050plus、楽天でんわ等徹底比較!もう迷わない格安通話アプリの選び方

これまで何度か「楽天でんわ」のことを取り上げていますが、その他にもさまざまな格安通話アプリが登場しています。今回は、無料有料問わず、いったいどの格安通話アプリを使えばよいのかを比較して、徹底的にわかりやすく解説してみたいと思います

比較する8つの格安通話アプリ

解説用画像は、ポイントごとに用意しましたが、エクセルで比較用の一覧表も作ってあるので、必要な方はダウンロードして、合わせてご覧下さい。

格安通話アプリ比較_キャリア通話料金比較.xlsx

比較する通話アプリは以下の8つです。

 - カカオトーク(音声アプリ)
 - LINE(音声アプリ)
 - 050plus(IP電話アプリ)
 - SMARTalk(IP電話アプリ)
 - Viber(IP電話アプリ)
 - LaLa Call(IP電話アプリ)
 - 楽天でんわ(マイラインアプリ)
 - G-Call(マイラインアプリ)

この8つの通話アプリですが、大きく3つに分類できると考えています。すでに()内には書いてありますが、便宜的にこのような名前をつけました。

・音声アプリ
・IP電話アプリ
・マイラインアプリ(通話補助アプリ)

ちなみに、LINE電話も使えるようになりましたね。

音声アプリ、IP電話アプリ、マイラインアプリの比較

さて、さまざまな観点から、これら格安通話アプリを比較することができるのですが、なぜ3つに分類したかというと、それが一番「あなたの利用シーン」を特定できるためです。ざっくりとご説明します。

音声アプリ、IP電話アプリ、マイラインアプリ

上記の表をまとめると、以下になります。

< 通話品質>
音声アプリ << IP電話アプリ <<< マイラインアプリ

< 通話料金>
音声アプリ >>> IP電話アプリ >> マイラインアプリ


一番厄介なのは、通話品質です。通話品質は、「利用する場所」「キャリア」「機種」「高低音を聞き分ける耳」などなど、いろいろな要素によって変わります。

「比べてみた系」の記事はよく見かけます。音声アプリ同士での優劣や、時には「IP電話アプリよりも音声アプリの方が通話品質が良かった!」というような、ノイズ分析での検証記録を公開している場合もあります。

アプリ提供している各社とも、通話品質を上げようと独自の努力を行っていますが、相対的に見ると、やっぱり「音声アプリ << IP電話アプリ <<< マイラインアプリ」となります。

自分の環境に合わせて細かく検証したい方は、目ぼしいものを使ってみる以外、良い選択をする方法はありません。面倒だという方は、まずは下記を頭に入れるだけで良いと思います。

< 音声アプリ>
電話が切れたり、聞き取りづらくても我慢できる。いつもWi-Fi環境にいる。たくさん電話をかけるから通話にお金かけたくない人向け。


IP電話の音質に慣れていて、通話相手もそれで問題ない。割とWi-Fi環境にいる。今よりも目に見えて通話料金を安くしたい人向け。

< マイラインアプリ>
仕事などで利用するため音声重視、普段から通話品質は良い方。電話するなら少し位は安くなってほしい人向け。

docomo、au、SoftBankの通話料金比較

次に、格安通話アプリの比較をしていきたいのですが、まずは、各キャリアの通話料金設定を知っておく必要があります。

通話料金は、以下の3段階で分けると、わかりやすいと思います。

1.通常の通話料金
2.他社、固定電話への通話料を安くしたい(オプション設定)
3.同一キャリア同士での通話を24時間無料にしたい(オプション設定)

キャリア別料金比較1.通常の通話料金

通常の基本料金に違和感を感じる人もいると思いますが、内容を理解している、理解していないにかかわらず、多くの人がこのように設定しているはずなので、これを基本とします。

各キャリアとも、「同一キャリア間であれば1時~21時の間は無料」です。
docomo、au、SoftBank通話料金1

キャリア別料金比較2.他社、固定電話への通話料を安くしたい

次に、他社キャリアや固定電話に電話をかけることがあるので安くしたい!という人は、このオプションを付けていると思います。

「au、SoftBankは通話料金が半額になりますが、docomoにはそれがない」ので、必要な人にとってはdocomoは料金が高い!と言われています。

恐らく、au、SoftBankは初期契約時に説明を受けて、勧められているはずです。

docomo、au、SoftBank通話料金2

キャリア別料金比較3.同一キャリア同士での通話を24時間無料にしたい

最後に、「同一キャリアで24時間無料」にしたい!という人がこちらのオプションを付けています。

docomo同士で恋人や家族と長電話したい人、SoftBank同士で仕事の電話が21時以降になる人、などが主な対象です。

docomo、au、SoftBank通話料金3

ちなみに、私はSoftBankですが、au、docomoにもよく電話しますし、固定電話にかけることもあります。SoftBankを持っている人と21時以降も電話するので、上記オプションは、すべて付けています。

格安通話アプリを比較する上で、今自分が使用している携帯電話キャリアの契約オプションを理解しておくことは重要です。

場合によっては、こちらのオプションだけで十分、ということもありますし、今付けているオプションがいらなくなる、ということもあります。

格安通話アプリの比較

次に、格安通話アプリの比較表を御覧ください。クリックで拡大します。

音声アプリ、IP電話アプリ、マイラインアプリの中で、自分がどれを使うと良いのかを何となく把握したら、次はこの表を使って比べてみます。

エクセルは分類も表示しているので、そちらの方がわかりやすかも知れません。

格安通話アプリ比較_キャリア通話料金比較.xlsx

おさらい
 - カカオトーク(音声アプリ)
 - LINE(音声アプリ)
 - 050plus(IP電話アプリ)
 - SMARTalk(IP電話アプリ)
 - Viber(IP電話アプリ)
 - LaLa Call(IP電話アプリ)
 - 楽天でんわ(マイラインアプリ)
 - G-Call(マイラインアプリ)

音声アプリだな、と思った人はどの通話アプリでもOK

音声アプリだなと思ったなら、どの通話アプリでもOKです。この表に載っていない、commや他のアプリ・サービスでも良いです。普段使っているコミュニケーションアプリに音声通話機能が付いているなら、それを使ってください。

どれを使っても無料ですし、どれを使っても通話品質はいまいちです。利便性を求めるなら、「普段使っている」ことが利便性だと思います。

もちろん、Wi-Fi環境が整っている方が通話品質は良いでしょう。

IP電話アプリだな、と思った人は料金と機能を比較する

IP電話アプリだと思った人は、以下の3つを比較しましょう。

1.通話料金
2.機能
3.その他

通話料金は、為替レートの関係もありますが、「Viber」が一番安いです。逆に「SMARTalk(スマートーク)」は料金的に使うメリットはあまり感じません。

「050plus」と「LaLa Call」は月額料金が発生しますが、この程度であれば兼ね合いにより払って問題ないと思います。IP電話アプリを使って、数100円しか変わらない通話量であれば、そもそも使わなくても良いと思います。安くしようと意識するほうが面倒に感じてしまいますので。

「Viber」は機能面で一段劣ります。逆に「SMARTalk(スマートーク)」は着信転送や通話録音が付いているので、必要な人もいるでしょう。「050plus」のグループ分け機能もあると便利ですね。

最後に、その他ですが、支払い方法は「Viber」のみチャージ式、他は利用に応じたクレジットカード払いです。

着信を行うためには「Viber」以外は起動しておかないといけないのですが、現在のスマホは、ほぼ「一度アプリを立ち上げれば、電源再起動をしない限り裏で動いているマルチタスクである」ため、問題ないと思います。むしろ、着信が非通知になってしまうことの方が気になります。

後は、IP電話なので「050」番号が付番されるわけですが、自分の好きなものを選択できるか、できないかの違いはあります。

ちなみに「Skype」もここに属します。この中では、「Viber」が一番近いのではないかと思います。

マイラインアプリだな、と思った人はキャリア料金と比較

マイラインアプリだな、と思った人はキャリア料金と比較しましょう。

実は、この選び方が一番難しいと思います。理由は、先ほど見せたこれです。

docomo、au、SoftBank通話料金2

他キャリア、固定電話への通話料金を安くするオプションを付けている場合、au、SoftBankでは、通話料金はほぼ変わりません。docomoは通話料金を安くするオプションがないため、マイラインアプリのメリットが十分にあります。

このままでは、au、SoftBankは得にならないような気がしますが、au「通話ワイド24」、SoftBank「Wホワイト」は月額980円支払って、通話料金を安くするオプションですので、これをやめてマイラインアプリを利用すると、月間980円分はすぐに得をすることになります。

反対に気を付けなければいけない点もあります。

楽天でんわを経由すると通話料金が発生する場合があるのです。

たとえば、SoftBank同士なら、ホワイトプランで1時~21時が通話料無料です。ところが、楽天でんわを利用すると、SoftBank同士でも通話料金が発生します。

SoftBank同士であれば、本来無料なのに、楽天でんわを利用してしまうと、たった10分でも通話料金が210円かかってしまいます。

参考:
楽天でんわの多くのデメリット2つ改善すれば使われる

この問題を解決するためには、今のところ「1人1人無料通話リストに登録していく」か、通常の通話と使い分けをするしかありません。これは、結構面倒です。

次に、「G-Call」と「楽天でんわ」を比較すると、「G-Call」の方が「楽天でんわ」よりも少しだけ安く、国際電話も掛けられるというメリットを持っています。

ただし、個人的には以下の理由から「楽天でんわ」をおすすめします。

・「G-Call」は、NTT固定電話宛だと番号が非通知になってしまう
・そもそも「G-Call」ってどんなバックグランドなん?

国際電話を日常的に利用する人は滅多にいないと思いますので、掛ける際は、その時だけ「Skype」使っても良いですし、他のIP電話アプリを使っても良いと思います。

また、「楽天でんわ」より安いと言っても微々たるものですし、楽天であればアプリの改修も続けてくれるでしょうし、仮に楽天が嫌いな人がいたとしても、知っているというだけで安心はできるはずです。

現時点での格安通話アプリまとめ

まとめていて頭が痛くなりましたが、一度理解できてしまえば単純です。

・まずは自分が使っているキャリアのオプション状況がどうなっているかを確認しましょう
・誰と電話するのかということと、通話料金を天秤にかけて、音声アプリ、IP電話アプリ、マイラインアプリの中で自分に合ったものを理解しましょう
・キャリアのオプションと比較してみて、それぞれのアプリから自分に合ったものを使ってみましょう

よく「使い分けろ!」という記事を見かけますが、それはさすがに面倒じゃないですか?使ってみて合わなければ変える、という考えの方が楽だと思います。

私が格安通話アプリを選ぶなら

もし私個人が、今の利用シーンを加味したうえで選択するならこのような組み合わせになります。

< 私のスマホ利用状況>
・SoftBankのiPhoneを使っている
・仕事でもスマートフォンを利用する
・21時~1時の間も電話をかける
・au、docomoにも電話をかける
・通話料金よりも、通話品質のほうが重要
・国際電話をかけるシチュエーションはほとんどない
・海外に行って電話をすることはあまりない
・意識して通話料金を下げるのは面倒
・LTE環境はあまり良くない

< 組み合わせ>
・Wホワイト(月額980円)
・24時間通話定額オプション(月額477円)

あれ?格安通話アプリを使う必要がない…。

料金的に考えると、マイラインアプリを選択してSoftBankのオプションを外す選択が妥当です。

「楽天でんわ」を付けて、「Wホワイト(月額980円)」を外すかどうか迷いましたが、まだ「楽天でんわ」は普段使いにはなり得ません。やっぱりいろいろ面倒です。

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