げる
内部リンク最適化でクローラビリティを高める方法
URL検査ツールを使ったり、XMLサイトマップを設置して、Googleにページのインデックスを促すことは基本です。
それ以外にも、普段のクローラビリティを高めるために、以下の対策でクローラーがWEBサイトを回遊しやすようにしましょう。
ナチュラルな被リンクを獲得する
ナチュラル被リンクを獲得すれば、ページランクが高まってSEO対策になるだけでなく、クローラーがWEBサイトに入る導線を多く作ることができます。
以下をヒントにして、ナチュラルな被リンクを多く獲得してください。
ページ読み込み速度を早くする
ページ読み込み速度を早くすれば、ページの評価が高まるだけでなく、クローラーの巡回割合も高まります。
逆に、WEBページの表示速度が遅いと、重要ではないページとみなされて、クローラーの巡回頻度が下がる可能性があります。
サイト内リンク構造を改善する
サイト内リンク構造を改善すれば、クローラーに重要なページを伝えることができます。
現在、SEOのためにページランクスカルプティングをする意味はなくなりましたが、WEBサイトの回遊率を上げる効果はあります。
たとえば、新規ページを作ったら、場合によっては以下の内部リンクの改善は効果があるかもしれません。
- サイト内の重要なページから、新規ページに対して自然な内部リンクを貼る
- 新規ページの内部リンクは、重要ではないページに対してnofollow属性を設定する
内部リンクでサイトナビゲーションを作る
サイト内のリンク構造を改善しつつ、サイトナビゲーションも充実させれば、クローラーがWEBサイトをより巡回しやすくなります。
サイトナビゲーションとは、「カテゴリリンク」「パンくずリスト」「ページネーション」などのことです。
クローラビリティが高いことのメリット
冒頭でも触れましたが、クローラビリティが高いと以下のメリットがあります。
新規ページが発見されやすくなる
クローラビリティが高いと、Googleに新規ページが発見されやすくなります。情報には旬があるため、今ユーザーに知って欲しい情報を伝えられないのは機会損失です。
WEBサイトの運営期間が短いほど、クローラーが回ってくる頻度は少ないため、早めにクローラビリティを高めなければいけません。
サイト内の未インデックスページが少なくなる
そもそもサイト内のすべてのページが、スムーズにインデックスされるとは限りません。
原因はいろいろありますが、クローラビリティが高いことで、未インデックスのページが少なくなるメリットがあります。
WEBページの評価がいち早く検索エンジンに反映される
一度作ったページが、Googleからずっと同じ評価を受けるわけではありません。ランキングアルゴリズムは日々少しずつ変わりますし、被リンクページの評価も変わるため、すべてのページの評価も毎日変わります。
WEBマスターは、ページのちょっとした変化で次のマーケティングを考えなければいけないため、なるべくリアルタイムな評価を知っておく必要があります。
新規ページ追加がもっともクローラビリティが高まる
内部リンク最適化とは関係ないため、クローラビリティを高める方法には含めませんでしたが、もっともクローラビリティを高める方法があります。
それは、サイトの更新頻度を上げて、新規ページを追加し続けることです。
WEBサイトの更新頻度が下がると、クローラビリティが下がる可能性がありますが、長い期間を空けずに新規ページを追加すれば、クローラーに重要性を伝えることができます。
たとえば、以下はWEBサイトに対する1日あたりでクロールしたページ数の推移ですが、上はこの350記事ほどのサイトのグラフ、下は700記事ほどのサイトのグラフです。


下は上の倍のページ数を持っていますが、半年以上更新していないため、1日あたりでクロールしたページ数が少なくなっています。
このように、クローラビリティを高めたい場合は、基本的に更新頻度を上げて、新しい情報を発信することが重要です。
クローラビリティの重要性を認識する
WEBサイトをまっとうに運営していても、すべてのページがインデックスされるわけではありません。
にもかかわらず、わたしがこれまで話をしてきた人たちの中で、クローラー対策を重視していないWEBマスターもちらほらいました。
まずは、クローラビリティを改善することの重要性をあらためて認識し、定期的にサーチコンソールのカバレッジレポートなどをチェックしましょう。
もしインデックスのエラーを出力している場合は、インデックスされていない(またはインデックスされていないように見える)原因を探って、早めの対策を取りましょう。