SEOの効果を最大化する理念-Googleが掲げる10の事実とは

Googleが掲げる10の事実

SEOが難しいと思ったら

SEOは概念であって、テクニックではない。SEOの概念を理解すれば、自ずとユーザーファーストなコンテンツを提供することになる。

WEBサイトの評価を高めてアクセスを集めたい、WEBサイトを運営する目的を達成したい場合は、この考え方を骨身に浸透させなければいけません。

ただ、過去のWEBマーケティングでは、検索エンジン対策とユーザビリティ対策は、別物のように扱われていたため、まだうまく理解できない人もいるでしょう。

そんな人は、一度Googleが掲げる「10の事実」に目を通してみてください。Googleの10の事実は、企業としての理念を語ったものですが、わたしたちがWEBサイトを運営する方法論が集約されています。

Googleの10の事実が理解できれば、これまでよりも「検索エンジン対策=ユーザビリティ対策」だと認識できるようになずはずです。

Googleが掲げる10の事実とは

Googleが掲げる10の事実とは、以下の10項目のことです。Google設立(1998年9月4日~)から数年後に策定されたそうで、2000年初頭にはすでにできあがっていたことになります。要約して説明します。

Google について | Google – Google

1 ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Googleは、収益よりもユーザーの利便性を追求しています。Googleが言うツールやアプリケーションの完成とは、企業のためではなく、ユーザーがもっとも満足するものを目指すことです。

2 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

Googleは、事業の柱である検索を追求しています。検索とは、情報を提供することでユーザーの疑問を解決する手段のことです。検索を追求することで、ユーザーの生活がより豊かになる努力を続けています。

3 遅いより早い方がいい。

Googleは、ユーザーの満足度を高めるために、常に検索速度向上を目指しています。

4 ウェブ上の民主主義は機能する。

Googleは、WEBページに貼られたリンクを民主主義の投票となぞらえて、重要性を評価しています。この民主主義の仕組みが機能することで、検索の精度を上げることを実現しています。

5 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

Googleは、ユーザーがいつでもどこでも必要な情報を検索できるように、WEBのモバイル化、モバイル開発に力を注いでいます。

6 悪事を働かなくてもお金は稼げる。

Googleは、広告によって収益を得ていますが、ユーザーの満足度よりも広告を重視することはありません。たとえば、ページに関連性のない広告は出さない、ポップアップなど目立つ広告は出さない、スポンサーリンクを明記するなどして、不当な、または一時的な収益をあげない仕組みを作っています。

7 世の中にはまだまだ情報があふれている。

Googleは、ユーザーが発信するHTMLページ以外の情報も検索できるようにしようとしています。たとえば、特許や学術誌、数百万冊の書籍の検索などです。

8 情報のニーズはすべての国境を越える。

Googleは、国境を超えて情報を世界中に届けるために拡大し続けています。現在のGoogleの検索インターフェースは130以上の言語で利用でき、それを世界中の人が閲覧できるようにしています。

9 スーツがなくても真剣に仕事はできる。

Googleは、従来の仕事のやり方にとらわれていません。カフェ、チームミーティング、ジムなどで生まれたアイデアを形にして、新しいプロジェクトとして発信しています。

10 「すばらしい」では足りない。

Googleは、ユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、GメールやGoogleカレンダーなど、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。現状に満足せずにパイオニアであり続けることが、Googleの原動力となっています。

10の事実をWEBサイト運営に反映する

Googleの10の事実は、Googleが設立当初からこれまでずっと抱え続けている理念です。つまり、この理念に則ってWEBサイトを運営することが、もっとも正しく、成果が出やすい方法だということになります。

では、わたしたちがGoogleの10の事実に則ってWEBサイトを運営するとはどのようなことでしょうか。

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

これは、冒頭でお話した「検索エンジン対策=ユーザビリティ対策」としてもっとも重要なポイントです。

常にユーザーが見やすく使いやすいインターフェース、ストレスを感じさせないページの表示速度、ユーザーにとって有用なコンテンツを提供することがGoogleの理念なのであれば、それが成果の出やすいWEBサイトだということです。

最近は、SXO(検索体験最適化)という言葉が生まれていますが、本来であればそのような言葉は必要ありません。むしろ、SEOはユーザビリティを追求することだと考えましょう。

1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

WEBサイトを運営する際は、1つのテーマをとことん極めて、ユーザーに情報を提供できるようにしましょう。これはWEBサイト全体のコンセプトだけではなく、WEBページ単体のキーワード設定にも言えます。

情報のE-A-T(専門性、権威性、信頼性)は、新しい言葉として認識されていますが、これはテクニックでも何でもなく、わたしたちがWEBサイトを運営してユーザーに呼んでもらうための必須要素だということです。

遅いより早い方がいい。

早い方が良いというのは、あらゆる面で言えることです。たとえば、WEBページの表示速度が早いこと、ユーザーがWEBページを早く読めること、WEBページを見たユーザーの理解が早いことなどです。

これらはWEBページの内容をスカスカにすることを意味してはいません。E-A-Tを意識しつつ、端的に、無駄な情報を省いて重要なことをWEBページにして、ユーザーに伝える必要があります。

ウェブ上の民主主義は機能する。

こちらはGoogleの話そのままですが、やはりWEBページの評価を上げる大切な要素は、他のWEBサイトから被リンクを得ることです。ただし、被リンクはナチュラルでなければいけません。

純粋な民主主義には、アーティフィシャルな組織票は存在しないはずです。Googleは組織票(リンクファーム)や不正票(リンク売買)を許してくれません。

情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

Googleがモバイルに力を入れているのは、それを求めるユーザーがいるためです。わたしたちもWEBサイトをユーザーに利用してもらいたいのであれば、モバイルフレンドリー対応をする必要があります。

2019年7月1日から新しいWEBサイトはすべてMFI(モバイルファーストインデックス)標準になります。これは、パソコン版WEBサイトではなく、モバイル版WEBサイトのインデックスを重視するというものです。

Official Google Webmaster Central Blog: Mobile-First Indexing by default for new domains

悪事を働かなくてもお金は稼げる。

以前は、検索エンジンアルゴリズムの隙間をついて、検索結果の上位表示を実現することができました。そのため、それがSEOだと誤解されてきた過去があります。

ところが現在は、検索エンジンアルゴリズムの性能も上がり、隙間をつくことができなくなりました。純粋に、まっとうにユーザー目線でWEBサイトを運営することがもっとも効率的に収益をあげることにつながります。

世の中にはまだまだ情報があふれている。

世界のWEBサイトの数は16億件を超え、現在も日々増え続けています。そのため、発信できる情報はもうないと思っている人もいるかもしれません。ところが、そんなことはわたしが個人ブログを書き始めた2004年ごろから言われていました。

世の中には常に情報が増え続けていますし、過去の情報は蓄積され続けています。情報をかけ合わせて新しい情報を作ることもできます。

発信できる情報がないと悲観する前に、新しい情報を生み出す努力をしましょう。

情報のニーズはすべての国境を越える。

今の子供たちが大きくなるころには、より国際化が進んでいるはずです。それは、優れた翻訳機の登場によって、必ずしも英語を話さなければいけない未来ではないかもしれません。

そのため今運営しているWEBサイトも、よりスムーズな翻訳がされて、海外の人が読んでくれるかもしれません。ただし、日本人が読む日本の情報と海外の人が読む日本の情報は別物です。

インターネットが日本国内の商圏の概念を大きく変えたように、海外の人に目を向けたWEBサイトを運営し始めても良いのかもしれません。

スーツがなくても真剣に仕事はできる。

言葉の通り、スーツを着なくてもWEBサイトは運営できます。やり方によっては、時間や場所にとらわれずに運営することもできます。

これまでの働き方を変えることで、あなたのWEBサイトの運営にもイノベーションが起こる可能性もあります。

「すばらしい」では足りない。

仮に、あるキーワードで1位表示されていても、またあるカテゴリで独占的な利益を生むWEBページを保持していても、それをゴールだと思わないでください。

そこから生まれる新しい価値観が、さらなるコンテンツを生み出してくれるかもしれません。ただし、新しい価値観を見出すのも、新しいコンテンツを作るのも自分自身です。

常に考え続けなければ、その先には進むことはできません。

検索エンジン対策=ユーザビリティ対策

さて、Googleが企業として貫いていることが何かわかったでしょうか。もちろん、Googleのすべてを知る由はありませんが、Googleほど理想的な企業はなかなか存在しないのではないかと思います。

わたしたちがWEBサイトを運営するうえで、「Googleが掲げる10の事実」を追求することは簡単ではありません。ただ、これを外れてWEBサイトを運営する行為は愚の骨頂です。

なぜなら、ユーザーに支持されて存在しているのがGoogleであり、Googleの理念が10の事実に基づいているためです。

SEOという観点で言えば、discription属性やalt属性など、細かなルールの取り決めはあります。そのため、いくらユーザビリティを追求すると言っても、実装する知識は持っていなければいけません。

ただ、もしそのようなSEOのルールが難しいと思ったら、それはすべてユーザーのために必要だから用意されているルールだと考えてください。

そのように理解できれば、きっと「検索エンジン対策=ユーザビリティ対策」が理解できるはずです。