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PV(ページビュー)が減少…ペンギンアップデート3.0のせい?
先日お伝えしていたペンギンアップデート3.0が実施されたわけですが、影響を受けたのかも?という兆候が見られたのでご報告。

上のグラフを見ていただくと、9月中旬以降は20000PVを割ることもなく、順調に底値を上げていったのですが…
10月13日(月):25060PV
↓
10月18日(土):16700PV
ペンギンアップデート3.0が開始された近辺の最高ページビューと最低ページビューの差を見ると、8360PVマイナスで約33%減という2か月ぶりの16000台を叩きだしてしまいました。
その後も、今のところ(10月22日現在)20000台は回復していません。
本当にペンギンアップデート3.0のせいなのかデータを検証
直近のグラフを見ると一気に下落したわけではなく、13日をピークに徐々に下がり始めていたわけですが、以降回復していないことが気になります。
もちろんウェブマスターツールを見ても、警告などは来ていません。
というわけで、全体的に何が起こっているのかを調べてみます。
ウェブマスターツールの検索クエリでチェック
ウェブマスターツールの検索クエリの項目から、10月10日~16日までと10月13日~19日までの表示回数とクリック数を比較してみます。
※今日が22日なので3日前までのデータしか取得できません
10月10日~16日
クリック率:8.78%

10月13日~19日
クリック率:8.41%

期間内のクリック数は5393違います。この違いは割と大きいです。そして、クリック率も0.37%下回っています。
やはりキーワード毎の順位が下がっているのかもしれません。
検索順位チェックツールGRCでチェック
次に、GRCで追っている約600のキーワードを調べてみましたが、上位のキーワードはほぼ順位変動がありませんでした。
そこで全体的に順位が落ちているのかを調べてみます。すべて追うのは大変なので、13日の順位と18日の順位を比較してみます。
比較方法:
13日(左側)、18日(右側)どちらの順位も表示されている約500のキーワードの順位を合計する
検証内容:
18日の合計値が多ければ、全体的に順位が下がっているのではないかという推論

13日の方が多い…予想と違う…おかしいですね。
もちろん、順位とクリック数の関係性はベースが違います。
単純に合計値が多ければ全体のクリック数が下がるというわけではありませんが、これだけクリック数の差がでたので、18日の方が順位の合計値が多くなるものだと思っていました。
Googleアナリティクスでチェック
次に検索需要を調べます。検索需要が落ち込めば、クリック回数も減ってしまいます。
そこで、わかること!のページビュー上位記事の1か月の変動を見てみましょう。










ページビューが上がっているもの、下がっているもの、安定しているもの、波打っているものさまざまです。
ここで注目すべきは、13日と18日に影響を与え、さらに現在もPVが回復しない原因として顕著な1番最初のグラフです。
この記事のPVは下がり続けているようです。13日と18日を比べても約1600PV違います。
確かにこの記事のPVの下落も要因の1つだとは思いますが、この記事だけでは、現在も全体のPVを2割も押し下げている原因にはなりません。
データからペンギンアップデート3.0とは考えにくいが…
とにかく、13日と18日のデータを比較すると全体のPVが33%も落ち込んでいることは間違いありません。
そして、半月前の平均から考えて2割近くPVが落ち、今も回復していないことから、これまでとは違う何らかの外的要因があるのではないかと考えています。
推測されることとしては、
2.実はキーワード毎の順位はそれほど変わっておらず、たまたま全体の検索数が減ってしまい、それが継続している
3.順位は変わっていないが、ここ2か月ほどたまたま流入が多く、現在が正常値なだけ
この3つでしょうか。
1だった場合、仕方がないと諦めます。2であって欲しいと思っていますが、3は勘弁です。まったく伸びていないということになりますので。
というわけで、ペンギンアップデート3.0の影響なのか、他の要因なのかは結論が出ませんでした。
ペンギンアップデート3.0とは
では、改めて、ペンギンアップデート3.0とは何なのかを押さえておきましょう。
ペンギンアップデート自体に関しては、以下の記事を参照してください。
Google UK 勤務のPierre Far氏(Webmaster Trends Analyst)は2014年10月21日、自身のGoogle+アカウントへの投稿で、最新のペンギンアップデートは先週金曜日(10月17日)にロールアウトされたことを明らかにした。
ポイントとしては、以下の3つ。
1)米国の英語検索結果の1%未満の検索クエリに影響する
アメリカでの英語検索結果に関しては1%の影響なので、他の国や言語の場合の影響がどうなるかは不明です。
ただ、これまでのパンダ、ペンギン共にアメリカ本国よりも他国の方が影響が大きかったというのは聞いたことがありませんので、英語圏よりも影響は少ないはずです。
2)ペンギンアップデート2.0時に認定されたスパムリンク要素を取り除いたWebサイトが救済
2013年5月のペンギンアップデート2.0実施時にスパム扱いされたWEBサイトは、マイナス評価されたのですが、以後しっかりとリンク否認などを行ったWEBサイトは、今回のペンギンアップデート3.0で救済されたとのこと。
逆に言うと、1年以上もスパム扱いされたという事になります。
3)ペンギンアップデート3.0はゆるやかに展開され、完了まで数週間かかる
Twitterなどでは、国や言語によって順位変動が始まった推定時刻が異なっていたことが、このことの裏付けとなっているようです。
確かに日本はかなり報告が早く、アメリカではまだそんな兆候は出てない、なんて言われていました。
PV減少はペンギンアップデートのせい?まとめ
恐らく、今回のペンギンアップデート3.0近辺でPVが下がってしまったWEBマスターたちは、私のようにデータとにらめっこをしていることでしょう。
Twitterやニュースを追いかける限りは、微妙にPVを減らしたという報告はちらほら見ますが、大幅に順位を上げた下げた、というものはほとんど見かけません。
わかること!のPVの下げ幅は思ったよりも大きい物でしたが、ペンギンアップデートの影響かどうかはわかりません。
仮にペンギンアップデートやその周辺アルゴリズムに影響を受けたものだとするならば、恐らく徐々に揺り戻しがあるはずです。
ペナルティを受けるようなリンクスパムやコンテンツ制作はやってない!と明言できますので。