楽天でんわの多くのデメリット2つ改善すれば使われる

楽天でんわ

楽天でんわとは?評価は?

楽天でんわとは、発信時に「0037-68-」を自動で付加することで、格安電話回線経由で通話ができるアプリのことです。

「楽天でんわ」が登場してから1か月が経とうとしています。

現在(2014年1月)、この楽天でんわの評価、評判はどうなっているかというと、

 - iPhoneアプリ評価:3.5
 - Androidアプリ評価:3.0くらい

とても平均的な評価です。

評価が低いユーザーの理由を見てみると、「重い」「登録できない」「利用できない」。このあたりはどのようなアプリでも低評価になる要因ですし、環境や利用機種にもよるので、ままあることでしょう。

反対に評価が高いユーザーの理由を見てみると、「安くなることが嬉しい」がダントツです。

つまり、サービスは良いんだけど、アプリの作りがダメということですね。

楽天でんわの評価がいまいちな理由

以前、私は楽天でんわに関する記事を書いて、「使うべき」と提示しましたが、正直普段使いには至っていません。

参考:
月額無料、通話料半額!楽天でんわ登録方法とポイントまとめ

楽天でんわ評価

確かに、サービスの発想自体は素晴らしいと思います。

楽天でんわの仕組みは、フュージョン回線に乗り入れるための「0037-68-」を付加しているだけなのですが、フュージョンを抱えてなければできませんし、普通の人にはパッと思いつきません。

固定電話も減少傾向にあるなか、回線乗り入れをさせて通話料金を得る手段をスマホに求めることも、ビジネスモデルとして理にかなっています。

ただし、せっかく良いサービスも、ユーザビリティが良くなければ、

 料金安くならないけど、面倒くさいしいいや

となってしまいます。

個人的に一番のデメリットは、相手先回線を自動判別して、得になる方を選んでかけてくれる機能がないことです。

確かに他のデメリット(次項記載)も有りますが、ここが一番気になります。

スマホには、多くの電話番号が登録されています。その中から、1人1人無料通話リストに登録していくのは正直言って「面倒くさい」です。

楽天でんわのデメリット

そもそも、私達が普段感じている他に、楽天でんわでのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。「[Z]ZAPAブロ~グ2.0」の記事を参考にすると、以下のとおりです。

1.「通話料半額」は条件付き

通話料半額!を売りにしている楽天でんわですが、実は条件付きです。

※スマホをご利用中で[docomo:タイプXiにねん][au:LTEプラン][ソフトバンク:ホワイトプラン]をご契約中のお客様が、通話料割引オプションに加入していない場合。

一般的なスマホ利用者の通話料金が高いプランを基準にして、「通話料半額」なので、安いプランを使っている人だと半額にはならないということです。

元々の料金設定が複雑なこともありますが、なぜか携帯料金は「ひっかけ」的な感じがしてしまいます。

ただし、通話料割引オプション(Wホワイト、通話ワイド24など)を外せば、月額利用料分は安くすることができます。

2.楽天でんわで余計な通話料金が発生!?

たとえば、SoftBank同士なら、ホワイトプランで1時~21時の間、通話料無料です。ところが、楽天でんわを利用すると、SoftBank同士でも通話料金が発生します。

SoftBank同士であれば、本来無料なのに、楽天でんわを利用してしまうと、たった10分でも通話料金が210円かかってしまいます。

3.通話料金の請求が楽天から来る

回線を乗り入れてるので、これは仕方がないです。これくらいはわかって利用する必要はありますね。

支払い方法がクレジットカードのみ

これもわかって利用するので問題はないかと思います。クレジットカードがない場合は今のところ諦めるしかありません。

4.050plusより高い

「050plus」がIP電話だということを考えると、通話品質とのトレードオフと言える要素です。ただし「G-Call」は電話回線で、楽天でんわよりも安いので、選択肢としてはこちらもありです。

5.LINEならタダ

Skype、カカオトーク、FaceTimeオーディオ(AppleのiOS7のみ)などもアプリ通話なので、同様に無料です。こちらも通話品質とのトレードオフです。


多少言いがかり的な内容も無くはないですが、個人が感じるデメリットはさまざまなので、集めるとこのようになってしまうのでしょう。

6.アイコンが楽天丸出し

これは私の意見。評価が低い理由にいくつかあがっていたので、追記しておきます。

楽天でんわの改善点

月額無料、通話料半額!楽天でんわ登録方法とポイントまとめ

というわけで、私なりに楽天でんわの改善点をあげてみたいと思います。

どの方法も「帯に短し襷に長し」がある前提ですが、ここを改善すれば、今よりユーザビリティが上がって、普段使いの人は多くなると思う点です。

1.楽天丸出しのアイコンはやめて、普段使いできるアイコンにすべき
2.総務省から最新の情報を取得して、キャリア、時間帯に応じて「0037-68-」を自動付加すべき

楽天でんわの改善点1.楽天丸出しのアイコンをやめる

楽天批判をしたいわけではなく、個人的には、普段使いをする「通話」を意識させるアイコンが必要だと思います。

今はパッと見ても、通話アプリという認識ができません。

通話アプリは1ページ目に置かれる場合が多いはずです。楽天ロゴを小さくして、受話器マークを大きくするだけで、今より使いやすくなのではないでしょうか。

通話行為に普段使いをするアプリは2つ要りません。もし楽天でんわを使うのであれば、通話アプリは楽天でんわ1つに集約したいです。

楽天でんわの改善点2.楽天でんわだけでキャリア判別して欲しい

楽天でんわは、頭に特定番号を自動付加して発信することで、格安回線に乗り入れを行います。

これは嬉しい事なのですが、発信相手が同キャリアの場合は本来無料になるはずにも関わらず、格安通話になってしまいます。

SoftBankであれば、SoftBank向けの発信には「楽天でんわ」を利用したくありません。docomo同士、au同士でも同様です。

そこで改善して欲しい点は、以下の2点です。

1.キャリア判別して、同キャリアに発信する場合は「0037-68-」を付けない
2.時間判別して、21時~1時の発信には、同キャリアに発信する場合は「0037-68-」を付ける

この2つ。これができれば利便性は向上するはずです。

1.キャリア判別して、同キャリアに発信する場合は「0037-68-」を付けない

まず、携帯電話番号からキャリア判別ができるのか?

結論としては「できます」。

連絡先--キャリア電話帳-

参考:
連絡先 -キャリア電話帳-
※「5万ダウンロードに到達するまで、アプリを無料リリースします!」とのことなのでお早めに

たとえば、この「キャリア電話帳」というiPhoneアプリを使えば、連絡先に自動でキャリアをマークしてくれます。

携帯電話番号は、総務省が各キャリアに振り分けています。

上記のアプリは、2013年8月現在の総務省データベースを利用して判別しています。

ただし、MNPでキャリア変更している場合はこれに当てはまりません。振り分け以降にMNPしている番号はキャリア判別が正確ではありません。

上記アプリは、手動でキャリアマークを変えることができるので、間違っていたら自分で修正します。

楽天でんわにも同様の機能さえつければ、9割方なんとかできそうです。

間違っているかどうかを確認するには、相手に聞くか、下記の方法をとります。

各キャリアは、呼び出し音で判別方法を打ち出しています。

参考:
同じ携帯会社で通話料節約!相手の携帯キャリアがわかる呼び出し音まとめ

先ほどの総務省データを使わなくても、この音声判別を利用できれば正確なキャリアはわかります。

これも自動で音声認識できれば楽じゃん…と思いますが、キャリア連携が必要です。

残念ながらキャリアは、利益率が高い通話料売上を減らすようなことには協力してくれないでしょう。

2.時間判別して、21時~1時の発信には、同キャリアに発信する場合は「0037-68-」を付ける

時間判別機能は簡単ですね。

1時~21時をチェックして「0037-68-」を付加するしないをコントロールしてくれればよいだけです。

ただし、各キャリアには通話料金のオプションプランがあります。

– docomo「Xiトーク24(月額700円)」
– au「通話ワイド24(月額980円)」「au通話定額24(月額500円)」
– Softbank「Wホワイト(月額934円)」「ホワイト家族24」「24時間通話定額オプション(月額477円)」「ホワイトコール24」

もしこの機能が実装された場合、自分で何のオプションプランを付けているかをアプリに登録する必要があるでしょう。

登録したオプションによって、発信先と時間帯の組み合わせにより「0037-68-」を付加するか付加しないか、の判別を行うことになります。

こちらもすべてを自動で行うことは難しそうです。

楽天でんわに期待を込めて

調べれば調べるほど、今の楽天でんわは使い勝手が悪いですし、通話料金も実は複雑で、本当に安くなるがかわかりません。

通話料金が複雑な件は、楽天でんわが悪いわけではないのですが、それでも楽天でんわサイトに料金シミュレーション位つけて欲しいですね。

例え、うまく楽天でんわを使いこなしたとしても、通話時間を計測して比較しなければわかりませんし、そんな面倒なことは誰もしないでしょう。

というわけで、今回あげた2つの改善点によって、

・楽天でんわ使ったら得するかもしれないらしいよ
・これまで使ってた通話と同じように使えば良いだけみたいよ

この2点が言えるのであれば損はしないので、今よりは確実に使われるはずです。

もし、楽天でんわ関係者で、この記事を見ていらっしゃる方がいれば、ぜひとも改善をお願いします。


※6月3日のアップデートでこの2点がある程度改善されました(笑

参考:
楽天でんわ記事に書いたデメリットが改善されていた件

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