SEO対策で重要なランクブレインとは?検索上位に表示する方法

ランクブレイン

SEOでもっとも重要な3つの項目とは

Google検索の順位を決めるランキングアルゴリズムは、現時点で300近くの項目があると言われています。

Google Ranking Factors: 273 Facts & Myths (2019) | Northcutt

これだけたくさんあるGoogle検索エンジンのランキングアルゴリズムの中で、とくに重要だと言われるのは、「コンテンツの質」「被リンの数と質(リンクポピュラリティ)」「ランクブレイン(RankBrain)」の3つです。

ところで、ランクブレインが、どのような要素かわかりますか。ランクブレインは、今後もSEO対策に取り組むうえで、押さえておかなければいけません。

今回のテーマ
今回は、ランクブレインについてまだよくわからない人のために、次の内容をお話します。

  • ランクブレインとは何か
  • ランクブレイン対策で検索上位表示する方法
  • 本質はユーザーファーストなコンテンツ作成

それでは早速見ていきましょう。

ランクブレイン(RankBrain)とは

ランクブレインとは、検索キーワード(検索クエリ)とコンテンツ内容の関連性を判断するために、AI技術を活用したアルゴリズムのことです。

Google検索エンジンにランクブレインが導入されたことで、検索結果に以下の変化が起こりました。

ランクブレイン導入による変化
  • 曖昧な検索キーワードでも、ユーザーの検索の意図を推測できるようになった
  • 誰も検索したことがない検索キーワードから検索の意図を推測できるようになった

Google Turning Its Lucrative Web Search Over to AI Machines – Bloomberg

ランクブレインの役割と検索結果の変化

ランクブレインは、導入前と導入後で検索アルゴリズムを大きく変えるものです。前述した以下の内容をもう少し詳しく見てみます。

ランクブレイン導入による変化
  • 曖昧な検索キーワードでも、ユーザーの検索の意図を推測できるようになった
  • 誰も検索したことがない検索キーワードから検索の意図を推測できるようになった

曖昧な検索キーワードでも、ユーザーの検索の意図を推測できるようになった

たとえば、「勉強 良い点」で検索したとします。ランクブレイン導入前の検索では、「勉強」と「良い点」という文字列を含む検索結果を返していました。

ところが、ランクブレイン導入後は、以下の検索結果を返しています。この検索キーワードの例は、かなりランクブレインの解釈が効いています。

特徴1.「勉強」「良い点数」と捉えて、勉強方法を結果として返している
特徴2.「勉強」「メリット」と捉えて、勉強をするメリットを返している
特徴3.「勉強」と「良い点」が入った単純な検索結果は1つもない

つまりGoogleは、「勉強」と「良い点」という言葉が入った検索結果よりも、ユーザーは「勉強方法を知りたい」「勉強するメリットを知りたい」と考えていると理解して、この検索結果を返しているわけです。

誰も検索したことがない検索キーワードから検索の意図を推測できるようになった

Googleは、年間兆単位の検索が行われています。そして、そのうちの15%は、初めて入力される検索キーワードや検索キーワードの組み合わせだそうです。

そのため、仮に1兆回の検索が行われているなら、最低で1500億も新しい検索キーワードが発生していることになります。

Our latest quality improvements for Search

と言っても、上記のように、つづりの間違いや省略された語句、誤変換、用法が間違った言葉などが多いそうです。

Googleは、そのような初めて検索される検索キーワードから、似た検索キーワードの傾向を導き出して、ユーザーが求める検索結果を予測して返答しています。

ランクブレイン対策で上位表示する方法

さて、ランクブレインが検索キーワードとコンテンツの関連性を重視するアルゴリズムだとわかりましたが、実際にSEOに活かすには、どう対策すれば良いのでしょうか。

ランクブレインの評価を高めるために意識すべきポイントは3つあります。

ターゲット、コンセプト、キーワードを決める

たとえば、サイトの目的が高校1-2年生に向けた予備校の入学案内だとして、コンテンツのコンセプトが「なぜ今勉強しなければいけないのか。勉強で得られる人生のメリットは何か。」だとします。

ターゲット:高校1-2年生
コンセプト:勉強によって得られる人生のメリット

簡単ですが、まず最初に上記のようにターゲットとコンセプトを定義します。

すると、コンテンツのキーワードが、「勉強 メリット」「勉強 人生 メリット」「高校生 勉強 メリット」「勉強 する意味」「勉強 良い点」「勉強するメリット」のように決まります。

キーワードが決まると、「高校生が今勉強をする意味は?人生で確実に得られるメリット」のように、ある程度のタイトルが決まります。タイトルは仮置きでOKです。

コンテンツを作る場合は、このように「ターゲット」「コンセプト」「キーワード」を決めると、キーワードとコンテンツにズレが生じにくくなります。

キーワード:「勉強 メリット」「勉強 人生 メリット」「高校生 勉強 メリット」「勉強 する意味」「勉強 良い点」「勉強するメリット」

キーワードで検索してみる

キーワードで実際に検索して、上位にどのようなコンテンツが表示されるか見てみましょう。

すると、先ほどのように「勉強 良い点」の場合、ランクブレインによって検索結果に複数の解釈の仕方があり、意図していないコンテンツも上位表示されることがわかります。

また、上位表示コンテンツが、どのようにキーワードと関連性があるかも知ることができます。

これらを分析して、実際に上位表示される要素を洗い出し、自身のコンテンツに反映することが大切です。

ユーザー目線でコンテンツを確認する

ユーザーがどのような意図で検索をしているかを予測して、作成したコンテンツの内容を再度確認します。

キーワードからユーザーの目的を予測し、自身のコンテンツの内容がユーザーの目的に合っているかをチェックして、納得できれば、ランクブレイン対策のファーストステップは完了です。

ランクブレインを突き詰めるとユーザーファーストになる

検索結果の上位に表示させるには、良質なコンテンツを作る必要があります。良質なコンテンツを作れば被リンクを獲得しやすくなり、さらなる上位表示が実現します。

Googleが定める「良質なコンテンツ」とは、ユーザーに有益な情報が書いてあるWEBページのことです。

ユーザーにとって良質なコンテンツとは、ユーザーの検索意図にマッチしたコンテンツです。

いくら良質なコンテンツを作っても、検索からそれを見たユーザーが「求めているものと違う。」と感じれば、ユーザーからの評価を得られません。

これが「ランクブレイン」によって、検索上位表示を実現するための本質です。

ランクブレインを理解できれば、Googleで検索上位表示されるには、「ユーザーファースト」の追求がもっとも大切で、手っ取り早い考え方だという結論にたどり着きます。

そのため、現在でも「SEO=検索エンジン最適化」という言葉が使わますが、早めに「SXO=検索体験最適化」に認識を改めて、普段からユーザーファーストを意識した環境を作った方が良いでしょう。

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