新しく登場したフリービットモバイル
これまで、楽天でんわやさまざまな格安通話アプリに関して、複数記事を書いてきました。
スマホを使う上で考えなければいけないのは、通話料金だけではありません。毎月支払っている月額利用料金の方が高い人も、たくさんいると思います。
一般的に、スマホは通話をしなくても月額7,000円前後支払うことになります。もちろんここには端末代が含まれていたり、オプションが含まれていたりします。
でも、docomo、au、SoftBankを使ってたら、そこは仕方がないし…と思っている方、検討の余地ありなものが出ましたよ。

「スマホ月額2,000円(税抜き)」という脅威の料金を発表したのが「freebit mobile(フリービットモバイル)」です。
フリービットモバイルは「フリービット株式会社」がMVNOとして提供する「まったく新しい仕組みのモバイルサービス」とのことです。
フリービットモバイル月額2,000円=端末代金1,000円+通話基本料金が1,100円!
最初に手数料が3,000円かかりますが、月額2,000円でインターネットも使いたい放題となっています。
もちろん、比較検討する上でのメリット、デメリット、考えなければいけないことがありますので、そのあたりを見ていきたいと思います。
フリービットモバイルのメリットは
本記事の料金はすべて税抜き料金だと考えてください。
1)月額料金が2,000円と安い
2,000円は安いですね。端末代金も通常の半額以下ですが、今のところ「PandA」というMVNO機1台に集約させているから可能なのだと思います。
「PandA」
端末は5インチ、854×480ドットのディスプレイを搭載する「PandA(パンダ)」。フリービット製となる。デュアルSIM(SIMカードを2枚装着)対応のAndroidスマートフォン。1GHz駆動のデュアルコアプロセッサ、4GBのストレージ(ユーザー領域は2GB)、512MBのメモリ、最大32GB対応のmicroSDHCカードスロット、800万画素カメラなどを搭載する。
2)常時IP電話なので通話料金も安い
フリービットの通話は常時IP電話です。つまり、「050プラス」「LINE電話」「スマートーク」「LaLa Call」などを使っているのと同じです。ちなみに通話料金は、そこまで安くはありません。
携帯への通話:1分21円
一般電話への通話:3分13円
PHSへの通話:1分15円
3)通話品質が良い
自社の専用IP電話サービスを使うことにより、(IP電話の割には)質の高い通話を実現しているとのこと。また、MVNOですので、電波の安定性が比較的高い「docomoのFOMA®エリア・FOMA®ハイスピードエリアに対応」とのことです。
言ってもIP電話ですし、過度な期待はしない方が良いですね。
4)音声通話オプションを使えば、090にできる
IP電話が嫌な人は、月額953円(初期費用1,500円)払って、通常の電話を利用することができます。ただし…
すべての通話:30秒18円(1分円36円)
えーと、一般的なスマホでの数話料金が1分42円(30秒21円)なので、電話をそこそこ掛ける人で、au、SoftBankの人は、オプション付けたほうが良いです。
国際電話にも対応しています。国際電話料金は、こちらを参考にしてください。
5)インターネットし放題
し放題と言っても、通信速度は150〜200kbpsなんですけどね。動画を見るのは辛いですが、メールや通常のネット程度であれば問題はありません。
ただし、実測2~3Mbpsの高速通信が可能となる「ハイスピードチケット」サービスがありますので、チケット購入すれば一時的に速度を上げることもできます。チケットサイズは以下の通りです。
250円 / 100MB
1,250円 / 500MB
2,500円 / 1GB
6)「Wi-Fi安心オプション」が500円で利用できる
通信速度が遅くても、こっちで何とかなってしまう人も多くいるでしょう。
Wi2、BBモバイルポイント、フレッツ・スポットのWifiスポットに繋げられます。また、一部故障、全損で見舞金がもらえる、というオプションです。詳しくは下記を参照してください。
参照:tame’s blog『フリービットから新サービスの案内メールが来ました( Wi-Fi安心オプション)』
フリービットモバイルのデメリットは
下記記事を参照させて頂きました。特に「tame’s blog」はフリービットモバイルに関する記事が充実していますので、ぜひご確認ください。
「Guzziの独り言」参照『フリービットモバイル PandA 使ってみて』
「tame’s blog」参照、フリービット関連のカテゴリ
1)基本はIP電話なので、通話品質が心配
ま、安いので。
2)データ通信速度は150~200kbpsなので、遅いかも
LTEの基本となる実速度は、8Mbps以上です。優に20倍以上。上にも書きましたが、やっぱり遅さが気になります。ま、安いので。
3)同キャリア間の無料通話恩恵を受けにくい
フリービットのIP電話同士では無料ですが、そもそも数がないので…。同キャリア間で長時間電話をしたい場合には、フリービットはそもそも向いていません。ま、安いので
4)バッテリー消費ゼロモードが影響して、うまく着信できないことも
着信ができない現象は非常に気になります。仕事で使う以上、着信ができないことは致命傷なのですが、バッテリー消費ゼロモードさえ外しておけば良いようです。
5)RAMが少ないために動作できないアプリがある
記事内には、Googleマップとradikoの同時使用ができなかった、と記載されていますが、フリービットモバイルでヘビーユースは間違ってると思わないといけません。
6)Wi-Fiがオンの場合は電池消費が激しいかもしれない?
原因ははっきりしていないようですが、1時間で5-10%近く減ることもあれば、非常に持ちが良いこともあり、調査中とのことです。
7)Chromeブラウザを使いたい場合は、アップデートしてはいけない
アップデートするとChromeは不安定でスクロールするとガタガタ震えるような感じの表示になり、とても見にくく不快になる。
という理由だそうです。これは知らないと相当不便です。通常ブラウザを使う分には問題がないようなので、特にこだわりがなければ、そちらを使えばよいでしょう。
フリービットモバイルにすべきか?

フリービットモバイルの月額2000円は魅力的ですが、IP電話アプリを普段使いできる人が検討に値するようです。IP電話普段使いに向いているかどうかは、こちらをご覧ください。
「050プラス、楽天でんわ等徹底比較!格安通話アプリの選び方」
アプリにしても、サービスにしても、MVNOにしても、やっぱり「帯に短し襷に長し」は変わらないですね。調査は大変ですが、もっともっと検討するサービスが出てきて欲しいです。
※本記事は2014年1月のものです