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SEO(検索エンジン最適化)とは
SEO(Search Engine Optimization)とは、ある言葉(キーワード)でWEBを検索したときに、検索結果の上位に特定ページが表示されるように調整する行為のことです。
ちなみに、読み方は「エスイーオー」が一般的ですが、まれに「セオ」とも呼ばれます。
たとえば、あなたが和菓子屋を営んでいた場合、1人でも多くのお客さんに来店してもらい、まずは商品を見てもらいたいと思うはずです。
WEBの世界も同様です。あなたが和菓子をショッピングサイトで販売していたら、1人でも多くのユーザーに訪れてもらい、まず商品を見てもらいたいはずです。
もし、ユーザーが「和菓子 お土産」などのキーワードで検索したときに、検索結果の1位に表示されれば、ユーザーがWEBサイトをクリックする機会が増え、訪問者が増え、結果的に売上につながる可能性が高くなります。
- 検索順位が1位になる意味・重要性
- SEO対策で上位表示される3つの方法
- 検索エンジンの上位表示はPDCAで実現できる
それでは早速見ていきましょう。
検索順位が1位になる意味・重要性
あなたがWEBサイトを運営するなら、検索順位の1位に表示されることがベストです。検索で1位になることには、どのような意味があるのでしょうか。
以下は、NINJASというマーケティング会社が2017年に調査したGoogle検索結果の順位別クリック率(CTR)です。
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Google Organic Click Through Study | Whitepapers by Internet Marketing Ninjas
これは、「和菓子 お土産」というキーワードで検索する人が1か月に1万人いる場合、検索結果1位だと2112人がクリック(21.12%)し、2位だと1065人がクリック(10.65%)することをあらわしています。
1位と2位で、WEBサイトの訪問者が2倍違います。WEBサイトの訪問者は来店人数と同じです。1か月の来店人数が2112人と1065人と考えると、その違いがイメージますね。
つまり、検索順位1位のサイトは、2位のサイトの2倍の売上になります。一方、10位だと164人しかクリック(1.64%)しません。1位との差は12.87倍もあります。
検索順位とクリック率の差を知ることで、上位表示の重要性もよく分かると思います。
では、検索エンジンで順位を上げるために必要なSEO対策とは、具体的に何をすれば良いのでしょうか。
SEO対策で上位表示される3つの方法
検索エンジンで順位を上げるためには、Googleの検索順位を決定するプログラムのルールに従って、WEBサイトを作らなければいけません。
このプログラムを「ランキングアルゴリズム」と言います。ランキングアルゴリズムには200以上の順位決定要素がありますが、とくに重要な要素は以下の3つです。
- キーワードに合ったタイトル、ページ内容を作る
- ページ内容に独自性・専門性を持たせる
- 別のWEBページから被リンクをもらう
キーワードに合ったタイトルとページ内容を作る
わたしたちは、知りたい情報を探したり、疑問を解決するために検索エンジンを使います。
たとえば、あなたがスマホの歴史が知りたい場合、「スマホ」だけで検索はしないでしょう。「スマホ 歴史」「スマホ 過去」「スマホ 変遷」などのキーワードで検索するはずです。
また、新しいスマホを買いたい場合は「スマホ 最新」、安いスマホなら「スマホ 最安」、人気のスマホなら「スマホ ランキング」「スマホ 比較」「スマホ おすすめ」など、キーワードを組み合わせて知りたい情報を絞り込みますね。
実際に「スマホ おすすめ」で検索をすると、スマホの選び方やスマホのランキングなどが検索上位に表示されます。

この検索順位は、GoogleがWEBページをインデックスする際に、タイトルとページ内容を分析して、どのようなキーワードに合致するかを判断したうえで決定されます。
インデックスの説明は以下を参考にしてください。
そのため、あなたがWEBページを作り、そのページを「スマホ おすすめ」というキーワードで検索して欲しいと思っても、Googleが「キーワードとタイトル、ページ内容が合っていない」と判断すれば、上位表示はされません。
ページ内容に独自性・専門性を持たせる
ユーザーは、「スマホ おすすめ」で検索したときに、自分が求めている情報が一番上に表示されて欲しいと考えています。
ところが、検索結果で似たようなタイトル、似たような内容のページがズラッと並んでいたら、ユーザーは検索する意味が薄れます。
そのためGoogleは、ページ内容に独自性・専門性があるものを評価して、より上位に表示されるようにしています。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: 日本語検索の品質向上にむけて
「スマホ おすすめ」で検索すると、候補になるページは7億4500万件もあります。その中で、ページ内容に独自性や専門性を持たせることは簡単ではありませんが、ある程度法則があります。
たとえば、「スマホ おすすめ」で検索順位の上位を狙うなら、おすすめのスマホの機能やスペックを紹介したうえで、独自の情報を追加しましょう。
- おすすめのスマホを使った自分自身の体験を書く
- おすすめのスマホに対する人の評価やレビューを書く
- おすすめのスマホに関する数値を表やグラフを用いて独自に分析する
- おすすめのスマホがどれくらい優れているか代替物で表現する
など
もっともしてはいけないことは、他のページ内容のコピーです。もしGoogleに他のページのコピーだと認識されると、順位が下がったり、インデックスから外されて検索結果に表示されなくなる可能性もあります。
別のWEBページから被リンクをもらう
何気なくWEBサイトを見ているときに、つい次々とリンクをクリックして、ネットサーフィンをすることがあると思います。ネットサーフィンとは、興味があるWEBページを数珠つなぎに閲覧して時間を過ごすことです。
WEBページ同士をつなぐリンクは勝手に作られるものではなく、そのWEBページを作成した人が意図を持ってリンクを設置しています。
- リンク先の内容を引用したり、参考にした記述をするため
- リンク先の商品や場所などを紹介するため
- 記述した内容より、詳細な内容を参照してもらうため
このように、違うWEBサイト同士をつなぐリンクのことを「被リンク(バックリンク)」と言います。リンクには、被リンクと発リンクがあるので、覚えておきましょう。
あなたがAというWEBページ、BというWEBページを作ったとします。Aが1件の被リンク、Bが100件の被リンクを持っている場合、Bがユーザーから評価されているWEBページだということはわかりますね。

被リンクはそのWEBページを作成した人が意図を持って設置しています。つまり、内容が参考になったり、興味がわく商品や場所を紹介していなければ、被リンクは貼られません。
そのため、多くの被リンクが貼られているWEBページは、必然的にGoogleからの評価が高くなります。
検索エンジンの上位表示はPDCAで実現できる
SEO対策は以下の3つを追求することです。考え方自体は難しいものではありません。
- キーワードに合ったタイトル、ページ内容を作る
- ページ内容に独自性・専門性を持たせる
- 別のWEBページから被リンクをもらう
まず、キーワードに合ったタイトル、ページ内容を作るためには、そのWEBページを作るための情報集め、見やすくまとめて、適切なタイトルを付けなければいけません。
そのうえで、ページ内容に独自性・専門性を持たせる必要があります。ページ内容に独自性・専門性があると、ユーザーは面白くて、信用できて、ためになる情報だと感じます。
それが、別のWEBページから被リンクをもらうことにつながります。もし被リンクが少なければ、改めて独自性・専門性を持たせるようページ内容を改善しなければいけません。
SEO対策は、「何をすれば何位に表示される」というものではありません。
そのため、費用対効果は測りづらいのですが、上記のようにPDCAを回すことで、少しずつ上位表示を目指すことができます。
競合が多いため、検索エンジンの上位表示は簡単ではありませんが、ユーザーの需要があるキーワードで3位、2位、1位など上位表示されれば、今よりも売上が何倍にも伸びる可能性があります。
まずはSEO対策の基本として、「キーワードに合ったタイトル、ページ内容を作る」「ページ内容に独自性・専門性を持たせる」「別のWEBページから被リンクをもらう」を意識してみてください。