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diamonhead ocean view | Flickr – Photo Sharing!
キャラクタービジネスの市場規模
キャラクター大国日本で、キャラクタービジネスはどれ位の市場規模があるでしょうか。
矢野経済研究所の調査によると、2013年が2兆3110億円、2014年予測が2兆3420億円となっています。
さて、そんなキャラクタービジネスですが、「女性だけのもの」「若年層だけのもの」と思ってませんか。
少し古いのですが、同じく矢野経済研究所が出している「キャラクタービジネスに関する調査結果 2009」を見てください。
男性よりも女性、高齢者よりも若者の方がキャラクターが好きだということは想像がつきます。ところが、男性でも50代で40%が何らかのキャラクターが好きと答え、女性では60代でも40%以上が何らかのキャラクターが好きだと回答しています。
そしてもう一つの調査、好きなキャラクターはなにか?という質問ですが、ディズニーが圧倒的な1位となっています。
ふなっしーやくまモンなどのゆるキャラは2009年以降であるため、最新版ではこのランキングがどうなるかはわかりませんが、上位のランキングに大きな変動はないでしょう。
ディズニーに関しては、以下の記事でも取り上げので、今日は、日本生まれ、単体キャラクターでNo1のリラックマをピックアップしたいと思います。(自分が好きなだけ)
リラックマとは?
リラックマを知らない人はあまりいないと思いますが、リラックマは実は着ぐるみです。
ぬいぐるみではありません。着ぐるみです…。
カオルさん宅にある日突然やってきて居候させてもらっている着ぐるみのクマ。背中にはファスナーがあり、水玉模様の布地がのぞくことがある。(着ぐるみの裏地も水玉模様の布地がついている。)半開きのファスナーと水玉模様は、絵本「リラックマ生活」シリーズのカバーを飾っている。また着ぐるみにはポケットもついている[1]。その中身や正体はわからなく、年齢はない[2]。苦手な季節は夏。
本家San-Xネットのリラックマグッズ
まずは本家本元のSan-Xネットで見つけることができる、リラックマグッズを見ていきます。
700系新幹線なりきりタイプ……遅そう……。最近では、このような新幹線コラボがたくさんあるようです。
リラックマといえばパンケーキ、そして、それを運ぶおぼんです。他にあまり使い道はなさそうですが、ちょっと楽しそうな気もします。
これはやり過ぎ。リラックマソファのお値段…203,040円。
リラックマチェスト。お子さんをお持ちの方であれば、何となくいいなぁと思うかも。こちらは4万円。
お正月セットです。必要ないですが面白いです。
そして、実物大リラックマぬいぐるみです。リラックマは165cmだそうです。
オモシロコラボのリラックマグッズ
サンエックスネットショップでは取り扱っていない、コラボものもたくさんあります。キャラクタービジネス市場の半分は版権で占められていますので、コラボ商品は非常に重要です。
リラックマとおっとっとのコラボ

2013年12月に行われたリラックマとおっとっとのコラボ商品。リラックマが隠れているので見つけてね、といういつものおっとっと方式です。
リラックマと車のホイールのコラボ
サイズは14インチと15インチで軽自動車全般に付けられるそうです。街で見かけたら、注目はされるのでしょうが…。
リラックマとJINS PCのコラボ
リラックマモデルというリラックマとJINS PCのコラボです。購入した人全員にオリジナルケースをプレゼントするとのこと。
リラックマとバスのコラボ
これは非常に面白いですね。立川市のバスとリラックマのコラボ、ラッピングバスです。しかも外側だけではなく、中もリラックマ、電光掲示板もリラックマになっています。
リラックマなどキャラクターの人気が高い理由
このように大人気のリラックマですが、なぜこれだけ人気があるのでしょうか。ゆるい、癒されるキャラクターの人気が高いのは以下のポイントが押さえられているためです。
2.キャラクターが使いやすい
3.版権の規定がゆるい
4.キャラクター自身がゆるい
キャラクター背景がしっかりしている
前述しましたが、ヒットするキャラクターには必ず背景があります。
ビジネスの基本として、商材のペルソナをしっかり作りあげるということがありますが、ペルソナを作りあげるためには、大前提として商品の背景が練り上げられていなければいけません。商品が物語化するキャラクタービジネスではなおさらです。
キャラクターが使いやすい
基本的にキャラクターはシンプルなデザイン、シンプルなカラーリングで構成されていて、何と組み合わせても馴染みやすいことが重要です。
絵も描きやすく、最近だとキャラ弁にも使われやすいなど、生活に身近なものであるほどヒットにつながりやすいですね。
版権の規定がゆるい
以前に比べて、キャラクターとのコラボ商品が非常に増えました。
キャラクターのイメージをなるべく壊さないという考え方から、キャラクターのイメージは壊してなんぼ、というビジネスモデルに変わってきた気がします。
キャラクター自身がゆるい
癒やしが前提のキャラクターが増えているので、キャラクター自身がゆるいほど、自身の生活に投影して、癒やしを求めてしまうのかもしれません。
キャラクタービジネス市場規模とキャラクター人気の背景まとめ
10年前に比べると、キャラクター市場は多少縮小したものの、2兆円を割り込む気配は見えません。
これは他市場で言うと、化粧品や理美容市場とほぼ同程度、葬祭ビジネス、旅館、出版市場よりも上になります。
もちろんキャラクタービジネスは日本だけではなく、海外輸出も行っています。単純にゆるいだけではなく、日本のためにしっかり働いているようです。