SEO対策に効果的な発リンクの貼り方、発リンクと被リンクの違い

発リンクと被リンクの違い

発リンクもSEO対策に効果がある?

WEBサイトを運営していれば、被リンクの意味や使い方、被リンクの質の重要性は知っているでしょう。質の高い被リンクとは、以下の被リンクを言います。

質の高い被リンク
  • リンク元の評価が高く、リンクジュースの恩恵がある
  • リンク元のコンテンツ内容と相関性がある
  • 被リンクのドメインやIPが分散されている

では、発リンクの意味や重要性はどれくらい知っているでしょうか。

ページランクスカルプティングが効かなくなった現在でも、発リンクにnofollowをする人がいますが、この行為は意味がないだけでなく、SEO対策の効果を阻害している可能性があります。

ページランクスカルプティングとは
ページランクスカルプティング(PageRank Sculpting)とは、WEBページ内の発リンクにnofollow属性を指定して、リンクジュースを分配しないようにし、他の発リンクにリンクジュースを集約する手法のこと
今回のテーマ
今回は、外部への発リンクの重要性がまだよくわからない人のために、次の内容をお話します。

  • 発リンクと被リンクの違い
  • 発リンクで気をつけたいペナルティ
  • なぜ発リンクでSEOの効果が期待できるのか

それでは早速見ていきましょう。

ページに貼る・貼られるリンクの種類

発リンクと被リンクの違い

発リンクとは、あるWEBページから違うWEBページにリンクを貼ることを言います。一方、被リンクとは、あるWEBページから違うWEBページにリンクが貼られることを言います。

つまり、「発リンク=リンクを貼った」、「被リンク=リンクを貼られた」という関係です。

発リンクと被リンクの違い

内部リンクと外部リンクの違い

また、発リンクと被リンクには、同じドメイン下のWEBページ同士を結ぶリンク(内部リンク)、違うドメイン下のWEBページを結ぶリンク(外部リンク)があります。

そのため、リンクには「内部発リンク」と「内部被リンク」、「外部発リンク」と「外部被リンク」という種類があります。

リンクの種類
  • 内部発リンク|同じドメインのページに貼ったリンク
  • 内部被リンク|同じドメインのページから貼られたリンク
  • 外部発リンク|違うドメインのページに貼ったリンク
  • 外部被リンク|同じドメインのページから貼られたリンク

発リンクとペナルティの関係について

検索上位表示のために、被リンクを獲得することはとても大切です。ただし、被リンクには良い被リンクと悪い被リンクがあり、悪い被リンクを受けるとGoogleからペナルティを受ける可能性があります。

同じように、発リンクもペナルティを受ける可能性があります。

発リンクの数

Googleのガイドラインには、「Googleがページを検出できるよう手助けする」という項目で、1ページ内の発リンクに関して以下のように記載されています。

1 ページのリンクを妥当な数に抑えます(最大で数千個)。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) – Search Console ヘルプ

つまり、1ページに貼るリンク(発リンク)を妥当な数にしなければ、ペナルティを受ける可能性があるということです。

ただし、1ページから数千個の発リンクは、通常ではありえません。そのため、発リンクの数が常識の範囲内なら、ペナルティを受けることはありません。

発リンクの質

Googleは、発リンクの質も検索アルゴリズムの評価対象にしています。以下のSearch Engine Landの記事には、2016年4月に行われた発リンクの手動ペナルティについて書かれています。

Over the weekend, Google issued many manual actions for “unnatural outbound links.” This is a penalty issued by the Google manual actions team, specifically over sites linking out to other sites in an effort to manipulate the Google search results. In this case, it seems Google penalized the site by deciding not to trust any of the links on the website.

Google penalizes sites for unnatural outbound linking – Search Engine Land

Googleは質の低い発リンクに対して一斉にペナルティを課しましたが、その対象は人工的で不自然な発リンク、詐欺まがいの発リンク、または悪質な商品誘導の発リンクなどでした。

当時は手動による対応でしたが、現在はアルゴリズムに反映され、機械的に処理されている可能性があります。つまり、低品質な発リンクによって、気付いたらWEBページの評価が下がっていたとう可能性は十分にありえます。

発リンクとSEOの効果について

では、発リンクは低品質だけを監視するかというと、そうではありません。

質の高い発リンクはページの評価を高め、コンテンツの質を高めます。では、質の高い発リンクとは、どのようなものを言うのでしょう。

コンテンツの関連性が高くなる発リンク

適切な発リンクをすれば、リンク元ページとリンク先ページの関連性が高いことをGoogleに認知できます。適切な発リンクとは、以下のように発リンクの理由が明確な場合です。

WEBページにリンクを貼る理由
  • リンク先の内容を引用したり、参考にした記述をするため
  • リンク先の商品や場所などを紹介するため
  • 記述した内容より、詳細な内容を参照してもらうため

つまり、発リンクによって、リンク先ページがリンク元ページの内容を補っていたり、事例になっていれば、コンテンツの質が上がることが考えられます。

コンテンツの信頼性が高くなる発リンク

Googleは、情報のE-A-T(専門性、権威性、信頼性)に力を入れています。それは、YMYL(Your Money or Your Life/お金や生活)分野のセンシティブな情報が、なるべく正しく検索されるためです。

そのため、E-A-Tを補う発リンクは、コンテツの評価を高めることにつながります。

E-A-Tとは
Expertise(専門性があること)
Authoritativeness(権威性あること)
TrustWorthiness(信頼性があること)

E-A-Tを補う発リンクとは、リンク先が信頼できる情報ソースである場合です。たとえば、国の機関や大学の調査結果、専門分野の権威の発言などが考えられます。

コンテンツの利便性が高くなる発リンク

適切な発リンクを行えば、ユーザーの利便性を高めることができます。

発リンクは、リンク元ページの内容を補う役割があり、信頼性を高める役割があるため、ユーザーが安心して読み進める状況を作ればユーザー満足度が高まります。

ユーザー満足度を高めるロジックは明らではありませんが、たとえば同ジャンルのWEBサイトに比べて滞在時間が長いこと、回遊性が高いこと、ユーザーが発リンク先に移動することなどが、ユーザーの満足度が高い結果だと考えられます。

Googleはユーザーの行動データを山のように持っているため、わたしたちが思うよりも、ユーザーの満足度がどのような行動につながっているか把握されているでしょう。

発リンクでコンテンツの質を高めよう

E-A-Tについてはまた別途お話しますが、専門性、権威性、信頼性を高めるには、適切な発リンクは必須だと思います。

発リンクがあることで、単なる推論や感想文が裏付けを伴った論文になるためです。

今後ますます発信する情報の信頼性が重要になる中で、今から発リンクの上手な使い方を身につけなければ、今後のWEBマーケティングで一歩も二歩も遅れてしまいます。

以下は、わたしが普段発リンクに利用する情報の優先順位です。これらは、場合によっては優先順位が入れ替わります。

情報の信頼性と優先度
1.国の機関による調査結果や見解
2.WHOなど国際機関が公表する調査結果や見解
3.他国の公的機関が行う調査結果や見解
4.大学など専門機関の調査結果や見解
5.特定企業が行うアンケートなどの調査結果
6.医師や研究者、分野の第一人者など専門家の意見
7.個人の体験に基づいた他サイトの情報
8.まとめサイトや専門家以外の個人ブログの情報

あなたも発リンクの重要性が理解できたら、どんどん効果的に使ってみましょう。ひとまず、このページへのリンクを貼ってみるというのはどうでしょう……。

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