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visualizing.infoの市場規模マップとは?
最近、ブログやTwitterで取り上げられている「市場規模マップ」をご存知ですか?
「市場規模マップ」とは、簡単に言うと、各業界の市場規模をブロックの大きさで示したものです。
ブロックの大きさを表している数値の根拠は、公官庁データからNaverまとめまで様々で、一概に「正確なデータ」と断言できませんが、こういったものは何となくでも近接する市場規模を見ることに意味があったりするので、そこまで気にはなりません。
また、ブロックの色で売上の前年対比がわかるようになっています。デフォルトでは黄緑に近づくほどその市場規模は伸長しており、赤に近づくほど縮小している事になります。
わかりやすい例えで言えば、BtoC-ECは伸長、家電小売は縮小しています。
さて、こちらの市場規模マップ、確かに色々触ってみると面白いのですが、どうも慣れていないせいか触りづらいのが難点です。
できるなら、自分の慣れている形で絞り込んだり、数字で比較したいですよね。というわけで、全237市場をエクセルにデータを落としこんでみました。
こちらのエクセルデータは「20131123_市場規模マップエクセルデータ」からダウンロードできます。
市場規模マップエクセルデータの説明
では、市場規模マップのエクセルデータについて、解説したいと思います。
年度は数値の根拠となっている年度、記事年度を記載しました。例えば2012年度予測であれば、A列に2012とあります。
根拠の数値は2006~2013まであるので、気にせず比較するもよし、近年比較(2012~2013に絞って比較)するもよし、です。
売上の単位は「億円」です。この表上ではこの単位が一番わかり易いかなと思います。日本においては自動車関連が圧倒的で、55.4兆円の規模を誇ります。
次に個人的仕分を行いました。ざっくりなのでですが、仕分が難しい物もちらほらあります。例えば「電子書籍」は、本類と考えて良いのかITサービスと考えて良いのか迷い、ITにしました。
上図はITでフィルタリングした場合です。ITの中でもどの分野がどれくらいの市場規模をもっているのかがわかります。
下図のように、エクセル2007以降であれば「条件付き書式」から横棒グラフを表示させることができます。おおよそですが、棒の長さで市場規模が比較できるので、便利だと思います。
セルを横に伸ばすとグラフも伸びますので、大きなディスプレイを使っていれば、数値が小さくて表示されていないグラフも見えるかもしれません。
例えば、先ほど「IT」でフィルタリングした図を見てみると、BtoC-EC市場が9.5兆円(2012)です。2番めのモバイルコンテンツ関連に比べて圧倒的にグラフが長いことがわかります。
その他のITを全て合わせてもBtoC-EC市場よりも小さいので、いかに電子商取引の分野が巨大か、ということがわかります。
最後に前年比。これも記載されているものです。数値が入っていないのは、前年度のデータがないためです。こちらも条件付き書式で伸長率トップ10、ワースト10を色分けしました。お好みの書式を付けてみると、何か新しい発見があるかもしれません。
例えば伸長率を降順で並べてみると、予想通りIT系の伸び率が高いことがわかります。「クラウドソーシング」や「3Dプリンター」など最近良く見かけるキーワードも並んでいます。
ただ市場の規模としてはまだまだ小さいため、上位に上がってきている業種で、今後大きく伸びそうなもの探してみるのも面白いかもしれません。
ダウンロードの際は、TwitterとかFacebookで「こんなものあったよ」とポストしてもらえると嬉しいです。
※数値など手打ちしましたので、細かいところ間違えてるかもしれません。ご容赦ください。
こちら「20131123_市場規模マップエクセルデータ」からダウンロードできます。