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検索順位1位のタイトルは100%の人に見られる
Googleで検索すると検索結果が表示されますが、1位に表示される記事タイトルは何割の人が見ると思いますか。
正解は(ほぼ)10割です。
たとえば、「世界一 裕福な国」で検索した人が、1位の記事タイトルを見ないで「とりあえず10位から見よう。」とは考えませんね。
検索して答えを知りたいのに、最適化された1位の記事タイトルさえ確認しないのはナンセンスです。
また、検索結果が5位から始まる画面が表示されることもありません。
つまり、わたしたちは、検索順位1位の記事タイトルを100%目視しているわけです。これを「目視率(もくしりつ)」と言います。
- 検索順位と目視率の関係
- 検索順位は3位を目指す理由
それでは早速見ていきましょう。
検索順位と目視率の関係
米WEBマーケティング会社のEyetools社が、オーガニック検索結果とPPC広告に対する目視率とクリック数を研究した結果、ページ内の表示位置と検索順位の重要性がユーザーの視線に関係することがわかりました。
検索順位 | 目視率 | 広告順位 | 目視率 |
---|---|---|---|
01位 | 100% | 01位 | 50% |
02位 | 100% | 02位 | 40% |
03位 | 100% | 03位 | 30% |
04位 | 85% | 04位 | 20% |
05位 | 60% | 05位 | 10% |
06位 | 50% | 06位 | 10% |
07位 | 50% | 07位 | 10% |
08位 | 30% | 08位 | 10% |
09位 | 30% | - | - |
10位 | 20% | - | - |
落合ブログ
検索順位が下がると、記事の目視率も低下します。ファーストビューの目視率が100%なら、スクロールしないと見えない部分は目視率が下がるのは当たり前ですね。
このデータで注目すべきは、以下の3点です。
- 検索順位3位までの記事の目視率は100%である
- 検索順位1位と10位では目視率に5倍の差がある
- 広告の目視率は記事の目視率の半分以下である
検索順位によって変わる目視率のポイント
検索順位3位までの記事の目視率は100%である
これは、わたしが使っているノートPCの検索結果画面です。ファーストビューは、検索結果が4位までしか見えません。もし広告が入ると、4位も見えなくなります。

次にスマホ(iPhone8)の検索画面です。こちらは3位がギリギリ表示されています。広告が入ると2位までしか見えなくなります。

デバイスの大きさや解像度、フォントやブラウザの使い方にもよりますが、おおむね検索結果の3位までがファーストビューに収まる範囲、つまり目視率100%になります。
検索順位1位と10位では目視率に5倍の差がある
検索順位3位まではファーストビューで表示されるため目視率100%ですが、それ以下の順位は目視率が下がります。
少しスクロールすれば10位までは見えることは誰でも知っていますが、1位と10位では目視率に5倍の開きがあります。
10位の目視率は20%のため、検索したユーザーのうち一番下までスクロールするのは100人中20人しかいません。
残り80人の検索ユーザーは、10位まで見ずに記事タイトルをクリックをする、または検索から離脱するということです。
広告の目視率は記事の目視率の半分以下である
検索ユーザーは、検索エンジンが使いづらくなる要素として「広告の量が増える」ことを1番に挙げています。
選択肢 | 回答者数 | 比率(%) |
---|---|---|
広告の量が増える | 681 | – |
詳細文がなくなる | 428 | – |
タイトルが短くなる | 219 | – |
表示される文字が一回り小さくなる | 262 | – |
検索結果1ページあたりの表示内容が増える | 157 | – |
どう変わっても特に気にしない | 58 | – |
ページを見るとき、人の目は左から右に動きます。文字が左から右に書かれているためです。
ユーザーは検索エンジンの広告の位置をわかっているため、自然と見ないように目線が動きます。それどころか、2位以下の記事タイトルさえ途中までしか見ません。

その結果が、上記ヒートマップの形になってあらわれます。このヒートマップの形がアルファベットのFに似ていることから、「Fの法則」と呼ばれます。
- ユーザーはページ上部のコンテンツエリアを左から右に視線移動する。これが「F」の一番上ライン。
- 次に目線を下に移動させ、再び左から右に視線移動をする。2つ目は最初の視線移動よりも短くなる。これが「F」の二番目のライン。
- 最終的にユーザーは下方向に向かって、垂直に視線移動する。これが「F」の縦ライン。
検索結果の目視率から何がわかるのか
これら検索結果の目視率から、以下のことがわかります。
- 検索エンジンの順位は3位以内がベター
- 4位以下の場合は、タイトル前半にキーワードを配置する
まず、検索エンジンで上位表示された方が良いのは当たり前ですが、具体的な順位を言うと、ファーストビューで100%見られる3位以内がベターです。もちろんベストは1位です。
ただ、がんばっても1ページ目に表示されることが限界で、どうしても3位以内の表示が難しいこともあります。
そんなときは、Fの法則に則って、ユーザーが検索に使いそうなキーワードを記事タイトルの前半に配置したり、インパクトのある言葉を前半に持ってくることが大切です。
ちょっとしたことですが、検索結果の目視率に注目することで、大きな検索流入を獲得できるようになるかもしれません。