SEOに必要な良質な記事とは何なのか?Googleの23のチェック項目

良質な記事とは

目次 ▼

Googleが言う質の高い記事とは

以前も少し触れましたが、Googleが言う質の高い記事とは「Google General Guidelines(Google検索品質評価ガイドライン)」に沿ったものです。

このガイドラインでは、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)の詳細や高評価・低評価の記事を事例付きで説明しているなど、内容は非常に面白く参考になります。

E-A-Tとは
Expertise(専門性があること)
Authoritativeness(権威性あること)
TrustWorthiness(信頼性があること)

ただ、不定期で改訂されるうえに、英語版しかありません。そのため、ガイドラインのすべてを翻訳して読むのはなかなかの労力です。(いずれ別途お話します)。

そこで、今回は少々古いのですが、2011年5月にWebmaster Central Blogに記載された「高品質のサイトを構築するためのガイダンス」から、Googleの23の質問についてお話したいと思います。

Official Google Webmaster Central Blog: More guidance on building high-quality sites

Googleが定義する良質な記事の質問

この記事に記載されている情報は信用できるか?

Would you trust the information presented in this article?

あなたが書いた記事を客観的に見て、曖昧な部分がないかを確認してください。とくに、誰が断定しているのか、誰が推論しているのかを明確にして、曖昧な部分は根拠を示す必要があります。

この記事の内容は、専門家や知見がある人によって書かれたものか?

Is this article written by an expert or enthusiast who knows the topic well, or is it more shallow in nature?

記事の内容の信頼性をあげるためには、権威性(Authoritativeness)が必要です。

現在のところ、Googleがどのように権威性を担保しているか全貌は明らかではありませんが、法人が運用している、専門家が運用している、職業従事者が運用しているなど、WEBサイト内に権威性を示す記述がある方が良いでしょう。

ちなみに、長く運用しているドメインも権威性の1つと考えられます。

このサイトには、複製や重複、不要な記事がないか?キーワードが少し異なる程度で似た内容ではないか?

Does the site have duplicate, overlapping, or redundant articles on the same or similar topics with slightly different keyword variations?

同じWEBサイト内で似た内容の記事があること自体はとくに問題ではありません。ただ、内容がカニバってしまうと、記事の執筆にかけた時間がもったいないですね。

重複ページは、一般的に「ページの改善>ページの統一>noindex処理>ページの削除」いう優先順位で対応してください。

このサイトにクレジットカード情報を安心して提供できるか?

Would you be comfortable giving your credit card information to this site?

これはそのままですが、もしWEBサイトのコンバージョンポイントが商品やサービスの決済だとしたら、本当に信用してカード情報を記載できるかどうかです。

この記事にはスペルミスや、文体ミス、事実に関する誤りはないか?

Does this article have spelling, stylistic, or factual errors?

スペルミスが多いワードがあったとしても、ある程度はランクブレインによって補完されるかもしれません。

ただ、検索キーワードに文法ミスやスペルミスがあれば、検索に引っかかりにくい記事になることは間違いありません。とくに日本人は、英語のスペルミスが多いため、注意しましょう。

事実に関する誤りは判断が難しいところです。たとえば、YMYL(Your Money or Your Life)分野の情報は、研究が進むとこれまでの常識が一変することがありますし、どちらが正しいかで意見が割れている事柄もあります。

検索エンジンは物事の善し悪しを判断するツールではないため、時として正しさを追求する必要はありませんが、記事には「事象」「根拠」「権威性」をセットで示すことが重要です。

この記事の内容は、ユーザーの興味を重視して書かれているか、検索上位表示を目的にして書かれているか?

Are the topics driven by genuine interests of readers of the site, or does the site generate content by attempting to guess what might rank well in search engines?

テクニックを重視したSEOを念頭に置くと、現在検索上位表示された記事と変わらない内容になってしまいます。

Googleは、記事に独自性があるものを評価して、順位付けに加味しています。そのため、ユーザーの興味を多角的に分析して、自分なりの色をつけた記事を作るようにしましょう。

・おすすめのスマホを使った自分自身の体験を書く
・おすすめのスマホに対する人の評価やレビューを書く
・おすすめのスマホに関する数値を表やグラフを用いて独自に分析する
・おすすめのスマホがどれくらい優れているか代替物で表示する
など

この記事は独自の情報(レポート、研究、分析など)を含んでいるか?

Does the article provide original content or information, original reporting, original research, or original analysis?

上記通り、独自性のある記事はGoogleのアルゴリズムに好まれます。中でも、客観的な独自性、専門性、権威性が高いと考えられるのは、独自の研究や分析の紹介です。

他にはない数字の用い方や示した数字の受け取り方を紹介すると、記事としての評価は高まります。レポート、研究、分析と言うと難しく聞こえますが、以下程度のものでも独自性は高いと言えるでしょう。

このページは検索結果で表示される他のページと比較したときに価値があると言えるか?

Does the page provide substantial value when compared to other pages in search results?

何を持って価値があると言えるかは、ひとえに「ユーザーの興味が高いこと」につきると思います。ユーザーの興味が高く、独自性があり、E-A-Tを重視した記事は価値があると言えます。

どのくらいの品質管理が行われているか?

How much quality control is done on content?

記事の品質管理とは、文法ミスやスペルミスがないか、事実に反する内容はないか、他の記事との重複がないか、正しく引用されているかなどのことです。

この記事は、内容を多方向から説明しているか?

Does the article describe both sides of a story?

1つの事象を説明するためには、ある事実を立証するための理論が必要ですが、そこに理論的な反論の余地がないか、複数の見方ができないかなども記載できると良いですね。

とても簡単な例で言うと、ある商品を使うメリットとデメリットを挙げて、「メリットの方が高いから使った方が良い。」「状況に合わせて使うかどうかを決めるべき。」などと結論づけます。

この記事の内容に関して、一般的にオーソリティーだと認識されるか?

Is the site a recognized authority on its topic?

こちらもE-A-Tを重視した事項です。専門性、権威性、信頼性は、一朝一夕で高まるものではありません。そのため、今はオーソリティと言えなくても、3年間情報発信を続けることで、その記事の価値が高まることはあります。

このサイトの記事は外注によって大量生産されたものか?多くのサイトに分散されていないか?

Is the content mass-produced by or outsourced to a large number of creators, or spread across a large network of sites, so that individual pages or sites don’t get as much attention or care?

すべての外注による記事生産が悪いわけではありませんが、大量生産によって品質が低くなることがあってはいけません。また、同じような内容が他の多くのサイトに掲載されていてもいけません。いわゆるコピーコンテンツのことですね。

この記事はよく編集されているか?急いで作られた雑な記事ではないか?

Was the article edited well, or does it appear sloppy or hastily produced?

記事の質は公開後でも高められますが、雑に作られた記事を急いで公開してしまうことで、Googleから低評価を受ける可能性はあります。

そのため、何度も推敲してから最初の公開を行った方が良いでしょう。

このサイトの健康関連の記述は、信用できるか?

For a health related query, would you trust information from this site?

YMYL分野の情報は、「専門性+権威性=信頼性」がなければいけません。個人的には、正しい機関の正しい専門家の研究結果を引用すれば、単純に専門家が自分の意見を述べているよりは信頼性が高いと思えるのですが、どうもGoogleはそう認識していないと思える節もあります。

そのため、YMYL分野の記事を提供するのは、かなり慎重に考えた方が良いと思います。

サイトの名前を聞いたときに、信頼できる情報源だと認識できるか?

Would you recognize this site as an authoritative source when mentioned by name?

ユーザーが、サイトの名前を聞いただけで信頼できると判断するということは、ある程度のブランディングができていなければいけません。ブランディングは、長期視点で考えなければいけません。

1ページ1キーワードでコンテンツを深掘りする。そのようなページ群を作る。質の高い被リンク・サイテーションを獲得すると同時に、E-A-Tに根差した発リンクをする。発信者(WEBサイト)のSNSエンゲージメントを高める。長期視点でブランディングをする。などなど……。

この記事は、書かれた内容を完全かつ広範囲に説明しているか?

Does this article provide a complete or comprehensive description of the topic?

何を持って完全かつ広範囲とするかは、解釈によって異なります。なぜなら、単純に「Googleが定義する品質の高い記事とは?」という内容の記事であれば、「Google General Guidelines(Google検索品質評価ガイドライン)」のすべての内容になるからです。

そのため、「Googleが定義するE-A-Tの意味は?」など範囲を絞ることで、「完全」の方を高めるようにしましょう。広範囲はサイト全体で補うようにすれば良いですね。

この記事は、洞察力のある分析や興味深い情報を含んでいますか?

Does this article contain insightful analysis or interesting information that is beyond obvious?

洞察力のある分析や興味深い情報を提供するために大切なことは、専門性(Expertise)です。必要な情報は一通り網羅したうえで、独自性を追加することで、洞察力があり、興味深い記事を提供できます。

この記事は、ブックマークしたい、友達と共有したい、おすすめしたい内容か?

Is this the sort of page you’d want to bookmark, share with a friend, or recommend?

上記と同様です。洞察力があり、興味深い情報であれば、自ずと情報を共有したくなるはずです。ただし、それを判断するためには、冷静な第三者目線を持っていなければいけません。

この記事は、広告が過剰でメインコンテンツの妨げになっていないか?

Does this article have an excessive amount of ads that distract from or interfere with the main content?

広告が邪魔になるかどうかは、コンテンツの量によります。目安としては、Googleアドセンスの自動広告を使うことがベターだと思います(ベストではない)。自動広告での広告数は、体感で1000-1500文字で1個ほどでしょうか。

もちろん広告の多さや広告の関連度合いによっても、ユーザーの感じ方は異なります。

雑誌や百科辞典などの書籍に、この記事があっても不自然ではないか?

Would you expect to see this article in a printed magazine, encyclopedia or book?

本として出版できるかという比喩だとは思います。本は出版にお金がかかり、さらに売れなければいけない媒体です。お金をかけずに情報発信できるWEBよりも、しっかり推敲され、独自性があり、ミスも少ないのは当たり前です。

そのような出版物と比較したときに、自信を持って発信できるレベルまで高めなければいけないということです。

この記事は、短かすぎたり、役にたつ情報が欠けていないか?

Are the articles short, unsubstantial, or otherwise lacking in helpful specifics?

短い文章が悪いわけではありませんが、タイトルに対して適切な内容が記載されているか、情報の伝達漏れがないかを確認してください。

このページは、細部まで注意して作られたものですか?

Are the pages produced with great care and attention to detail vs. less attention to detail?

「魂は細部に宿る(神は細部に宿る)」と言います。すべての記事を細部まで何度も見返すことは現実的ではありませんが、ちょっとした表現がユーザーに気に入られたり、引用されたりということがあるため、その重要性はよく理解しましょう。

このページをユーザが見たときに、文句を言うか?

Would users complain when they see pages from this site?

事実と反することで文句を言われるのは、信頼性を失います。そのため、注意を払って作らなければいけません。

ただし、まったく文句が出ない文章を書いてはいけません。世の中に全員一致はほとんどないはずです。文句が少ない記事は、得てして事実しか書いておらず、独自性もなく、ユーザーの興味を惹くこともできません。

良質な記事とは人が読んで満足できる記事

冒頭でお話した通り、この23の質問は2011年のものです。ただ、見て分かる通り、当時と今でGoogleが話していることはほとんど変わっていません。

ではこの間にGoogleが何を行ってきたかというと、ユーザーがストレスを感じず、真に望む理想的な検索エンジンづくりです。

それは、ユーザーが読んで納得する記事、多様な側面から考察できる記事、独自性があり興味深い記事を検索エンジンの結果に表示することにほかなりません。

そのため、もし今後もあなたが検索エンジンの上位に表示される記事を作りたいのであれば、あなた自身が検索して、クリックして、読んだときにストレスを感じない記事を提供するべきでしょう。

検索エンジンという機械が判断するのではなく、人間が判断しているものと考えて作った記事は、Googleが定義する良質な記事と言えるのではないでしょうか。