凄い戦略!タートルタクシーのゆっくりボタンはエコと顧客満足を高める

タートルタクシー

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タクシーの固定概念を覆す、タートルタクシーとは

みなさんタクシーにはどんなイメージがありますか?

急いでいる時、終電を逃した時、荷物が多い時…利用シーンは様々だと思います。

ただ、1つだけ共通して言えるのは、「タクシーは目的地まで最短距離、最短時間で走るもの」ということ。ただし、これは固定概念なのかもしれません。その固定概念を「タートルタクシー」は変えようとしています。

タートルタクシーは横浜を中心に展開しているタクシー・ハイヤーサービスの三和交通が提供しているサービスの名称です。

タートルタクシーのコンセプトは「ゆっくり走るタートルタクシー」です。

あなたがタートルタクシーに乗っている際に、「ゆっくりボタン」を押すと、運転手さんがいつもよりもゆっくりと揺れないように安全運転をしてくれる、というものです。

タートルタクシーのゆっくりボタン

タートルタクシーのゆっくりボタンは何が良いのか

急いで!と伝えることはあっても、ゆっくり走ってねと伝えることはなかなかないはず。三和交通のタートルタクシーは、ゆっくり乗ることができるという新しいサービスを提供してくれます。

ゆっくり走ることの何が素晴らしいサービスなのでしょうか。

1.自分の気持ちを伝えることができる

急いでいるからタクシーを利用する、という経験はありますが、そうではない場合、こんなことを思ったことはありませんか?

「そんなに急いでないから、スピードを落としてほしい」
「お腹に子供がいるから、安全運転で丁寧に運転してほしい」
「体調悪いから、あまり揺れないようにしてほしい」
「急ぐと誰かにぶつかってしまうかもしれないから安全に」

タクシーに乗る人全てが、いつも急いでいるということはありません。でも、運転手さんにそういったことを伝えづらい場合もあります。

2.エコに貢献できる

急加速や急停車を繰り返すと燃費効率が悪くなってしまいます。実は心の中で、地球にやさしくない、と思っている方もいるかもしれません。

そんな時に「ゆっくりボタン」を押すだけで、運転手さんはいつも以上に安全に気をつけて、ゆっくりとした運転に切り替えてくれます。

ボタンを押すだけで、CO2の排出が減り、エコに繋がっていくとしたら、思っている以上に需要があるかもしれません。

本当の意味の顧客満足とは

今までのタクシー業界は、目的地までいかに早く着くか、手をあげている人を他のタクシーよりも早くひろいに行くか、そういった所に注力してきたはずです。

「人を乗せる=売上げ」 になるので、これは当たり前です。また、多くの人が目的地までなるべく早く行ってほしいと感じていることも事実です。

ただ、これが本当に顧客満足を満たせていたのでしょうか?

自分の欲求を満たすことが満足に繋がる人がいれば、他人の安全や環境に貢献できたことに満足を感じる人達もたくさんいるはずです。

もしかしたら、こんな簡単な発想で、多くの人たちのニーズを汲み取ることができるかもしれません。

それをボタン一個でできるという発想が素晴らしいと思います。

タートルタクシーを見た!

タートルタクシーをみつけた

タートルタクシーは横浜中心に展開されているため、都内中心部から出る機会がない人は、なかなか見ることはできません。

ところが先日、発見しました!次の予定があったため、乗ることができなかったのが残念。

現在は10台しか走っていませんが、年明けからは500車両に順次導入とのことですので、みなさんが目にする機会も増えると思います。

タートルタクシーが企業ブランディングに繋がる

会社としてこういった取り組みをすることは、本当にすばらしいことです。

売上を上げるためのイノベーションでもなければ、コストを下げるための改革でもありません。「ゆっくり走ってくださいね。」と言いたくても、なかなか言いづらい人たちのための、ホスピタリティの追求です。

このような取り組みを行うことで、もしかしたら売上げは一旦落ちてしまうかもしれません。

しかし、将来的にはタートルタクシーというだけで、しっかり安全運転をしてくれるタクシー、という信頼を得ることができ、今までよりも価値のあるタクシー会社というブランディングができていくのではないでしょうか。