勘違いしてたけどゴチソーとソーシャルランチ系のビジネスモデルは別

ゴチソー

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ソーシャルランチ系サービスの勃興

ソーシャルランチが大流行してから、早2年が経ちます。

ソーシャルランチを真似たビジネスモデル(ソーシャルランチ系サービスと呼ぶことにします)はすぐにいくつも生まれてきました。個人的にも5サービス知ってます。

そこから派生して、OB/OG訪問して就職活動に活かせたり、飲み会を開けたり、ちょっと調べるともっともっと有りそうな雰囲気です。

ソーシャルランチ自体は、当時毎日のように記事に取り上げられ、様々な賞を受賞し、我が世の春といった感じでした。

ユーザー数も2012年12月にDonutsに買収される前までは、広告費を掛けることなく6万人以上になっていたようです。

このソーシャルランチ系サービスは大多数がCtoCの形式をとっていました。つまりマネタイズとしては、Cから1回あたりの利用料金を取るか、何らかの機能を付加した有料会員ということが考えられます。

ソーシャルランチも、すぐにマネタイズ(後に有料会員という手法を取った)ではなく、まずはユーザー集めるために、第三者割当増資で3200万円を獲得しました。

旗色が大きく変わったのは、先述した買収前後からです。突然、買収→2013年2月にピボットという動きを取りました。

リニューアル後は、学生の就職活動のためのキャリア相談サービスとなる。ランチの時間に、社会人に相談する。

参考:
TECH WAVE「ソーシャルランチが大ピボット、就活支援サイトとして再スタート

このピボットの良し悪しは置いておいて、多くの人が「あれ?ソーシャルランチのビジネスモデルだとマネタイズ難しいんじゃない?」と思ったはずです。

買収は個人的には良かったと思います。マネタイズできたんですから

この件から少しして、多くのソーシャルランチ系サービスの話題も聞かなくなっていきました。

ソーシャルランチ系が単なる出会いから意味のあるものへ

ソーシャルランチ系サービスが当時から問題視されていたのは、

・マネタイズが難しい
・出会い系サービスの面が強調されてしまう

というものでした。このような側面を改善したサービスがここ1年でいくつか出てきており、以前ほどの盛り上がりではないにしろ、堅実にマネタイズを実現しているようです。

その一つが株式会社凸(デコ)が運営する「ゴチソー」です。
ゴチソー

サービス開始は2012年末、丁度ソーシャルランチが買収され、「何か雰囲気変わってきたかも」という時期。

サービスが本格的に開始してから数度話題になっていたので、そのころは注目してみていましたが、正直以前のソーシャルランチ系サービスとごっちゃになっていました。

ゴチソーはソーシャルランチではない ゴチソーの中身とは

では、ユーザーにとってのゴチソーの内容を簡単に箇条書してみます。

・食事は必ずおごってもらえる
・食事をする人は「ある企業」の人
・食事をおごってもらうお礼は「ある企業」のサービス等に意見をすること

以上です。場合によっては4,000~5,000円するような食事であったり、お酒もあったりという感じです。
ゴチソーのイベント

「は?結構いいじゃん!」と思った人、その通りです。

企業はこれまで、自社のサービスや商品の意見を特定の人から聞くために、調査会社に依頼をしていました。

その場合、一人あたり数万円払うのが普通です。なので、ちょっと良い食事をおごって意見を聞けるのであれば、企業にとっても非常に得なわけです。

しかも、お酒が入って打ち解けた中での会話ができるなら、普段よりも良い意見が聞けるかもしれません。

ユーザー側も条件にさえあっていれば応募できますし、友だち同士の参加が可能なイベントも多くあります。プレゼントをもらえたりする場合もあるようです。

ゴチソーにはソーシャルランチの問題点であった

・マネタイズが難しい
・出会い系サービスの面が強調されてしまう

という側面はありません。

というよりも、これはソーシャルランチとは全くの別物ですね。むしろ、市場調査に近いサービスです。

ゴチソーの将来展望

まず、マネタイズの基である企業を押さえていることがとても大きいです。

しかも、Yahoo!、トヨタ、サイバーエージェント、ぐるなび、インテルなど市場調査に毎年予算を使っている大手企業が顧客にいるため、収益は安定しそうです。

ただし、企業がゴチソーに支払う金額が1人あたり1,000円前後、と非常に安い。ここはもっと収益の柱を太くするか、他に何か欲しいな、と思ってしまいます


次に、企業の意見収集に対する謝礼が食事であること。このようなグループインタビューは元々バイト感覚で参加するものでした。つまり変な意味ではなく、お金目的だったわけです。

ゴチソーは、これまで調査会社が行っていたグループインタビューに参加するよりは、ユーザーのハードルが上がると考えられます。

なぜなら、食事の場での会話であることが前提であるためです。食事をおごってもらえるからといって、食事の場での会話が嫌いな人が参加するとは思えません。

そして、これが質を担保する要因となります。通常、グループインタビュー形式の調査は多くの人数を必要としません。

ですので、ある条件に当てはまるまともな人、がいれば成立します。

・食事をおごってもらえるから嬉しいなー
・自分が好きな企業の人と話(食事)ができる嬉しいなー

最低限、どちらかの理由がなければ参加はしないでしょう。つまり、これまでのグループインタビューよりもユーザーの質が上がる可能性があり、より良い意見が聞けるかも、というわけです。

もちろん、グループインタビューという市場だけを見ると、国内でせいぜい数十億円程度ですので、大きく成長するということは考えにくいです。

ただし、挙げた通り非常に安定しやすい条件が揃っており、市場認知さえできれば今後も需要が尽きることはないと思います。

ゴチソーとソーシャルランチ系のビジネスモデルの違い まとめ

話題になってから1年ほどたちましたが、改めて、ゴチソーは面白いサービスだなと思いました。

個人的には、ユーザーが得と思える条件と企業が得と思える条件の丁度中間あたりに接点がある、という印象です。

ゴチソーは常に複数のイベント応募があるので、詳細はこちらからどうぞ。

ここを見てると、常にイベントを開催している会社がありますね。あれ?もしかしてあの買収が大好きな会社がまた…(略

企業人としては、そちらの方に目が向いてしまいましたが、単純に1ユーザーとして今度利用してみようと思います。

色んな会社の人とも気軽に話しできますしね。あと、1人でご飯食べるのは寂しいので。