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ページランクは今でもある?
WEBページの評価指標の1つである「ページランク(PageRank)」を知っていますか。
ページランクと聞いて、「ページランクはもう廃止された指標でしょ?」「ページランクはSEOとは関係ないじゃん。」と言う人もいると思います。
昔はGoogleツールバーにページランクの表示機能があり、誰でもページランクを知ることができました。今はページランク表示は廃止されています(Googleツールバーの存在を知らない人も多そう……)。
もちろんページランクを知ることができなくなった今でも、Google内部にページランクは存在しますし、今でもSEOに影響を与えています。ただし、今と昔ではページランクのあり方が少し違います。
- ページランクとは何か
- 現在のページランクと以前のページランクの違い
それでは早速見ていきましょう。
ページランクとは
ページランク(PageRank)とは、GoogleがWEBページを評価する指標の1つです。以前は0-10の数字を使って11段階評価され、評価が高いWEBページは大きい数字で表していました。
通常のWEBサイトでページランクが5以上になるのは稀で、ページランク10のサイトは日本にはありませんでした。
たしか、Yahoo! Japanで7-8、わたしが当時管理していたサイトはページランク3-4だったと思います。
以前のページランクの評価基準
以前のページランクの評価基準や特徴で、判明しているのは以下の項目です。
・ページランクが高いサイトからの被リンクは、ページランクが上がりやすい
・発リンクが多いサイトからの被リンクは、相対的な価値が低くなる
・1年で3-4回のページランク更新が行われて、ページランクが上下する
ページランクの特徴を見ると、以下の被リンクの評価と似ています。

それもそのはず、Googleが掲げる「10の事実」の「ウェブ上の民主主義は機能する。」という考え方自体が、Google検索エンジンの出発点で、それを表したのが0-10の数値で評価するページランクだったからです。
Googleは、2005年時点でページランクについて以下の見解を発表しています。
PageRankTM は、Webの膨大なリンク構造を用いて、その特性を生かします。ページAからページBへのリンクをページAによるページBへの支持投票とみなし、Googleはこの投票数によりそのページの重要性を判断します。しかしGoogleは単に票数、つまりリンク数を見るだけではなく、票を投じたページについても分析します。「重要度」の高いページによって投じられた票はより高く評価されて、それを受け取ったページを「重要なもの」にしていくのです。
https://www.google.co.jp/intl/ja/why_use.html(以前のURL)
Google の人気の秘密(CCP14のミラーページ)
現在の内部ページランクの仕組み
現在は、わたしたちが確認できるページランクのような指標はありません。
Google内部にはページランクがあり、その評価基準はブラックボックス化されているため、どのような仕組みで、どのように評価されているのかはわかりません。
ただ、たとえ以前のページランクのように可視化された指標はなくても、ページランクの基準となっていた被リンクの価値が低くなったわけではありません。
そのため、今はとくに内部ページランクという指標を意識する必要はなく、被リンクがSEOに与える評価基準について理解しておけば良いと思います。
・被リンクの質
・アンカーテキスト
現在のページランクと以前のページランクの違い
現在の内部ページランクと以前のページランクでは、以下の違いがあります。
- 以前のページランクは0-10の数値で表していたが、現在の内部ページランクはもっと細かいと言われている
- 以前のページランクはSEOの大部分を占めていたが、現在の内部ページランクは複数の重要な指標の1つとなっている
- 以前のページランクは年3-4回の評価見直しがあったが、現在の内部ページランクは常に評価が変動している
内部ページランクの解釈の仕方
現在の内部ページランクは、目に見えないのでとくに意識する必要はありませんが、被リンクの数や質(リンクポピュラリティ)がページの評価に影響を与えることは間違いありません。
検索結果で表示される順位は、被リンク・発リンク構造によるコンテンツの位置づけやコンテンツのテーマとキーワードの関連性が絡み合って決定しています。
そのため、一部で言われている「ページランクはもう意味がない、評価対象にはならない」という考え方は間違っています。
以前のように、目に見えてわかりやすい指標がなくなっただけで、今でもコンテンツを評価する重要な指標の一つとして存在していることだけ知っておきましょう。