ブランディング、宣伝広告、マーケティング、PRの違いを画像で示してみた

ブランディングの定義とは

ブランディングには3つの要素があります。それは、「コンセプト(コンセプトデザイン)」「ターゲット(ターゲティング)」「ポジション(ポジショニング)」です。

もう少し細かく言うと、ブランディングとは「誰もが行っている目新しくない商売において、独自のコンセプトを作り、明確なターゲットを設定し、特定のポジションを築くこと」です。

ブランディングは、宣伝広告とは違います。と言っても、ブランディングの概念がない人にとっては、その違いがわかりにくいもかもしれません。また、ブランディングは、マーケティングやPRとも違います。

今回のテーマ
今回は、ブランディングについてまだよくわからない人のために、次の内容をお話します。

  • 間違えやすいブランディングと宣伝広告
  • 画像で見るマーケティング・PR・宣伝広告・ブランディングの違い

それでは早速見ていきましょう。

間違えやすいブランディングと宣伝広告の違い

まずは、間違えやすいブランディングと宣伝広告の違いから。

コンセプト(コンセプトデザイン)、ターゲット(ターゲティング)、ポジション(ポジショニング)の3つがブランディングの要素ですが、実は宣伝広告もコンセプトとターゲットが重要です。

ブランディングと宣伝広告は、途中まではまったく同じと言って良いでしょう。

ただし、宣伝広告は、ターゲットに対して端的にメリットを”アピール”して、商品を買ってもらうように仕向ける行為です。

対してブランディングは、ターゲットに対してコンセプトを伝えてベネフィットを感じてもらい、ターゲットから商品を買いたいと思ってもらうように仕向ける行為です。

つまり、宣伝広告は今欲しい顕在顧客に対してアピールする短期的な戦略ブランディングは今後欲しいと思ってもらえるかも知れない潜在顧客に対して存在を知ってもらう長期的な戦略、ということになります。

宣伝広告とブランディングの違い
宣伝広告|顕在顧客に対してアピールする短期的な戦略
ブランディング|潜在顧客に存在を知ってもらう長期的な戦略

画像によるマーケティング・PR・宣伝広告・ブランディングの違い

わかりにくいのは、ブランディングと宣伝広告の違いだけではありません。

以下の記事に、マーケティング、PR、広告、ブランディングの違いを画像化したものがあったので、そちらを見ながら、それぞれの言葉の意味の違いを解説していきましょう。

The difference between Marketing, PR, Advertising and Branding | Ads of the World™

使われている画像は以下の4枚で、上から順番にマーケティング、PR、広告、ブランディングの違いを説明しています。4枚の画像には、3人の登場人物がいます。

[Aさん♂]:[Bさん♀]のことが好き
[Bさん♀]:[Aさん♂]に言い寄られている
[Cさん♀]:[Aさん♂]から[Bさん♀]へのアプローチを手伝っている。

マーケティングを表した画像

marketing
[Aさん♂]:僕は、(君にとって)最高の恋人だよ。
[Aさん♂]は、[Bさん♀]にアピールをしています。僕こそ君の恋人にふさわしい、だから付き合って欲しい、というわけです。

これをビジネスに当てはめると、「この商品を買って欲しい。この商品は君にとって最高の商品だよ。」と企業自ら顧客に対してアピールをしている状態です。

PRを表した画像

PR
[Cさん♀]:私を信じてよ。彼は(あなたにとって)素晴らしい恋人になるわ。
[Aさん♂]は、[Cさん♀]を通じて、[Bさん♀]にアピールをしています。僕の魅力を[Bさん♀]にアピールして貰えないかな、と[Cさん♀]にお願いした結果がこのようになっています。

これをビジネスに当てはめると、「私たちはこんなに素晴らしい商品を持っているから、あなたの媒体でコンテンツとして取り扱ってもらえないかな。」と媒体にお願いし、その媒体が商品を掲載した状態が上の画像ということになります。

PRとは、Public Relationsの略で、ある媒体に自分たちの情報を伝え、その媒体で取り上げてもらえるように働きかけることを言います。

宣伝広告を表した画像

advertising
[Aさん♂]:僕は最高の恋人だよ。僕は最高の恋人だよ。僕は最高の恋人だよ。
[Aさん♂]は、[Bさん♀]に全力でアピールをしています。マーケティングとの違いがわかりづらいのですが、メリットを繰り返すというよりは、メリットを並べたり、誰かと比較をする方が宣伝広告のイメージに合うと思います。

僕は他の人に比べて高年収だよ。僕は他の人に比べて優しいよ。僕は他の人に比べてハンサムだよ。だから僕は君にとって最高の恋人なんだよ、という感じです。

これをビジネスに当てはめると、「この商品は他社のものよりも安く、高品質で、機能もたくさんついている。だからこの商品は君にとって最高の商品だよ。」というメリットのみをアピールしています。

ブランディングを表した画像

branding
[Bさん♀]:あなたなら(私にとって)最高の恋人になるってわかってるわ。
[Bさん♀]は、[Aさん♂]が恋人にするにふさわしい人だということを認識しています。この場合、[Aさん♂]がアピールするまでもなく、[Bさん♀]が[Aさん♂]を必要としています。

これをビジネスに当てはめると、「この商品は自分にとって最適だ。だからこの商品を買いたいな。」という動機付けがすでに作られている状態です。

この画像からは、どのようなブランディングが行われたかは想像できませんが、たくさんあるスマートフォンの中からiPhoneを選ぶ理由があるように、たくさんの掃除機からルンバを選ぶ理由があるように、[Bさん♀]が[Aさん♂]を恋人にしたい理由(ベネフィット)を作ることがブランディングなのです。

ブランディング、宣伝広告、マーケティング、PRの違いのまとめ

多少デフォルメが入っているとは言え、画像を見ることでブランディング、宣伝広告、マーケティング、PRの違いが理解できたと思います。

これらの違いが理解できれば、市場でもっとも効果的な戦略はブランディングだということがよくわかりますね。

そのため、たとえ長い期間がかかっても商品や企業のブランディングを行っていくことで、過剰なアピールや宣伝広告をしなくても、消費者から商品を求められる状況を作ることができます。

ブランディング、宣伝広告、マーケティング、PRの違いの他に、テレマーケティングとグラッフィクの違いを表現した画像が以下にあるので、よければこちらも参考に。

Customer Wooing Styles | @Issue Journal of Business & Design