目次 ▼
リファラー、リファラル、ノーリファラー
まだ経験が浅いWEB担当者が、Googleアナリティクスを見て疑問に思う言葉に、「リファラー」「リファラル」「ノーリファラー」があります。
リファラー、リファラル、ノーリファラーは、よく似ていて意味が間違われやすい言葉ですが、明確に説明できるでしょうか。
今後、WEBマーケティングを行うなら、リファラー、リファラル、ノーリファラーの意味の違いは、必ず覚えておかなければいけません。
- リファラーとは何か
- リファラーの種類
- リファラー、リファラル、ノーリファラーの違い
それでは早速見ていきましょう。
リファラーとは
リファラー(referrer)とは、ユーザーがどこからWEBサイトに訪れたか、どこを経由してWEBサイトに訪れたかをあらわすものです。
つまり、リファラーは参照元のことで、そのデータはリアルタイムでアクセスログに記録されます。
リファラーは、「Organic Search(検索エンジン)」「Referral(参照サイト)」「Social(SNS)」「Paid Search(リスティング広告)」「Direct(ノーリファラーなど)」という種類に分かれています。
- Organic Search(検索エンジン)
- Referral(参照サイト)
- Social(SNS)
- Paid Search(リスティング広告)
- Direct(ノーリファラーなど)
リファラーの役割
Googleアナリティクスなどのアクセスログからリファラーを見れば、ユーザーがどのような経路でWEBサイトに流入したかがわかります。
そのため、あるページのアクセス数が急激に増えた原因を調べたり、特定のリファラーから来たユーザー動向を把握するなど、リファラーデータを使ってさまざまな分析が可能です。
Googleアナリティクスで見るリファラーの種類
リファラーの種類を一つずつ詳しく見ていきます。
Organic Search(オーガニックサーチ)とは
オーガニックサーチとは、GoogleやYahoo、Bingなどの検索エンジンからの流入のことです。
アクセスログにオーガニックサーチがあるということは、何らかのキーワードで検索結果に表示されたということです。ただし、メタ検索エンジンはOrganic Searchに含まれません。
Referral(リファラル)とは
リファラルとは、外部のWEBサイトからの流入のことです。
アクセスログにリファラルがあるということは、外部のWEBサイトから被リンクが貼られて、流入経路ができているということです。
ただし、メタ検索エンジンはリファラルに含まれるため、すべてが被リンク経由の流入ではありません。
Social(ソーシャル)とは
ソーシャルとは、FacebookやTwitterなどのSNS経由の流入のことです。
アクセスログにソーシャルがあるということは、何らかのSNSで言及(サイテーション)されたため、流入があったと考えられます。
ただし、Naverなど一部のキュレーション、はてなブックマークやPocket、redditなどのソーシャルブックマークもソーシャルに含まれるため明確な区別はできません。
Paid Search(ペイドサーチ)
ペイドサーチとは、リスティング広告からの流入のことです。自社で検索エンジン広告を使っている場合に、発生する流入です。
Direct(ダイレクト)
ダイレクトとは、アドレスバーにURLを直接打ち込んだり、ブラウザのブックマークをクリックして訪問した直接流入のことです。
また、直接流入以外に参照元が不明なアクセスも含みます。参照元が不明なため、「ノーリファラー(noreferrer)」と呼ばれます。
アクセスログにダイレクトがある場合は、以下の流入経路が考えられます。
- ブラウザのブックマークからの流入
- ブラウザのアドレスバーに直接URLを入力した流入
- ブラウザの閲覧履歴からの流入
- デスクトップソフトやアプリのリンクからの流入
- セキュリティソフトで情報を送信しない設定をした流入
- ブラウザの設定で参照元を送信しない設定にした流入
- メールのリンクからの流入
- metaタグのリダイレクトによる流入
- スマホアプリからの流入
- QRコードからの流入
- 一部のスマホブラウザからの流入
- SSL対応サイトから未対応サイトへの流入
リファラー分析はWEBマーケティングの基本
最後にまとめておきます。
リファラーはWEBサイトに流入する前に経由した参照元・流入経路のこと、リファラルは外部のWEBサイトからの流入のこと、ノーリファラーは参照元が特定できない流入のことです。
リファラル|外部のWEBサイトからの流入のこと
ノーリファラー|参照元が特定できない流入のこと
ちなみに、ダイレクト(ノーリファラー)の内訳を特定したいかもしれませんが、ノーリファラーは原因がいくつもあるため、多少予測をするぐらいしかできません。
リファラーは、アクセス数が少ないうちはそれほど見る必要はありません。ある程度アクセス数が増えると、リファラーを見ることでWEBサイト全体の流入傾向が見えるようになります。
そこでリファラー分析を行えば、ユーザーをうまく誘導するためのWEBマーケティングを考えられるようになります。
たとえば、ソーシャルの流入が多い場合はSNSを使ったキャンペーンを行ったり、特定のWEBサイトからの流入が多い場合はそのWEBサイトと連携を図るなど、やれることはたくさんあります。
WEBサイトに関するデータはさまざまあり、それらのデータはGoogleアナリティクスを使えば、画面上で簡単に見ることもダウンロードすることもできます。
まずは、基本になるリファラー、リファラル、ノーリファラーの言葉の意味をしっかり理解しておきましょう。