検索順位が乱高下…原因はGoogleハネムーンとエイジングフィルター?

Googleハネムーンとエイジングフィルター

ある日突然検索に引っかからなくなったら

「初めは上位に表示されてたのに、いつの間にか検索から消えた……。」
「インデックス登録されてるのに、全文検索でも引っかからない……。」

このような体験をして、原因を検索する人はたくさんいます。公開直後の検索結果に翻弄される気持ちはわかりますが、ひとまず焦らないでください。

このような検索結果の不安定な挙動を「Googleハネムーン」や「エイジングフィルター(Googleサンドボックス)」と呼ぶことがあります。

今回のテーマ
今回は、公開直後の記事の検索順位が乱高下する原因について知りたい人のために、次の内容をお話します。

  • Googleハネムーンとエイジングフィルターとは何か
  • Googleハネムーンとエイジングフィルターは存在するのか
  • 検索順位の乱高下にどう対応すれば良いか

それでは早速見ていきましょう。

Googleハネムーンとは

Googleハネムーン(Google Honeymoon)とは、公開直後のページが検索結果で上位表示されやすく、一定期間後に順位が落ちていく現象のことです。

一般的には、新規ドメインはGoogleハネムーンが起きやすいと言われます。

Googleハネムーン事例

これは極端な事例ですが、公開後すぐに複数キーワードで1-3位をとり、初日でインプレッション数が14000回を超えました。その後、順位は徐々に下降していき、1週間ほどで8位-10位圏外に落ちました。

Googleハネムーンの期間は

Googleハネムーンによって、検索結果の上位に表示される期間はまちまちです。多くは1-2日で1ページ目に登場し、その後1週間から1か月ほど上位をキープしてから、ガクンと順位が落ちます。

以前は1か月から3か月は上位をキープすると言われていましたが、最近は上位表示期間が短くなった気がします。

エイジングフィルターとは

エイジングフィルター(aging filter)とは、公開直後にページがインデックスされていても、しばらく検索結果に表示されず、一定期間経過後に検索結果に表示される現象のことです。Googleサンドボックス(Google Sandbox)とも呼ばれます。

こちらも新規ドメインの方がエイジングフィルター現象が起きやすいと言われます。

Googleサンドボックス事例

上記はハネムーンで挙げた事例ほど極端ではありませんが、公開から2か月ほどのグラフです。

公開後2日目でインプレッション数が400を超えましたが、その後順位もインプレッション数も激減しました。そのまま1か月ほどが過ぎると、今度は一気に1300impを超えて、そこから上下を繰り返しています。

エイジングフィルターの期間は

エイジングフィルターによって、検索結果非表示になる期間に目安はありません。

公開後数日から数週間経つと、インデックスされているのにまったく検索されない期間が始まります。そのため、検索エンジンの自動ペナルティを受けたのかと心配になります。

検索から急に消える現象は数週間から数か月続き、再び急に検索結果に現れます。もちろん、検索結果に現れても、順位が低すぎるため気付かない場合もあります。

ハネムーンとエイジングフィルターは本当に存在する?

以下は、2012年のSMX Advancedにて、海外SEO情報ブログの鈴木健一氏が、GoogleのAnthony Chavez(アンソニー・チャベス)とJonathan Simon(ジョナサン・サイモン)に質問をした内容の一つです。

Q: 一度に大量のコンテンツを公開すると検索からのアクセスが一気に伸びるが、しばらくすると今度は急降下することを経験している。新規公開したコンテンツは本来よりも高く評価されるように見えるのだがどうなのか?
A: そういう仕組みが確かに存在する。ユーザーがそのコンテンツに興味を持つか確かめるためだ。

ページの表示速度は日本でもランキング要因になっていた 〜 Google社員に尋ねた11個の質問 at #SMX Advanced Seattle 2012 | 海外SEO情報ブログ

「おお、やっぱりGoogleハネムーンは存在するんだ。てことは、エイジングフィルターもあるのかな。」

ところが、上記から6年後の2018年に行われたGoogle Webmaster Central office-hours(ウェブマスター向けオンラインオフィスアワー)では、John Mueller(ジョン・ミューラー)が以下のように話しています。

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、サンドボックスもハネムーンも、アルゴリズムとしては存在しないということだ。しかし、複数のアルゴリズムの組み合わせによってそういった現象が実際に起こりうるらしい。

というのも、新しいコンテンツに対しては正当な評価をすぐに決定することが難しいことがあるからだ。ある程度の時間をかけて評価が定まっていく。

最初のうちはたいしたことがない(だろう)と判断したコンテンツが、実はすばらしい内容だったと後から判明することがあるかもしれない。反対に、すばらしい(ようだ)と判断したコンテンツが実のところそれほどでもなかったと結論付けることもあるかもしれない。

このようにコンテンツの品質を正当に評価しようというアルゴリズムの一連の処理によって、「サンドボックス」や「ハネムーン」のような現象が発生しているように見えてしまうということだ。

グーグル音声検索SEOで知っておきたい11の事実【SEO記事12本まとめ】 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum

というわけで、もっとも新しい情報では、アルゴリズムレベルでのGoogleハネムーンとエイジングフィルター(Googleサンドボックス)の存在は否定されています。

ただし、コンテンツの品質を評価する過程でGoogleハネムーンやエイジングフィルターのような現象が起こるのは間違いないようです。

Googleハネムーンとエイジングフィルターの対策

ハネムーン現象とエイジングフィルター現象を存在しないものと仮定して簡単にまとめると、以下のように言えます。

Googleハネムーンとは、「このコンテンツは質が高いと思ったからすぐに検索上位にしたけど、検証したらそうでもなかったから順位下げるわ。」という現象。

エイジングフィルターとは、「このコンテンツは質が低いと思ったからすぐに圏外にしたけど、検証したら割と良かったから順位上げるわ。」という現象。

極端に検索順位が上下するのは、まっさらなコンテンツにランキングアルゴリズムが適用されて評価が上下することで、ハレーションを起こすためでしょう。

わたしたちが、このような検索順位の乱高下に抗うすべはありません。「基本は順位が落ち着くまで待つ」が正しいのだと思います。

もちろん、検索順位が極端に低下してある程度の期間が経ったら、待ち続けるのではなく「コンテンツの品質の向上」「質の高い被リンクの獲得」「タイトルタグの最適化」「内部リンク構造の最適化」などの対策は必要です。

では、インデックスされていても、完全一致検索で結果に表示されない現象は、どう説明すれば良いのでしょうか。

これには、Googleの「ファストトラックインデックス」と「プライマリインデックス」という2種類のインデックスが絡むのですが、長くなるので以下で説明します。

まだ疑問が残る状態ですが、ひとまず検索順位の乱高下という嵐が過ぎ去るまでは落ち着いて待ちつつ、他の作業を進めてください。