目次 ▼
アイデアはインプットとアウトプットの繰り返し
イノベーションの意味はわかりますか。イノベーションとは、既存の物事や環境に新しい発想を取り入れて、事業や社会生活に(良い意味の)大きな変化をもたらすことです。
存在しないものをゼロから生み出したり、特別で専門的な技術によって改革を起こすことだけに限定されません。
つまり、ビジネスが大きく変化するイノベーションは、日々のちょっとしたアイデアと工夫で生まれるものなのです。
アイデアを生み出すことが苦手な人は、以下の手順でインプットとアウトプットを繰り返して発想力を高めましょう。
- 資料を集める
- 資料を咀嚼する
- 日々の生活を楽しむ
- 常に考え続ける
- アイデアを具体化する
ただし、何も考えずにインプット・アウトプットを繰り返すのではなく、効率的にアイデアを生み出す考え方が必要です。
- 自分の内面からアイデアを生み出す方法
- 疑問点や関心事を調べてアイデアを生み出す方法
- 発想の転換をしてアイデアを生み出す方法
- ビジネスアイデアがプロジェクトになる割合
それでは早速見ていきましょう。
自分の内面からアイデアを生み出す方法
ビジネスアイデアは、自分の現在の状況や内面について考えることで生み出すことができます。
得意なこと、現在の仕事から考える
ビジネスアイデアは、自分の得意なことや現在の仕事から生まれることがもっとも多いと思います。
営業、事務、経理、人事などさまざまな職種がありますが、あなたは今の仕事がどこでお金になっているか、その仕事で誰を助けているか、どうすれば仕事を拡大できるかを知っているはずです。
そのため、好き嫌いは関係なく、自分が得意なことや現在の仕事からビジネスアイデアが生まれないか考えてみましょう。
好きなこと、やりたいことを考える
仕事とは関係なく、あなたが好きなことややりたいことから、ビジネスアイデアが生まれないか考えてみましょう。
たとえばゲームが好きなら、ゲームに関わるメーカーの立場、プレイヤーの立場にはどのような仕事があるのか、お金になるポイントや拡大するための仕組みをイメージしてください。
困っていること、便利にしたいことを考える
普段生活をしていると、意識していないだけで、ちょっと困ったことや不便に思うことはたくさんあります。意識していないのは、意識しても誰も解けっしてくれないからです。いちいち意識するとストレスが溜まります。
あなたが困っていることや便利にしたいことを解決するために何をすれば良いか、解決することで誰かを助けられないかを考えてみてください。
家族や知り合いに悩み事を聞いて考える
家族や友人、知り合いに、最近困っていること、悩み事がないか聞いてみましょう。
重く受け止められるような話し方をする必要はありません。世間話として困っていることがないか話を振ってみて、相手から話が出たら、自分ごととしてどう解決できるかを考えてみてください。
疑問点や関心事を調べてアイデアを生み出す方法
ビジネスアイデアは、疑問に感じること、興味があることを調べることで生み出すことができます。
もっとも儲かっている仕事を調べる
世界でもっとも利益率が高い商売を調べてみましょう。人一人が生み出す利益率でもっとも高い仕事、一つでもっとも利益率が高い商品など、他にももっとも○○な仕事を調べてみてください。
自分が興味がある「もっとも○○な儲かっている仕事」を調べたら、なぜもっとも○○なのかを調べると、アイデアを生み出すきっかけになります。
もっとも不景気な仕事を調べる
今度は反対に、もっとも不景気な仕事を調べてみましょう。なぜ不景気なのか、なぜ売れないのか、なぜ儲からないのか、また、昔は儲かっていたのに今超斜陽業界になってしまった理由も調べてみてください。
単純にコモディティ化してしまったのか、市場ニーズに合わなくなってしまったのかを調べると、アイデアを生み出すきっかけになります。
世界の面白いビジネスモデルを調べる
現在の商売はとても回転が早く、3年前に盛り上がっていたビジネスモデルが、すでに消えてしまっていることも珍しくありません。
とくにIT業界や既存業界に参入したITのビジネスモデルを調べてみると、面白いものがたくさんあり、アイデアを掻き立てられます。
最近は、アメリカだけでなく、中国や東南アジアのビジネスモデルも日本より先行しているものが多く、とても参考になります。
発想の転換をしてアイデアを生み出す方法
ビジネスアイデアは、発想の転換をすることで生み出すことができます。オズボーンのチェックリストは基本なので、そちらも押さえておきましょう。
今の価格の10倍で販売できないか考える
今販売している商品は、市場の原理原則によって価格が決定されています。その商品の価格を10倍にして売るためには、どのような付加価値をつければ良いかを考えてみましょう。
捨てているものが役に立たないかを考える
わたしたちが普段捨てているゴミは多くの種類があります。そのゴミ一つひとつに対して、何かに使えないかを考えてみましょう。
資源利用やリサイクルのネタは市場に溢れているので、そういった前提知識を入れてから考えると、発想が違ってきます。
他業種の成功モデルを使えないか考える
他業種が展開した成功モデルを自分だったら、現在の仕事なら、どのように展開できるかを考えてみましょう。今なら、アナログな業種にITを取り入れて成功した事例がわかりやすいと思います。
ビジネスアイデアがプロジェクトになる割合
今回挙げたビジネスアイデアの生み出し方、考え方は、すべて事例の一つにすぎません。インプットした知識を効率よくアイデアにするために参考にしてください。
途中で挙げましたが、アイデアを生み出すためにはゼロからではなく、自分の現在の職業や取扱商品を軸に発想を転換する「オズボーンのチェックリスト」で考えると良いと思います。
それ以外では、生活の中で常にアンテナを立てておき、自分や誰かが「困ったな……。」「もっと便利にしたいな……。」と感じるたびに、アイデアをアウトプットする癖をつけましょう。
まずは日々のジャストアイデアを忘れないようにメモして、ブラッシュアップしたものをどんどんストックして、最終的にビジネスモデルにまで仕上げることが目標です。
100個のアイデアの中で1個がビジネスモデルの形になり、20個のビジネスモデルの中で1個がプロジェクトになり、10個のプロジェクトの中で1個が軌道に乗るというのがわたしのイメージです。
「100×20×10=20000」20000のアイデアから1つの良いプロジェクトが生まれる……まぁ、こんなものかなぁ。