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Q&Aサイト(Q&Aサービス)とは
Q&Aサイトとは、ユーザーの質問や悩みに対して、他のユーザーが回答したり、悩み相談にのることでコミュニケーションをとるプラットホームのことです。
人々の知識が集約するため、ナレッジコミュニティ(knowledge community)とも呼ばれます。
知りたいことを調べたり、情報収集目的で使うため、しばしば検索エンジンと比較されますが、Q&Aサイトの方がピンポイントな質問をし、その回答を直接得られます。
日本には多くのQ&Aサイト、Q&Aサービスがあります。サービスによって、会員登録が必要・不要、実名制・匿名性、総合的・専門的など多様です。
- さまざまなQ&Aサイトの紹介
- Q&Aサイトで質問をするポイント
それでは早速見ていきましょう。
※企業が自社製品のサポートとしてQ&Aサイトを設けている場合もありますが、それらは除外しています。
幅広いジャンルのQ&Aサイト
Yahoo!知恵袋
「Yahoo!知恵袋」は、日本でもっとも規模が大きいQ&Aサイトです。質問と回答の総数は7億件以上もあります。
OKWAVE(オウケイウェイヴ)
OKWAVEは、企業や団体にASPで提供しているQ&Aデータベースを含めると、日本最大のQ&Aサービスを展開しています。「教えて!goo」「BIGLOBEなんでも相談室」「@nifty 教えて広場」など、OKWAVEのASPを使ったQ&Aサイトはいろいろあります。
発言小町
「発言小町」は、読売新聞社が運営するQ&Aサイトです。こちらも歴史が古く、女性ユーザーの利用率が高いサイトです。
Quora(クオーラ)
「Quora」は、アメリカ発のQ&Aサイトです。日本のQ&Aサイトに比べると実名制の特徴が色濃く出ていて、ただのQ&Aサイトと言うよりは、SNSのような雰囲気を持っています。実名性だけあって、あまりふざけた質問や回答はありません。
教えて!goo
「教えて!goo」は、NTTレゾナントが運営運営するQ&Aサイトです。
Sooda!(ソーダ)
質問・相談が会員登録不要のQ&Aサイト Sooda!(ソーダ)
「Sooda!」は、サイバーエージェントが運営するQ&Aサイトです。
人力検索はてな
「人力検索はてな」は、株式会社はてなが運営するQ&Aサイトです。
BIGLOBEなんでも相談室
「BIGLOBEなんでも相談室」は、BIGLOBEが運営するQ&Aサイトです。
@nifty 教えて広場
みんなの「教えて(疑問・質問)」にみんなで「答える」Q&Aコミュニティ:@nifty 教えて広場
「@nifty 教えて広場」は、niftyが運営するQ&Aサイトです。
HONNE(ホンネ)
HONNE -iPhoneアプリ
HONNE -Androidアプリ
「ホンネ」は、匿名性が前提で本音の質問をするためのQ&Aアプリです。サイトコンセプトのためか荒れることも多いので、どこまで本気で疑問が解決できるかはわかりません。
IT技術、プログラミングのQ&Aサイト
teratail(テラテイル)
teratail【テラテイル】|ITエンジニア特化型Q&Aサイト
「テラテイル」は、プログラミングに特化したQ&Aサイトです。ソースコードが記載しやすく、質問者は簡単に説明することができ、回答者も理解して回答しやすいという特徴があります。
質問!ITmedia
エラー? トラブル? みんなの疑問をみんなで解決 – 質問!ITmedia
「質問!ITmedia」は、デジタル製品やIT技術に関する質問ができるQ&Aサイトです。ITを仕事にしている人でITmediaを知らない人はいないでしょう。IT系のQ&Aの中ではライトなサイトですね。
moug(モーグ)
Excel VBA を学ぶなら moug モーグ|Index
「モーグ」は、Excel、Word、AccessなどのMSオフィスから、グラフィックやプログラミングなどに関して質問ができるQ&Aサイトです。
その他のジャンル特価型Q&Aサイト
技術の森
「技術の森」は、機械・設備や材料・素材・加工技術など製造業、ものづくりに関して、かなり専門的な質問と回答がかわされているQ&Aサイトです
総務の森
「総務の森」は、企業の総務、労務、経理、法務に対する疑問・質問などを相談できるQ&Aサイトです。回答者は、士業の専門家が回答してくれることもあります。
復刊ドットコム相談室|復刊ドットコム
復刊ドットコム相談室 | 絶版・レア本を皆さまの投票で復刻 復刊ドットコム
「復刊ドットコム」相談室は、本のタイトルが知りたい、オススメの本が知りたい、本の内容について知りたいという人が質問し、知っている人がそれに答えてくれるQ&Aサイトです。
ママ向けQ&Aアプリ|ママリ
ママリ|妊活から妊娠・出産・育児まで、ママの一歩を支える女性限定のQ&Aアプリ
ママリが提供する「ママ向けQ&Aアプリ」は、妊娠・出産、子育てなど赤ちゃん・子供に関する質問や悩みを相談し、それに対して現役のママや専門家が回答するQ&Aアプリです。ママリのサイトからQ&Aを見ることができます。
ママリ- ママ向けQ&Aアプリ- iPhoneアプリ
ママリ- ママ向けQ&Aアプリ- Androidアプリ
勉強アプリUniLink(ユニリンク)
「ユニリンク」は、受験勉強などに悩む学生に対して、早稲田大学、慶応大学を中心とした現役大学生に勉強の相談や質問ができるQ&Aアプリです。質問と回答はサイトからも見ることができます。
環境Q&A|EICネット
環境イノベーション情報機構が運営するEICネットの「環境Q&A」は、主に土地・河川開発や建築、その他エコ関連事業などにおけるQ&Aサイトです。
建築何でもQ&Aチャンネル|建材ナビ
建築何でもQ&Aチャンネル | 建材 建築資材の検索サイト 建材ナビ|
建材ナビの「建築何でもQ&Aチャンネル」は、さまざまな建築・建材に関するQ&Aサイトです。EICネットに比べて、少し専門家の回答数が少なく感じました。
釣ってQ | フィッシング・ラボ
釣り専門Q&Aサービス「釣ってQ」 | 情報満載!無料釣りサイト
フィッシング・ラボの「釣ってQ」は、釣りに関するさまざまな質問ができるQ&Aサイトです。趣味の分野だけあって、かなり活発なやり取りをしている印象です。
回答者が専門家に限られるQ&Aサイト
わたしたちが質問したいことは、専門家でなければ答えられないことがありますね。以下は、その職業の専門家から答えてもらえるQ&Aサイトです。
みんなの法律相談|弁護士ドットコム
すべての質問Q&A-みんなの法律相談【無料】 – 弁護士ドットコム
弁護士ドットコムの「みんなの法律相談」は、弁護士に質問できる人気のコンテンツです。普通は法律相談をすると、1時間いくらでお金がかかります。「みんなの法律相談」では、複数人の弁護士から回答をもらえるためお得です。
アスクドクターズ
「アスクドクターズ」は、いつでも2000人の専門医に対して健康や病気に関する相談ができるQ&Aサイトです。ただし、オンライン診察をすることはできないため、回答はあくまでも一般的な内容になります。
植物Q&A|日本植物生理学会
日本植物生理学会の「植物Q&A」は、植物に関する質問や疑問に対して、サイエンスアドバイザーや日本植物生理学会の会員などの研究者が答えてくれるQ&Aサイトです。
hasunoha(ハスノハ)
お坊さんに質問、悩み相談できるQ&Aサイト – hasunoha [ハスノハ]
「ハスノハ」は、登録している僧侶に対して人生相談ができるQ&Aサイトです。いいね!の代わりに「有り難し」を付けられます。面白いですね。
Ritlweb(リトルウェブ)
「リトルウェブ」は、「Yahoo!知恵袋」「OK Wave」「はてな質問」「All About」「Sooda!」「発言小町」「13歳のハローワーク」「gooまとめ」「MSコミュニティ」という9つのQ&Aサイト、まとめサイトを横断検索できるサイトです。
Q&Aサイトで質問をするポイントとコツ
類似の質問がないか事前に調べる
何となく疑問に思って、何となく質問するのはダメです。まず、自分がしたい質問と類似の質問がないか、そのQ&Aサイトの中を検索して調べてください。
類似があるうえで、敢えて質問する場合はその意図も合わせて書いてください。
言葉遣いに注意する
あなたが質問する立場なら、質問をする際の言葉遣いに注意しましょう。教えて欲しいことがあるなら、丁寧に質問をしてください。
相手の言葉に脊髄反射しない
回答者の中には、イラッとする返しをする人もいますし、上から目線で話す人もいます。ただ、顔も名前もわからない相手なので、怒っても意味がありません。
相手がどのような態度でも、回答を得る対価だと思ってください。
質問は背景も合わせてわかりやすく
何に悩んでいるのか、困っている背景も含めてわかりやすく書きましょう。
ただし、何を説明すれば詳細が伝わるかわからないという人もいると思います。その場合、おそらく「○○さんの状況がわからないので~~」「もっと詳しく説明しないとわかんねーよ。」など言われるかもしれません。
どちらにしても、どんな背景を説明すれば良いかかがわからなければ、それも合わせて回答者とのやり取りの中で聞いてください。
回答者にはお礼を言う
回答をもらったら、すでに自分が知っていることや他の人が回答していることでもお礼を言いましょう。基本ですね。
明らかにふざけた回答をしたり、暇つぶしで書き込んでいる人には、とくに言う必要はないと思います。
回答が決まっている質問は意見を聞く
自分が欲しい回答が決まっていて、質問をする場合があります。それは、「こちらを選んだんですが、どう思いますか。」などの意見を求めるときなどですね。
その場合は、単純にどっちが良いかを聞くのではなく、「こちらを選んだんですが、メリットとデメリット教えてください。」などのように聞くと具体的な回答が得られやすいです。
日本では今後も匿名性Q&Aサイトが続く
「誰か教えてよ!」「教えてあげるよ!」というやり取りは、知的好奇心と承認欲求がある限り、存在し続けます。
そのため、提供するプラットホームが変わっても、Q&Aというサービス自体が廃れることはありません。ただし、お国柄によってQ&Aサイトの特性は変わります。
一時期、「日本でも実名性のQ&Aサイトが流行るか?」と言われた時期もありましたが、定着はしませんでした。やはり日本人は、保守的で、二面性を持つ国民性なので、匿名の方が性に合っているのでしょう。
一方ここ10年ほどで、専門的な内容に関するQ&Aサイトが増えています。
今回調べた限り、IT技術、プログラミング、機械・製造、総務、書籍、育児、受験、環境開発、建材、釣り、弁護士、医療・健康、植物、人生と多岐に渡ります。
今後も、まだ手を付けてない専門Q&Aサイトがたくさん出てきそうですね。
Q&Aサイトは、ユーザー層によって質問と回答の雰囲気が変わります。基本的には大衆が使うQ&Aサイトほど荒れやすく、不真面目な回答も多い傾向があります。
そのため、どのような層に対してどのような質問をしたいのかを考えて、自分にあった雰囲気のQ&Aサイトで質問するようにしてください。