更新頻度が高いと検索順位も上がる?SEO対策になる更新とは

サイトの更新頻度を上げるメリット

WEBサイトの更新してますか

あなたは、どれくらいの頻度でWEBサイトを更新していますか。また、どのような更新をしていますか。

WEBサイトの更新頻度を上げることは重要す。「更新頻度を上げるとSEO効果が期待できる。」「更新頻度が下がると検索順位も下がる。」など聞いたことがある人もいるでしょう。

たしかに、WEBサイトの更新頻度を上げた方が多くのメリットがあり、結果的にSEO対策になる、検索順位が上がることは間違いないです。

ただし、WEBサイトの更新頻度を上げる行為に誤解があっては意味がありません。

今回のテーマ
今回は、WEBサイトと更新頻度の関係について知りたい人のために、次の内容をお話します。

  • 更新頻度とSEOは関係がないという話
  • SEOに効果がない更新・SEOに効果がある更新
  • 更新頻度を上げるには質が高い記事追加が基本

それでは早速見ていきましょう。

更新頻度の高い・低いはSEOに関係がない?

いきなり冒頭の発言と反対のことを言いますが、単純に更新頻度が高いだけでは検索順位は上がりません。

「更新頻度が高いだけで検索順位が上がる」という話は、「検索流入が多いほど検索順位が上がる」という話と大差がないくらいの都市伝説です。

2004-2005年ごろ、そんなうわさを信じて、ずっと検索してポチポチクリックしていた人はいるはずです(わたしがそうだったので……)。

ただし、WEBサイトの更新頻度が高いことには、2つの意味があります。

更新によってクローラビリティが高まる

クローラビリティとは、Googleのクローラーの訪問頻度を高めて、WEBサイト内を回遊しやすくすることを目的とした最適化のことです。

クローラビリティを改善すると、新規ページが発見されやすくなる、未インデックスページが少なくなる、WEBページの評価の変化をいち早く検索エンジンに反映しやすくなるという効果があります。

クローラビリティを高めるために重要なことの1つが、WEBサイトの更新頻度を高めることです。

意味のある更新によって評価が高まる

WEBサイトの更新には、意味のある更新と意味のない更新(してはいけない更新)があります。

意味のある更新を行えばSEOに効果がありますが、意味のない更新を行っても時間の無駄どころか、マイナス評価になる場合もあります。

そのため、WEBサイトの更新は闇雲に行うのではなく、更新すべきポイントを絞り、更新する意味と目的をしっかり理解してから行わなければいけません。

SEOに効果がないWEBサイトの更新とは

以下の更新は、SEOに効果がありません。やり方によっては、Googleからペナルティを受ける場合もあるため、やりすぎないようにしましょう。

日付のみを最新に書き換える更新

WEBページを新しい投稿日、更新日に書き換えるだけの更新をしても意味はありません。記事の中身が大きく変わらない限り、Googleには同じページだと認識されます。

Googleのジョン・ミュラー氏は、「古いコンテンツが再ラベル付けされただけだと、著者/サイトが持つ権威性が失われる。」と発言しています。つまり、古い記事の日付変更をやりすぎると評価が下がる可能性があります。

パーマリンクだけを書き換える更新

WEBページのパーマリンクを書き換えて更新すると、Googleは新しいページができたと認識します。

ただし、以前のURL情報(インデックス)がGoogleに残ったままだと、以前と同じ内容のページができるため、重複ページとして扱われる可能性があります(まぁ、301リダイレクトをかければ良いのですが)。

画像を差し替えるだけの更新

Googleは画像内容まで判断できないため、画像差し替えは意味がありません。ただし、100kbの画像を10kbに差し替える行為は、ページスピードの向上につながります。

一部の文字や文章変更による更新

一部の文字の変更は、キーワードの誤字修正なら意味がある場合もあるでしょう。一方、「です・ます」など、文体の修正には、大きな意味はありません。

質の低い新しいページの追加

新しいページを大量に追加しても、質が低いページであれば意味はありません。「質が低い」の定義は難しいのですが、以下のものは確実に低品質で、Googleからペナルティを受ける恐れもあります。

自動生成されたコンテンツ
内容の薄いアフィリエイト ページ
他のソースからのコンテンツ(例: 無断複製されたコンテンツ、低品質のゲストブログ記事)
誘導ページ

これらのテクニックは、実質的に固有または価値あるコンテンツをユーザーに提供するものではないため、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反する行為です。

[手動による対策] レポート – Search Console ヘルプ

SEOに効果があるWEBサイトの更新とは

SEOに効果があるWEBサイトの更新とは、品質が低いページをなくす更新です。品質が低いページは、なるべくWEBサイトに残さないようにしましょう。

ただ、どうやって品質が低いページを排除するかは、場合によって異なります。一般的な優先順位は、「1.ページの改善>2.ページの統一>3.noindex処理>4.ページの削除」で処理してください。

リタイトル・リライトで品質改善する

「State of Search Conference 2017」において、Googleスイスのサーチトレンド・アナリストGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏は、品質が低いWEBページは「削除」や「noindex」をするよりも、品質を改善した方がより良いと述べています。

Removing Low Quality Pages Won’t Result in Sitewide Google Rankings Boost

品質が低いページの発見方法はさまざまです。詳細は別途お話しますが、基本的にはサーチコンソールのデータから一定の基準を下回るページを発見し、リタイトル、リライトを中心に改善を図ります。

内容が重複するページを統一する

品質が低いページで、WEBサイト内に内容が重複するページがある場合は統一してしまいましょう。

ただし、無理やり統一するのではなく、品質が低いページが統一先のページ内容を補える場合のみです。その際、必要がない文章はバッサリカットしてください。

統一をしたら、統一前のページから統一先のページに対して301リダイレクトをかけてください。

noindex処理をする

すぐに品質が低いページを改善できない場合は、ひとまずmetaにnoindexを記載して、品質が低いページをGoogleに認識させないようにしましょう。

noindexで品質が低いページをインデックスさせないことで、WEBサイト全体の質を上げる効果があると言われています。ただ、noindexよりは、改善をした方が効果は高いでしょう。

ページを削除する

改善も統一もできず、noindexする価値もないページは削除するしかありません。

たとえば、5年前に終わってしまったサービスの紹介、うわさにはなったけど否定されて時間がたった技術、賞味期限切れの時事ネタなどが削除対象です。

わたしは基本的に、アクセス数が少なくても、被リンクがなくてもページを削除することはありません。

だってせっかく書いたのにもったいないですし……。ここ4-5年で書いたものは、とくにそうならないように気をつけています。

ただ、それ以前に書いたものは、フロー記事や賞味期限切れのものも多く、削除するしかないページもまだたくさん残っています。

更新の基本は質が高い記事を追加すること

WEBサイトの更新頻度をあげる基本は、新規ページを追加することです。ただし前述した通り、質が低いページを量産しても、意味がないどころか、ペナルティになる恐れもあります。

そのため、少しずつで良いので、質の高いページを追加してください。

質の高い記事とは、Google General Guidelines(Google検索品質評価ガイドライン)を理解することがベストなのですが、英語版しかありません。日本語訳は有志の方々がしてくれているようですが、改定があると日本語訳もなかなか追いつかないようです。

その中でも、とくにE-A-T(専門性、権威性、信頼性)は重要度が急速に高まっています。

E-A-Tを意識したWEBページ作り、コンテンツ作りに関しては、また別途お話しますが、簡単に話すと以下の通りです。

1ページ1キーワードでコンテンツを深掘りする。そのようなページ群を作る。質の高い被リンク・サイテーションを獲得すると同時に、E-A-Tに根差した発リンクをする。発信者(WEBサイト)のSNSエンゲージメントを高める。長期視点でブランディングをする。などなど……。

つまり、小手先テクニックのSEOではなく、ユーザーから信頼されるサイトづくりをして、発信力を高めていく必要があるということです。

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