実は簡単!アンケートリサーチのターゲット選定と質問の作り方

アンケートって何聞けばいいんだ

マーケティングリサーチとは

私たちは何らかの新しい商品やサービスを提供する際に、市場に耳を傾けます。

その商品やサービスを面白いと思うのか、つまらないと思うのか、必要と思われるのか、不必要と思われるのかなど。

このように市場の意見を集約して、商品やサービスに対する傾向を導き出す行為を市場調査、いわゆるマーケティングリサーチ(以下、リサーチ)と呼びます。

マーケティングリサーチで最も多い手法が、アンケート調査を行うことです。

アンケートを使ったマーケティングリサーチは、私がマーケティングを行う上で、最も重要な行為の1つと考えています。もっとも手軽に市場の動向と商品、サービスの現状を知ることができるためです。

マーケティングリサーチは、企業の大小を問わず取り組むべき行為ですが、やはり中小企業ほど馴染みが薄いことも事実です。

「アンケートで何を聞いて良いかわからない。」
「自分の商売(商品)にリサーチは関係ないんじゃない?」
「市場調査ってよくわからないけど高そう……。」

気持ちはわかりますが、インターネット全盛のこの時代においては、中小企業でもマーケティングリサーチを行った方が効率の良い商売につなげることができると思います。

最近は、以前に比べてマーケティングリサーチの価格も下がってきているので、料金が高いと感じていた人は一度調べてみるとよいでしょう。

マーケティングリサーチのターゲットとは

マーケティングリサーチでは、「何を聞けば良いか?」は重要なのですが、「誰に聞けば良いか?」も非常に重要です。

商売には必ずターゲットがいます。「うちはターゲットを絞らないんだ!」という人がいたとしても、それは思い込みで、客層を観察すると何らかの傾向が見えてきます。

マーケティングリサーチって何聞けばいいんだ?そのとっかかりについて

お蕎麦屋さんであれば、顧客の年齢層は比較的高めになるでしょう。ハンバーガーショップでは、年齢層は若めだと思います。

今時の雑貨屋であれば若い女性層が多くなるでしょう。その雑貨屋がビジネス街にあり、オフィスで使用する文房具一式を取り揃えていれば、年齢層の高い男性の比率も上がるでしょう。

高級フレンチでは、大人の男女の割合が増えるはずですし、同じフレンチでもバイキング形式を取り入れているお店は、家族連れや若者が増えるはずです。

このように、業種や業務形態、取り扱う商品の種類や価格、立地などによって客層は様々です。

このようなある程度のターゲットは、どのような商売をしている人も把握しているはずですし、そのターゲットに合わせることを意識しているから商売が成り立っているはずです。

このターゲットによりマッチした精度の高い商売を行うために、ターゲットを絞り込む必要があります。

属性からターゲットを絞り込む

現在の商売の顧客・客層がイメージできたら、次はその客層が「どのような属性を持っているから、あなたの商売の顧客になっているのか?」を特定していきます。

以下を参考にしてください。これは私たちが提供しているアンケートツールで保持している属性の一部です。

・性別は?
・年齢は?
・居住地域は?
・ファッションに興味があるか?
・映画を見に行くか?
・DVDを見るか?
・音楽を聞くか?
・マンガを見るか?
・読書をするか?
・ゲーム機を持っているか?
・利用しているコンビニは?
・どこで散髪をしているか?
・ファストファッションのお店に行くか?
・運動やスポーツをするか?
・カラオケに行くか?
・家電量販店に行くか?
・よく見るテレビ番組は何か?
・購読している新聞は何か?
・ラジオを聞くか?
・雑誌・週刊誌を見るか?
・パソコンを所有しているか?
・タブレットPCを所有しているか?
・利用している携帯電話キャリアはどこか?
・よく利用する携帯電話の機能は何か?
・主食は何か?
・普段どのように食事をとるか?
・カフェやコーヒーショップに行くか?
・お菓子を食べるか?
・お酒を飲むか?
・よく飲む飲料は何か?
・どれくらい外食に行くか?
・料理をつくるか?
・好きな食事は何か?
・ファストフードを利用するか?
・住まいにインターネット回線はあるか?
・主に使う検索エンジンは何か?
・ショッピングサイトを利用しているか?
・動画サイトを利用しているか?
・ソーシャルゲームをしているか?
・クレジットカードを利用しているか?
・電子マネーを利用しているか?
・普段利用している金融機関は何か?
・資産運用を行っているか?
・ギャンブルをするか?
・ブランド品に興味はあるか?
・衝動買いをするか?
・懸賞やプレゼント応募などをするか?
・クーポンや割引券を利用しするか?
・趣味に月間いくら使用しているか?
・婚姻状況は?
・子どもはいるか?
・住居形態は?
・ペットを飼っているか?
・不動産を所有しているか?
・引越をしたことがあるか?
・住まいに満足しているか?
・海外に行ったことがあるか?
・飛行機に乗ったことがあるか?
・普通免許を所有しているか?
・車を所有しているか?
・主要な通勤・通学手段は何か?
・直近1年でどれくらい旅行に行ったか?
・自転車を所有しているか?
・バイク・スクーターを所有しているか?
・海外旅行はどこに行きたいか?
・国内旅行はどこに行きたいか?
・最終学歴は?
・職業は?
・勤務先業種は?
・主要担当職務は?
・組織規模(人数)は?
・転職経験があるか?
・個人年収はいくらか?
・個人年収に満足しているか?
・世帯年収はいくらか?
・世帯年収に満足しているか?

上記すべての属性が必要なわけではありません。軽くで良いので、あなたの商売の顧客がどのような属性を持っているか、一つ一つ回答してみてください。

このような属性からターゲットを絞り込んでいくと、日本で、またはその地域でどのくらいの人が顧客対象になるのかを算出できます。

今後の商売のやり方や広告費のかけ方を決める要素の1つに、「どのくらいの人数を対象にするのか」ということがあるので、顧客対象の人数を想定することは重要です。

マーケティングリサーチに必要なアンケートとは

次に「何を聞けば良いか?」ですが、ターゲットの属性が決まっていれば、対象に何を聞いてみたいかは考えられるはずです。

マーケティングリサーチの最大の目的は、商品、サービスのニーズを調査することです。知りたいことは、大きく分けると2つあります。

ターゲットに聞きたいこととは

既存顧客には不満点・改善点・満足度を聞く

すでに商品やサービスを利用してもらっている既存顧客には、現状の満足度を聞くと良いでしょう。不満な点や満足な点を洗い出し、商品やサービスを改善することで、リピーターになってもらうための質問をしてください。

新規顧客(潜在顧客)にはイメージや期待することを聞く

まだ顧客になっていない潜在顧客(新規顧客)には、商品やサービスを使う前の印象を聞いてください。今の状態で使いたいと思うかを聞いて、使いたいと思われていなければ、ベネフィットをイメージさせられていないということです。

アンケートをつくるには結果の推測が重要

マーケティングリサーチは、調査後の分析が重要です。調査後の分析情報を利用して、効果的なプロモーション(宣伝広告)につなげなければいけません。

つまり、宣伝広告費やプロモーション効果を予測する分析情報になるため、結果の推測を踏まえたアンケートを作らなければいけません。例えば、以下のようなアンケートが考えられます。

・○○○という商品を知っていますか?
・○○○という商品を持っていますか?
・○○○という商品を使ってみたいと思いますか?
・○○○という商品をどこで目にしたことがありますか?
・友人知人で○○○という商品を持っている人はいますか?
・○○○という商品に一つ機能を付けるとしたら何ですか?
・○○○のイメージを教えて下さい。
etc..

マーケティングリサーチの効果的な活用方法とアンケートの作り方

ターゲットが絞り込まれていれば、アンケート内容は上記のように単純で構いません。

「認知度は低いけど、使用者の満足度が高い!認知度を上げればもっと売れるかも!」「サービスの印象があまり良くないけど、機能要望は多いな。じゃあ少し改良しないとな。」などが見えてくるはずです。

効果的なマーケティングリサーチの考え方

おおまかな全体傾向が把握できたら、再度マーケティングリサーチを行い詳細を解明していきましょう。

その結果、ターゲットだと思っていた人が実は違うことが発見できるかもしれませんし、思っていたよりもターゲットが絞られる商品だったなどがわかるかもしれません。

ターゲットを特定して、「商品やサービスがどう思われているか。」「どのような属性を持つ人が必要としているか。」を知ることは、プロモーションの費用対効果を上げるためには必須です。

普段どれだけ徹底したコストカットをしていても、ターゲットに適切な広告提供ができなければ、費用対効果の高いプロモーションは行えません。

さて、恐らくマーケティングリサーチは、思っていたよりも簡単だとわかってもらえたはずです。

今までマーケティングリサーチに馴染みがなかった人、よくわからなかった人に、そんなに難しく考える必要はない、簡単なアンケート内容で良いと思ってもらえれば幸いです。