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Google検索エンジンとユーザビリティ
Google検索エンジンは、世界中でもっとも使われる検索エンジンです。
Google検索エンジンの進化と聞くと、ランキングアルゴリズムの進化をイメージする人が多いと思います。
ただ、Google検索エンジンはアルゴリズムだけでなく、検索結果の見た目も変化しています。それが、「SERP(サープ)」の進化です。
Googleは、SERPを研究して、さまざまな要素を盛り込んだ検索結果画面を提供するようになりました。
- SERP(サープ)とは何か
- 検索結果画面に表示される要素の種類
- SERPは今後も表示要素が変わるのか
それでは早速見ていきましょう。
SERP(サープ)とは
SERP(Search Engine Result Page)とは、検索エンジンの検索結果画面のことです。複数形で、「SERPs(サープス)」を用いる場合もあります。
「わざわざSERPなんて言わずに、検索結果画面でいいじゃん……。」ええ、個人的にはまったくその通りだと思います。
最近、SERP(サープ)という言葉を聞くことが増えましたが、言葉自体はGoogle登場前からあったものです。
日本では、2006-2007年ごろからSERPという言葉が使われ始め、それが少しずつ浸透して今に至る……というだけです。
では、なぜSERPが使われ始めたのか。それは、日本人は日本語を横文字にするのが好きという側面もあるでしょう。
そしてもう1つは、2010年以降、Google検索結果画面にさまざまな要素が付加されることで、検索結果の見た目が大きく変わったという要素もあるでしょう。見た目が変わると、何となく呼び方も変えたくなるものです。
では、Google検索結果画面に表示される基本的な要素、付加されたさまざまな要素を紹介していきます。
SERPに表示される要素
SERP、つまりGoogle検索の結果画面に表示される要素は、単純にキーワードの検索結果だけではありません。
自然検索結果(キーワード検索結果)
SERPに表示されるもっとも基本的な要素は、キーワードに対する検索結果です。キーワードに対する検索結果は、主に3つの要素で構成されています。

一番上がページのタイトル、二番目がキャッシュ(URL)、三番目がスニペットです。
リスティング広告
リスティング広告とは、キーワードに対して検索結果のトップ、フッター、右カラム(PCのみ)に表示される広告のことです。Google検索エンジンにおいては、Google広告のみが掲載されています。

強調スニペット
強調スニペット(Featured Snippet)とは、検索結果のトップに表示されるスニペットのことで、キーワードに対して検索結果先のコンテンツを引用して表示する情報です。

強調スニペットに表示される情報は、自然検索結果の1ページ目のWEBページから引用され、提供元のクレジットが表示されます。
ナレッジグラフ
ナレッジグラフ(Knowledge Graph)とは、複数のWEBから引用され、主に検索結果の右側にボックス表示された情報のことです。

リッチアンサー
リッチアンサー(RIch Answer)とは、検索結果のトップに表示されるスニペットのことで、キーワードに対して一般的な事実を表示した情報のことです。
リッチアンサー自体はどこかのページ内容を引用したものですが、事実を表示するため、提供元のクレジットは表示されません。

たとえば上記は、「マーケティング」「マーケティングとは」などと検索した場合に表示されるリッチアンサーです。
リッチリザルト(リッチスニペット)
リッチリザルトとは、自然検索結果に対してより視覚的、機能的な効果をもたせて、ユーザーにクリックをさせやすく表示した情報のことです。

以前は、上記のようにスニペットの見た目をリッチにした「リッチスニペット」、カルーセル表示にした「リッチカード」などが別物として分けられていましたが、現在はリッチリザルトに統一しています。
リッチリザルトには、その他にも多くの種類があります。
SERPの要素は今後も進化する?
強調スニペットに選ばれたり、リッチリザルトで表示されると、突然そのWEBページの検索流入が何割も跳ね上がるという経験をした人は多いはずです。
わたしたちは、SEO対策のために、コンテンツや記事タイトルにこだわってWEBページを作りますが、今後は検索結果の表示のされ方にも気をつけて記事を作らなければいけません。
強調スニペットに選ばれたり、リッチリザルトで表示される方法は、また別途お話したいと思います。
Googleは、何度も実験を繰り返して、ユーザーが満足するSERPを作ろうとしています。ユーザーの満足とは、検索結果から離脱しないで、クリック率が高まることです。
そのため、SERPは今後も変化していきます。わたしたちは、変更された要素を理解して、WEBページがその要素で表示されるように記事作りを工夫する必要があります。
自然検索結果の順位だけではなく、ユーザーの気持ちを先読みした検索エンジン最適化を行うようにしてください。