変化が激しいアパレルECサイトの市場動向と将来展望

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アパレルECサイトの将来的展望について

一般家庭へのPC普及や、携帯電話からスマートフォンへの移行があり、オンラインで買い物をすることが日常的になっています。

郊外型アウトレットモール、海外カジュアル衣料ブランドが続々と出店する中、2000年代に入り、EC市場の拡大と逆行して縮小傾向にあるのが、デパート業界です。

これまではデパートをメインに出店していたアパレル業界も、今後はECサイトと連携した販売スタイルへのシフトとが求められてきています。

先日の記事『アパレルECサイト売上ランキング2011-2013年比較と今後の業界展望』で紹介したとおり、短期間でもアパレルECは順調に伸びていることがわかります。

アパレル購買意識の変化

アパレル購買意識の変化は、以下に集約してしまいました。興味のある方は以下からご覧ください。
アパレルECサイトの発展と消費者の購買欲求、購買行動の変化

アパレルECサイトの変遷

2000年過ぎまでは、アパレルECサイトと言えば海外サイトがメインでした。英語で書かれているため、商品を検索し、情報の入力から支払いまでの流れが容易ではないため、国内では限られた消費者のみが利用していました。

現在は、海外アパレルブランドも日本の消費者をターゲットに据えた日本語ECサイトの強化に力が入れられています。

アパレルECサイト売上ランキング2011-2013年比較と今後の業界展望
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以前のように、待っているだけでも、大きな戦略で日本に法人をつくるわけでもなく、ECサイト上だけで、あらゆるプロモーション(通販雑誌を使った相乗効果狙い、定期的なSALEや利用時期によって送料無料など)を使い、消費者ニーズを引き出しながら、確実にECサイトでの売上を伸ばしています。

更に、ここ数年は主にスマホでのECサイト展開が盛んに進んでいます。

去年書いた記事ですが、『60代男性40%、女性30%がスマホで通販する時代…あなたは?』このようにスマホでのショッピングは当たり前になりつつあります。

ECサイトだけでなく、インターネットの利用シーン自体がパソコンからスマホに移っていますので、購入するサイトだけではなく、誘導するための仕掛け自体がスマホを主として考えていかなければいけません。
1年半でスマホアクセス割合38%→65%!スマホサイト対応してる?

アパレルECサイトのプロモーション

また、国内外問わず、FACEBOOKやTwitterの登場によって、アパレルECサイトの対人プロモーションも活発に行われるようになってきています。

対人と言ってもこれまでの対面型接客手法とは違います。ソーシャルを使うことにより、過度な宣伝広告や売り込みをすることなく、「口コミ」のバイラルにより、消費者を獲得することに繋げています。

また、消費者の購買につながる様々なチャネルをつくることで、ファッションだけではない相対的な「お得感」を打ち出すようにしています。

例えば、10代から20代のおしゃれ世代にとても人気が高いZOZOTOWN(zozo.jp)は、Tポイント(tsite.jp)と連携しており、ZOZOTOWNでの購入に対し、1円単位でポイントが加算される仕組みになっています。

ZOZOTOWN利用者はTポイントに登録すれば、よりお得な買物をすることができますし、Tポイントカードの元々の利用者もお得な消費場所を求めて、ZOZOTOWNを閲覧することになります。

追記:
2015年9月末で、ZOZOTOWNのTポイントサービスは終了しています。

最後に

ニーズの多様化に伴い、多くの商品の中から、自分のテイストに合う一枚を見つけることがECサイトの命題になってきた感じがします。

今やアパレル業界にとって、手に取って見てもらうことは重要ではなくなりつつあります。それよりも、ECサイトを使っていることが前提で、いかに消費者に着ていることをイメージさせるか、いかに利用シーンを特定させるかが重要であり、それに足る情報をどうやって消費者に届けるかが重要になりつつあると言えます。

ZOZOTOWNのようなインターネット上の大型モールの全盛は単一アパレルブランドにとっては、これまでのオフラインのデパートやショッピングモールに変わる販売プラットフォームとしての地位を確立し、参考にしていたファッション雑誌は、代替アプリやWEBに置き換わろうとしています。

このように、インターネットの発展にともない、アパレルECサイト市場は、今後ますます多様化し、変容の速度を早めて行くことが予想されますが、総じて活気があるものとして成長していくことが期待できます。

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