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Google検索アルゴリズムの大きな改修
2014年3-5月にかけて、Google検索アルゴリズムの大きな改修が行われました。毎度のことながら、Googleのアルゴリズム改修にドキドキしている人も多いでしょう。
Googleでは、ユーザーにとって検索エンジンが使いやすく、正確に検索されるようにアップデートする試みがあります。
この試みのことを通称「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」と呼びます。これらのアップデートは2011年から行われていますが、1回の対策毎に名称が付いているわけではありません。
これまで大小さまざまなアップデートがされていますが、パンダアップデートは30回ほど改修が行われ、ペンギンアップデートは4回の改修が行われています(2014年7月時点)。
そこで今回は、定期的に話題になるGoogleのパンダアップデート、ペンギンアップデートの意味をしっかり押さえつつ、パンダアップデート、ペンギンアップデートで影響を受けそうなサイトをご紹介します。
パンダアップデートとは
パンダアップデートとは、コンテンツ内容の良し悪しを評価するアルゴリズム改修のことで、ユーザーが検索した際に、質の高いコンテンツを持つサイトを検索上位に、質の低いコンテンツを検索下位に表示させることを目的としています。
また、コンテンツのオリジナリティにも重きを置いており、何らかの調査、研究結果、詳細などの独自性が他サイトのコンテンツに比べて含まれているか、なども判断基準に置いてい(ると言われてい)ます。
先日記事にしたGoogleが定める良質なコンテンツの定義が、このパンダアップデートに該当するものですね。
ちなみに、このサイトは直近2014年5月のパンダアップデートでの影響は皆無でした。以下、パンダアップデート近辺の日別PVです。
微妙に減っているような気もしないでもない、そんな感じ。
パンダアップデートの影響は?
パンダアップデートで大きく影響を受けるであろうサイトは以下の4つです。
2.ワードサラダ※など自動生成されたサイトや情報量の少ないサイト
3.バナー広告などがコンテンツを占めている
4.コンテンツの信頼性が低いサイト、たとえばQ&Aサイトなど
※ワードサラダとは…
ワードサラダとは、キーワードをごちゃまぜにして、それっぽい文章を自動生成し、いかにも自然っぽいコンテンツをつくることを言います。そして、そこからリンクを飛ばすなどの活用を行います。
一見文章っぽくなっており、キーワードの羅列ではないですよ、ということを検索エンジンにアピールするために生まれたテクニックなのですが、このページから被リンクさせるとペンギンアップデートに引っかかります。
ペンギンアップデートとは
ペンギンアップデートとは、人工的な被リンクや内部リンクをGoogleインデックスから削除しようというペナルティ基準を設けた改修のことです。
パンダ同様、このサイトでは直近2014年5月の影響はありませんでした。以下、ペンギンアップデート近辺の日別PVです。
んー、微妙にあがっているような気もしないでもないけど気のせい……程度。
ペンギンアップデートの影響は?
ペンギンアップデートで大きく影響を受けるであろうリンクは以下の4つです。
2.ページ評価の低いサイトからのリンク
3.アンカーテキストが不自然に同じ言葉ばかりのリンク
4.有料リンク
そして、上記に該当する発リンクサイトが以下のようなサイトになります。
2.(もうほとんど見かけないけど)ワードサラダ※を含むサイト
3. 同一テンプレートで作ったサイト
4. コンテンツがコピーされただけのサイト
5. 関連性の少ないディレクトリやリンク集
Googleペナルティを受ける可能性があるサイトは?
単純に言うと、パンダアップデートに引っかかったサイトは低評価になり、そのような低評価なサイトからリンクをされているサイトは、ペンギンアップデートに引っかかってインデックスから削除されてしまう、という構造になります。
低評価を受けるような質の悪いコンテンツに関しては、Googleの評価が悪くなっても仕方がないと言えるでしょう。
ところが、良いコンテンツを作って、Googleから良い評価を受けているサイトにもかかわらず、低評価なサイトからのリンクのせいでとばっちりを被る可能性もあるということです。
この件に関してGoogleは「良質なコンテンツを持つサイトである限り、低評価なサイトからのリンクの割合は少ないはずで、スパマーを叩きのめすためには少々の犠牲は仕方がない」というようなニュアンスの言葉を発信しています。
そして、今後長い年月に渡って、Google検索アルゴリズムの影響を受けそうなサイトは次のものが考えられます。
まとめサイト
まとめサイトの取り扱うコンテンツは、オリジナルサイトのコンテンツを引用(単純なコピーの場合も)したものがほとんどです。
たとえば、NAVERまとめやnanapiなどがこれに該当します。現状まとめサイトの影響力は非常に強く、オリジナルサイトよりも上位表示されることがほとんどです。
上記のものとは少し色が違うのが各種2chまとめです。これは各サイトの特徴によりますが、少量の引用に対して掲示板部分が大きく盛り上がっているものがあります。
これをコンテンツとみなすのかによって、Googleの評価が変わることになると思います。
ブログ
ブログ記事も検索エンジンユーザーにとって、ノイズと判断されることが多いものです。
ブログそのものが悪いわけではなく、ブログシステムを使って生み出されるコンテンツの質が低いことに問題があります。
これまでは、大手の無料ブログシステムを使っていれば、コンテンツの良し悪しに限らずドメイン評価で上位表示される機会が多かったように思います。
今後はコンテンツ内容によって、その多くが評価されなくなるのかもしれません。
Q&Aサイト
Q&Aサイトも多くのコンテンツを自動的に生み出す仕組みで成り立っています。
素人が質問し、素人(というよりも匿名の人)が答えるという形態が一般的である日本にとっては、やはりコンテンツの質が低くなりがちです。
キクシルが定着していない日本と違って、Quoraが大きく広まっている海外からしてみると、実名である程度の責任を持って回答するQ&A方式のコンテンツ価値が高く、責任がない匿名のQ&A方式のコンテンツ価値が低く置かれてもしかたがないのかもしれません。
広告主体のサイト
広告は、そのテキストや画像などを運営サーバ内に持っていないことがほとんどで、外部サーバにおいてあるものを表示しています。
そのため、広告の分量が増えれば増えるほど、コンテンツ内容が乏しくなってしまいます。
パンダアップデート、ペンギンアップデートの影響を可視化
パンダアップデートは2013年6月以前はアップデート対応を報告していましたが、それ以降は報告しない方針となっています。
つまり、これまでその報告を元に何らかの対応策をとっていたWEBサイトは非常に困ってしまうわけです。そこで、namaz.jpを使って情報を仕入れてみましょう。
Google順位変動とパンダアップデート、ペンギンアップデート対策情報namaz.jp
namaz.jpでは、ビッグ、ミドル、スモールキーワード毎に自前で検索順位をサンプリングしています。
そのため大きな変動があった場合には「影響大」と表示されます。
Googleに頼っているだけでは少々危険
パンダアップデート、ペンギンアップデートがどのようなものか理解して頂けたと思います。
もちろん大前提は、検索ユーザーの利便性と検索精度を上げていくための改修であることは間違いないのですが、これにより影響を受ける人たちが多くいることも確かです。
「安定表示を望むならGoogleに広告出せばいいじゃん、そのためにちょこちょこ仕組みを変えてるんだよ。」
と少々穿った見方をする人はいますが、いくらGoogleと言えど、万人が望む仕組みをつくることは不可能ですし、そこに到達するために一足飛びというわけにもいきません。
Googleに頼って商売している人は素直にGoogleに従うか、もしもの時のために違う導線を引いておくしかなさそうです。
Googleがすべてではありませんので。
※PVが減少してしまったので、ペンギン3.0の影響か調査してみました。
なぜパンダ、ペンギンという名前なのか
ちなみに、パンダ、ペンギンととってもファンシーなお名前が付いてますが、どうやら名前の由来はちゃんとあり、調べてみると、「パンダもペンギンも白と黒だから白黒はっきり付けるぜ!」っていう意味だそうです。
名前の通り、パンダとペンギンによって、がっつり白黒付けられたサイトはとてもたくさんあります。
ところで、日本語の「白黒付ける(see things in black and white)」は英語でも同じだそうで、たくさんある言い回しの1つとのことです。
「次も同じように白黒の動物が選ばれるんだろうか?いや、もしかしたら、白黒だけじゃないかもしれない。」ということで、パンダ、ペンギンの要素を洗い出してみます。
・白と黒
・なんとなく可愛い
・実は獰猛
実は獰猛というところがミソで、パンダは熊なので絶対勝てないと思いますが、なんだかペンギンには勝てそうな気が……。ところが、以前ロサンゼルスで集団脱走したペンギンがライオンの檻にはいり、ライオンをくちばしとフリッパー(翼)で突付き殺してしまった事件があったそうで……。
・シマウマ
・マレーバク
・シャチ
・スカンク
・牛(ホルスタイン)
・くじら
当たるかな?