昔からあるSEO対策は今でも有効?無効?またはペナルティ?

昔のSEO対策は今でも有効か

以前、SEOでもっとも大切なことの1つである被リンクを獲得するための方法についてお話しました。

良質な被リンク獲得に必要な7つの基本施策
・内容が明確なページタイトルをつける
・目次、段落、箇条書きを配した効果的な文章構成を作る
・アイキャッチによる興味付けと効果的な画像訴求をする
・コンテンツは適度に更新する
・位置に気を付けてソーシャルボタンを配置する
・スマートフォンに対応する
・Facebook、Twitter等SNSで拡散する

被リンクを獲得するための方法は、どうやってユーザーにコンテンツを見つけてもらい、興味を持ってもらい、被リンクにつなげるかというお話なので、昔々のやたらとテクニックを駆使したSEOとは違う印象を受けます。

それでは、以前に有効とされていたSEO対策は、現在も有効なのでしょうか、無効なのでしょうか、それとも……。

今回は、以下の昔からあるSEO対策に関して、昨今のGoogleがどのように扱うかを見ていきたいと思います。

昔からあるSEO対策
1.IPアドレス分散
2.アンカーテキストバラエティ
3.ディープリンク
4.ドメインの運用歴
5.リンクエイジ
6.ワンクッションリンク
7.301リダイレクト
8.サテライトサイト

IPアドレス分散のSEO効果は?

被リンクの重要性は、昔から変わっていません。ただし、極端に多くの同一IPアドレスからの比リンクはペナルティ対象となります。

逆に言うと、被リンクが極端な数や割合でなければ、IPアドレスが分散されているかどうかは、それほど気にする必要がありません。

重要な事は、リンク元とリンク先のコンテンツとの関連性です。あまりにも関連性が低ければ、同一IPで大量な被リンクではない場合でも、評価が下がる恐れがあります。

IPアドレスが分散されていることを売りにした被リンクを販売している業者はまだ存在していますが、そういった業者に被リンクを依頼するのは避けましょう。

IPアドレスが分散されているかは特に意識しなくても良い。リンク元と被リンクページとの関連性の方が重要。

アンカーテキストバラエティのSEO効果は?

アンカーテキストバラエティとは、被リンクのアンカーテキストが同一ではない(バラエティ豊かな)言葉で構成されているかどうかです。これも以前触れています。

自動生成されたリンクの場合、キーワードを不自然に含んだ同一のアンカーテキストが多かったため、ペナルティ対象となったものです。

通常、何らかの参照を行う場合は、タイトルやURLがそのまま使われるケースが多く、その場合はナチュラルであると判断される可能性が高いはずです。

以前のSEOでは、そのページのキーワードとなる単語を含む形で被リンクを受けると評価が高まる傾向があったため、同一キーワードのアンカーテキストでリンクを量産する業者がいました。

現在もキーワードを含んでいることは望ましいのですが、以前ほど重要ではなくなっています。仮にあなたが、リンクを貼る(リンク元になる)場合に考えられることは次のようなケースです。

WEBページにリンクを貼る理由
・リンク先の内容を引用したり、参考にした記述をするため
・リンク先の商品や場所などを紹介するため
・記述した内容より、詳細な内容を参照してもらうため

どのパターンもページのタイトルをアンカーテキストにするか、URLを表記することが自然です。もしくは、参照したいコンテンツのリンクを貼るので、関連性が高いアンカーテキストを用意するはずです。

つまり、ここでもページ内容の関連性が重要になるということです。

不自然な同一のキーワードでの被リンクは、意図的でない限り貼ることも、貼られることもないはずだ。そのため、通常はアンカーテキストバラエティを意識する必要はない。ただし、逆SEOを仕掛けられる場合があるので注意。

ディープリンクのSEO効果は?

ディープリンクとは、あるページから別サイトのトップページ以外の深い階層のページ(ディープページ)に直接リンクが貼られることを言います。

ディープリンクに関しては、一般的に評価が高いとされていましたし、今も効果は高いはずです。一番の効果は、Googleのスパイダー(クローラー)がディープページの回遊を助けてくれることです。

スパイダーは、ページの存在を認識して、インデックスすることで初めてそのページを評価します。そして、スパイダーは評価の高いページほど、頻繁に回遊する傾向があります。

仮に、評価の高いドメインからの被リンクがあった場合、そのディープページに行き着く可能性が高くなるため、同時に高い評価を受けやすくなります。

ディープリンクの概念は今も効果がある。むしろ、トップページに被リンクが集中するよりは、ディープページに被リンクが分散されるように、良質なコンテンツを揃えるべき。

ドメインの運用歴のSEO効果は?

以前はドメインの運用歴が長い方が、評価が高くなると言われていました。今はそこまでドメインの運用歴とSEOの関連性は気にしなくても良くなりましたが、E-A-Tの観点からは権威性(Authoritativeness)の担保になる可能性があります。

ただ、ドメインの運用歴よりも、総合的なポテンシャルの方が重要視されることを覚えておきましょう。ここで言うポテンシャルとは、どれだけ良質な被リンクを持っているかです。

また、以前は中古ドメインを購入した方が良いという風潮がありましたが、こちらは良し悪しです。もしその中古ドメインがGoogleからペナルティをくらっていた場合、その悪い評価を引き継ぐ可能性もあるからです。

その中古ドメインで評価が高いサイト運用がされていて、かつ、あなたが今後運用するサイトに関連したものであった場合のみ、中古ドメインを使う意味があるでしょう。

ドメインの運用歴はあまり考慮にいれる必要はない。むしろ手垢がついてないドメインを長く、信頼が集まるような運用を心掛けた方が良い。

リンクエイジのSEO効果は?

リンクエイジとは、被リンクが貼られて、どれ位の期間が経っているかという指標のことです。

リンクエイジのSEO効果については、2011年7月27日の海外SEO情報ブログの記事で以下のように触れられています。

WebmasterWorldのフォーラム管理者のtedsterは、検証して確認したわけではないけれど、Googleが申請した特許と自身の経験から次のような4つの可能性が考えられるとスレッドを立てています。

1.月日が経過してバックリンクが同じ場所にとどまり続けると、順位の上昇を多少もたらす。変動せず安定していることが判明すればトラスト(信頼)が増すから。
2.リンク元のページが公開されてから時間が過ぎて、誰も見なくなり、更新もなく、新たなリンクが張られることもなくなった場合、そのページから張られたリンクは次第に評価を失っていく。
3.“freshness(新しさ、新鮮さ)”が問題になる状況では、発見された時に最新のリンクであるということが非常に効力を持つ。
4.(経過時間には直接関係なく)リンク元のページの評価が上下したとき、つまりリンク元のページの被リンクの数が変わったときにリンクの価値が変化する。

リンクは古いほうが評価が高い?バックリンクの年齢「リンク・エイジ」はランキングに影響するのか|海外SEO情報ブログ

上記を読む限り、リンクエイジのSEO効果は場合によるとしか言えません。

おおよそ、被リンクページであろうが、リンク元であろうが、どちらも更新もされず、誰からも見られないページだった場合、その評価が常に一定だとは考えにくいですね。つまり、単純に古いリンクだという理由で評価されることはないと思います。

継続的に被リンクを受け続け、今でも見続けられるコンテンツに限っては、リンクエイジの概念を適用してもよい。昔に被リンクを付けられたからといって、運用をしていないサイト(ドメイン)の評価が高いままのわけはない。

ワンクッションリンクのSEO効果は?

ワンクッションリンクとは、あなたが運営するWEBサイトの評価を上げるために、別ドメインで子サイトを作り、子サイトに被リンクさせるための孫サイトを大量につくる一連の行為を言います。

ワンクッションリンク

ナチュラルなワンクッションリンクで効果のある被リンクを構築する方法|WP SEOブログ

もちろん、このように被リンクが連なる状況が自然に起こることはあります。その場合の被リンクは、ナチュラルリンクです。

これをナチュラルリンクではなく、子サイト、孫サイトという概念を持って、意図的にやろうとするのがワンクッションリンクです。

たとえば、あるSEO業者が意図的にやっていた行為は、大量の自動生成ページ(孫)から子サイトに被リンクを貼り、それを301リダイレクトで親サイトに流すというものでした。

301リダイレクトは次で触れますが、簡単に言うとそのページが持っている価値を遷移先に受け渡すリダイレクト方法のことです。

意図的なワンクッションリンクは、2011年ごろまでは効果が高いものとして行われていましたが、今はやめたほうが良いです。あくまでも被リンクはナチュラルでなければ意味がありません。

ちなみに、WP SEOブログに書いてある、ナチュラルなワンクッションリンクというのは、結果的にワンクッションリンクになった状態のことですね。どちらかというと、サテライトサイトを上手に運用するといった感じでしょうか。

子が集める被リンクがナチュラルリンクでない限り、そもそも意味が無い行為。ナチュラルではない過剰な被リンクはペナルティの対象になるため、やってはいけない。

301リダイレクトのSEO効果は?

301リダイレクトとは、元々サイトの移行やドメインの変更時に、変更前のURLから変更後のURLへユーザーを転送するための方法を言います。

そして、301リダイレクトを使うと、そのページが持っている価値を遷移先に受け渡すことができます。「そのページはもう無いよ、あなたが見たいのはこっちにあるんだよ」という意味での遷移ですから。

SEO業者の間では、質の低いページを大量に集めて、あるページに301リダイレクトさせることで、そのページの価値を総合的に高めようとして行われていました。

301リダイレクトの使われ方
1.内部の質の低い大量のコンテンツから、同ドメインのトップページに301リダイレクトする
2.質の低い外部ドメインから、当該ドメインに301リダイレクトする

内部の質の低いコンテンツから、同ドメインのトップページに301リダイレクトする

単純に内部リンクにより、評価を高めることが目的の301リダイレクトは、もう通用しません。それどころか、無意味に404エラーを増やしてしまいます(内部リンク対策自体は重要)。

大量のリダイレクトが行われている場合、404(未検出)エラーとして処理するか、または「ソフト404(404ページが表示されているが、実際には404ではなく200を返す)」としてしか処理しない可能性があるという

301リダイレクトとは/リダイレクトはSEOには諸刃の剣――301/302のサイトを活かす使い方・殺す使い方|Web担当者Forum

質の低い外部ドメインから当該ドメインに301リダイレクトする

ワンクッションリンクの原型とも言えるこのやり方は、下図のように扱われることになります。

301リダイレクト

301リダイレクトとは/リダイレクトはSEOには諸刃の剣――301/302のサイトを活かす使い方・殺す使い方|Web担当者Forum

つまり、質の低いリンクをいくら集めても評価にはならず、むしろ逆効果になる場合があります。

本来の301リダイレクトの意味を取り違えた、SEOのための301リダイレクトは、内部的にも外部的にもやらない方が良い。

サテライトサイトのSEO効果は?

サテライトサイトとは、運用するWEBサイトとは別の目的(商品やサービスに関わる情報提供やコミュニティなど)で複数のサイトを作ることです。

目的が違う別サイトを複数持つことで、1つのWEBサイトだけでは賄えないユーザーアクセスを獲得する効果を見込むものです。

サテライトサイト

サテライトサイトとは -インターネット広告用語辞典-

もしサテライトサイトを悪用すると、大量のコピーサイトやコピーページを作成して、被リンク目的で使うことが考えられます。

図が一番わかりやすいと思いますが、それぞれのWEBサイトがちゃんとした意味を持って運営されています。もちろん手間をかけて、コンテンツが作成されていることも想像できます。

ここまで作りこむと、サテライトではなくメインのWEBサイトの1つと言っても良いため、サテライトサイトのボーダーが難しいところではありますが。もちろん、スタッフブログも有効なサテライトサイトと言えます。

それぞれのサテライトサイトが意味を持って運用されている場合は、大いにSEOの助けになる。重要な事は、関連性が高いことと良質なコンテンツを持っていること。

単純なSEOテクニックに頼るのはやめよう

以前のSEO界隈のことを知らない人にとっては、ある意味新鮮だったかもしれません。

以前のSEOでは、テクニックを駆使して検索エンジンの抜け穴を探し、ページやドメインのオーソリティを高めようとSEO業者が頑張っていました。

もちろん当時からギリギリ(アウト)の手法もありましたし、SEOを商売にするなら当然やるべきだと思われる手法もありました。

そんな手法も、今行うとGoogleからペナルティを受けたり、何の影響も及ぼさないSEOテクニックが非常に増えました。いわゆるブラックハットSEOですね。

もちろん、まだ色々な形でイタチごっこは続くと思いますし、昔からあるSEOテクニックのすべてがすぐに意味がなくなることはないと思います。

ただし、Googleは突然検索エンジンのランキングアルゴリズムを変えます。そのとき目も当てられない状況にならないように、みなさんはテクニックを駆使したSEOは今のうちにやめておきましょう。

他にも以前のSEO対策(今はスパム扱い)を知りたい方はこちらからどうぞ。