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Googleウェブマスター向けガイドラインとは
「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」とは、GoogleがWEBサイトの運営者に対して、Google検索エンジンを利用するなら最低限認識すべきと定義しているガイドラインのことです。
「Googleのガイドライン」と言うと、このウェブマスター向けガイドラインを指すことが多いですね。
ウェブマスター向けガイドラインは、「一般的なガイドライン」と「品質に関するガイドライン」について書かれていて、以下のサーチコンソールヘルプから確認できます。
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) – Search Console ヘルプ
では、なぜWEBマスターは、ウェブマスター向けガイドラインを最低限認識しておかなければいけないのでしょうか。
- ウェブマスター向けガイドラインを読まなければいけない理由
- 一般的なガイドラインと品質に関するガイドラインの説明
それでは早速見ていきましょう。
ウェブマスター向けガイドラインを読まなければいけない理由
ウェブマスター向けガイドラインの内容は、とても単純です。以下の内容が書かれていると認識しながら読むと、スラスラ読めるはずです。
- WEBサイトの存在が正しくGoogleに伝わるようにしてね
- WEBサイトによってユーザーに有益な情報を提供してね
- Googleのガイドラインを守ったら評価するよ
- Googleのガイドラインに違反しちゃいけないよ
- ガイドライン違反の項目を紹介するよ
- ガイドラインに違反するとGoogleがペナルティを与えるよ
重要なことは、ガイドラインに従ってあなたのサイトがGoogleから評価されるのか、ガイドラインに違反してペナルティを課せられるのかです。
WEBサイトを運営して収益を挙げている場合、それが100万円になるのか、ゼロになるのかくらい違うものだと認識してください。
そのため、英語版のウェブマスター向けガイドラインでは、日本語版のウェブマスター向けガイドラインよりも、強い口調で読了を勧めています。
We strongly encourage you to pay very close attention to the Quality Guidelines below,
(翻訳)下記の品質ガイドラインには細心の注意を払うことを強くお勧めします。
一般的なガイドラインの説明
ウェブマスター向けガイドラインの「一般的なガイドライン」には、以下のことについて書かれています。
- Googleがページを検出できるよう手助けする
- Googleがページを理解できるよう手助けする
- 訪問者がページを利用しやすいよう手助けする
Googleがページを検出できるよう手助けする
ここでは、Googleに対してWEBページの存在を正しく伝える(認識させる)方法が記載されています。
- アンカーテキストを伴ったリンク構成を作ること
- サイトマップによってサイト構造をGoogleに伝えること
- ページの発リンクを妥当な数に抑えること
- WEBサーバーが更新情報(If-Modified-Since)に対応していること
- robots.txtファイルを使う場合は、適切なクロールを行う記述をすること
Googleに再クロールを依頼するには、「URL検査ツールを使う」「サイトマップを送信する」という方法があります。
Googleがページを理解できるよう手助けする
ここでは、GoogleがWEBページをクローリングし、文章構成などを正しく伝える方法が記載されています。
- 品質が高いサイト、およびWEBページを作成すること
- ユーザーニーズが高いキーワードをページに含めること
- titleタグやalt属性を正しく使うこと
- わかりやすいサイト構造、ページ階層を作ること
- Googleが認識しやすいように画像や動画を正しく使い、構造化データを送信すること
- CMSを使う場合は、検索エンジンにクロールの許可をすること
- Googleが正しくレンダリングできるよう、CSSやJavaScriptなどすべてのファイルをクロールできること
- URLパラメータやセッションIDがなくても、クロールできる仕様にすること
- 重要な情報は、タブや展開するセクションで表示するより、デフォルトで表示させること
- 広告に「nofollow」などを設定して、クローラーがたどらないようにすること
訪問者がページを利用しやすいよう手助けする
ここでは、ユーザーがWEBページを訪問したときに、正しく容易にコンテンツを閲覧できる方法が記載されています。
- 重要なワードは画像ではなく、テキストを使うこと
- 画像を使う場合は、alt属性を正しく使うこと
- サイト内のすべてのリンク先が正しくWEBページを表示すること
- PageSpeed Insightsなどを使って、ページの読み込み時間を最適化すること
- あらゆる端末、とくにモバイルフレンドリーなWEBページを作ること
- WEBページがさまざまなブラウザで正しく表示されること
- HTTPSを使用してサイトの接続をセキュアにすること
- 画面読み上げソフトウェアを使ってテストするなど、ユーザビリティに配慮すること
品質に関するガイドラインの説明
ウェブマスター向けガイドラインの「品質に関するガイドライン」は、スパム行為や検索エンジンに対する偽装行為など、Googleからペナルティを受ける行為とペナルティの内容について書かれています。
品質に関するガイドラインを読む上でとくに大切なことは以下の内容です。
記載されていない不正行為についても、Google で対応策を実施することがあります。また、このページに記載されていない行為が許可されているとは限りません。抜け道を探すことに時間をかけるより、ガイドラインを遵守することでユーザーの利便性が向上し、検索結果の上位に表示されるようになります。
「抜け道を探す暇があったら、ルールを守る方に時間を使えよ。」ということです。
品質に関するGoogleの基本方針
以下は、品質に関するGoogleの基本方針です。難しいことは書いてありません。WEBマスターの基本理念として、覚えておきましょう。
- 検索エンジンよりもユーザービリティ最優先でページを作成する
- ユーザーをだます行為をしない
- ブラックハットなど検索エンジン上位表示のための不正行為をしない
- E-A-Tを重視した品質が高いWEBサイトを作成する
具体的なガイドライン
具体的なガイドラインには、Googleが規定するスパム行為が記載されています。
スパム行為を行うと、Googleによって「プログラムによる自動対策」、担当者によって「手動による対策」のペナルティ対象になります。
- コンテンツの自動生成
- リンク プログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- コンテンツの無断複製
- 十分な付加価値のないアフィリエイトサイト
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
- リッチスニペットマークアップの悪用
- Googleへの自動化されたクエリの送信
WEBマスターとしてサイトの品質を守ろう
ウェブマスター向けガイドラインには、難しい言葉や専門用語が並んでいるため、読まずに避けている人も多いと思います
ただ、前述した通り、ガイドラインに従ってGoogleから評価されるのか、ガイドラインに違反してペナルティを課せられるのかは、とても大きな違いです。
ウェブマスター向けガイドラインを理解することは、運営しているWEBサイトの未来を左右すると言っても過言ではありません。
最近はコアアップデートの回数も増えて、ガイドラインの中身も少しずつ変化していますが、基本事項は変わらないため、面倒くさがらずに一度目を通してみてください。
ちなみに、ウェブマスター向けガイドラインが理解できたら、WEBサイトを運営する過程で「Google General Guidelines(Google検索品質評価ガイドライン)」にも目を通すといろいろ勉強になるのでおすすめです。
こちらは英語版ですが、電通デジタルがある程度和訳で解説した内容を公開しているため、そちらも参考にすると良いでしょう。
「Google品質評価ガイドライン 解説 (概要) | Google品質評価ガイドライン 解説トップ | レポート | 電通デジタル」。