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1年でモバイルアクセスが激増しているデータ
Web担当のみなさん、スマホ対策してますか?
仕事上、サイトリプレース時のスマートフォン対応、既存サイトのスマートフォン対応を行うことがありますが、まだまだスマホ対応しきれているサイトは少ないですね。
そこで、私が内部で管理している複数サイトの中で、
・パソコンとスマートフォン両方に対応している
・2012年、2013年とも稼働している
・訪問者数が比較的多い
というサイトの訪問者数を合算して、「ブラウザの割合」「OSの割合」「デバイスの割合」を算出してみました。
すべて合算して、訪問者が40~50万人程です。
アクセスログは、Googleアナリティクスでの算出になります。
まずはこちらをご覧ください。左が2012年11月、右が2013年11月のデータです。

たった1年の間に世の中が大きく変わっていることがわかります。ちなみに表題の65%は、記事の一番最後に追加しました。
デバイス別アクセスデータの特徴
デバイス別アクセスデータを確認したところ、特徴を羅列すると、以下のようになります。
デバイス別アクセスデータ2012年と2013年の比較
・モバイルアクセスの割合が「35.2%→51.3%」と15.9ポイント増えている
・パソコンアクセスの割合が「61.2%→44.4%」と16.8ポイント減っている
・タブレットはモバイルに比べて、意外と伸びていない
・Safariの割合が「28.2%→36.0%」と7.8ポイント伸びている
・IEの割合が「36.8%→24.9%」と11.9ポイント減っている
・iOSの割合が「21.8%→34.9%」で13.1ポイント、Androidの割合が「16.8%→20.5%」で3.7ポイント増えている
なんと、パソコンアクセスが、ついに50%を切ってしまいました。逆に、モバイルからのアクセスが50%を上回っています。
また、ブラウザを見ると、SafariがIEを逆転してます。これは明らかにiPhoneです。Safari(app)※はiPhoneアプリ内で起動するブラウザのことです。
※正確には、Safari(in-app)と記載されている



このように、モバイル・デバイスでの閲覧の割合が、非常に大きくなっている
iPhone累計出荷台数グラフ(2007-2012年)
2012年10月、およそ1年半前に以下のような記事を書きました(記事自体は削除済み)。
先日、iPhone5を予約しましたが、このiPhone5の発売後3日間の販売台数が500万台!だったそうで、四半期ですと3000万~4000万台、それ以上とも予測されています。
気になったので、これまでの四半期毎の出荷台数と累計出荷台数のグラフを作ってみました。
世界的に販売を開始したiPhone3Gが2008年7月なので、4年で2.4億台出荷していることになります。1つのメーカーがこれだけ同一シリーズ物で捌いたプロダクトって他にありませんね。

上記はクオーター毎のiPhone出荷台数です
わかりやすく1月からのスタートに変えています。
これを見てわかることは、3G発売(2008年7月)、3GS発売(2009年6月)、4発売(2010年6月)、4S発売(2011年10月)の前四半期は前々四半期に比べて売上が鈍化、または落ちていることです。
ファンが存在するiPhoneならではで、多くのメーカーが開発を行うAndroid端末では見ることができない傾向だと思います。
これまでの流れから、2012年10-12月期まで終えた時に、総出荷台数が3億台を超えていることはほぼ間違いないので、ちょっと計算をしてみます。
世界各国のキャリアがAppleからiPhoneを仕入れていて、その単価はさまざまですが、仮に40,000円/台だとします(今話題のスプリント・ネクステルは昨年iPhone販売独占という飛ばし記事を出し、その時のグロス契約の1台単価は日本円で5.5万円以上と言われている)。
3億台×4万円=12兆円。総出荷台数が3億台に到達する過程なので、2012年1-12月で1.5億台販売したことになるので、iPhoneという端末だけで、6兆円です。
iOSのシェアはAndroidに大きく水を開けられてしまいましたが、まだまだAppleの拡大は止まらなそうですね。
このように、1年半前はまだ出荷台数に着目をして話をしていましたが、今となっては普及は当たり前、それがどのように使われているか、そして、どのように対応していくかという話に変わってきています。
スマホ対策はもう待ったなし!タブレットも迫って来た
「スマホは確かに増えてきたけど、みんなパソコンから見てるんじゃないの?」
と考えている方もいるのではないでしょうか。
いえ、上記のように考えている方も含めて、急に何かを調べたいとき、仕事でお客さんのホームページを見たいとき、普段アプリをつかっているとき、いずれも「スマートフォン使いますよね?」。
ちなみに、2011年のモバイルアクセスの割合は25%を切っていました。ですので、2年で2倍以上伸びていることになります。
また、今はまだアクセス数が比較的少ないタブレットですが、IDCの調査によると世界的な出荷台数ベースで、2013年の第4四半期にパソコンを逆転することが決まっています。

というわけで、今回の調査同様、タブレットからのアクセスもパソコンからのアクセスを抜いてくることが容易に想像できます。恐らく3年ほどで……。
この環境の激変は、みなさんの商売にも大きな影響を与えるはずです。
「俺はそういうのよくわかんないからー」の一言で片付けないで、真剣に考えないといけない時が待ったなし!と認識することを強くおすすめします。特に経営者の方々においては避けては通れません。
スマホは待ったなしですが、逆にタブレットは今から目をつけておくことで、大きなビジネスチャンスになるかもしれません。
ちなみに、わかること!単体で見た時の直近1か月(2014年7月時点)と2013年11月のデバイス割合は、このよう変化しています。
わかること!デバイス割合
2013年11月
モバイル:51.28%
パソコン:45.30%
タブレット:3.41%
↓
2014年6月
モバイル:65.23%
パソコン:31.29%
タブレット:3.48%
約半年で、10%も変化が。さらに増えていますね。