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宅配弁当ごちクルのサービスエリアが全国に拡大
法人・団体に向けた宅配弁当・仕出し弁当サービスの「ごちクル」がサービスエリアを全国に拡大しました。
ごちクルでは、老舗料理屋からミシュランで星を獲得しているレストランまで560ブランド、6300種類の商品を扱っています。
ごちクルは、今年8月に第三者割当増資などにより総額10億円を調達しました。
これによりごちクルは「ごちそうニッポン ~おいしいWA~」プロジェクトをスタートさせ、主要提供エリアだった関東圏から、徐々に注文可能地域を増やしていきました。
そして12月27日に、全国47都道府県から注文可能となったこと、また、合計560ブランド・6300種のメニューのラインナップを取り扱うに至ったことを発表しました。

ごちクルとは
ごちクルは宅配弁当、仕出し弁当のモール型宅配サイトの形をとっていますが、店舗の月額出店料は不要で、弁当の販売額に応じて店舗から手数料を徴収するビジネスモデルです。
これまでの仕出し弁当は、仕出しのノウハウを持った業者が企業に対して提供を行ってきました。
企業側は、通常利用、会議利用、来客利用など、利用シーンとコスト見合いで複数の業者を使い分ける必要があり、注文行為自体が非常に面倒なものでした。
そこに目をつけた岸田祐介社長が、企業がワンストップでさまざまな種類、さまざまな料金の仕出し弁当・宅配弁当を注文できるサービス「ごちクル」を提供することを考えました。
ごちクルは、デリバリーを行っていない普通の飲食店に対して、弁当の製造以外の商品開発や販売促進、受注、配送、資金回収までのノウハウを店舗に提供するという形で参加をうながし、これまでにない独自の弁当と各種料金設定を用意するというユーザーメリットを可能にしました。
飲食店のメリットとしては、これまでは通常営業時間内の「売上=席数×稼働率×回転数」というキャパが決まっていた売上以外に、アイドル時間を有効活用することで、店舗キャパ関係なく売上を見込めるようにしました。
このように業界に革命をもたらしたごちクルの取り組みに関して、将来に向けておもしろい取り組みだな、と感じている2つのポイントをご紹介します。
ポイント1.自分が住んでいないエリアのお弁当も注文可能になっていく
現在、ごちクルでは自分が住んでいるエリアで、店舗を構えているお弁当の宅配が中心となっています。ただユーザーのニーズは、どこにいても全国各地の有名店舗、話題になっている店舗の味を楽しみたいと思っています。
そこでごちクルでは飲食店のレシピをもとに、各地域の工場で弁当を製造するOEM展開を強化しようとしています。
すでに2013年内に数店舗のOEMが実現しており、2014年以降も「あのエリアの料理をどのエリアでも」という体制を進めていくことになります。
将来的には、東京にいながら北海道、沖縄といったエリアの名店料理が、デリバリーで食べられるようになっていくというわけです。
ポイント2:利用者へのインタビュー「ごちレポ」
実際にごちクルを利用した企業にインタビューし、紹介しているコンテンツ「ごちレポ」は、すでに20社ほどのインタビューが掲載されています。
先日、私が忘年会に同席させてもらった「アナグラム株式会社」も載っていてました。
こういったコンテンツはとても効果が高いと考えています。
この宅配弁当市場は、外食でもなく、家食(内食)でもない「中食(調理された食品を持ち帰ったり届けてもらうなど)」と呼ばれる市場です。この「中食」は6兆5000億円もの市場を持ちながら、今後も伸びていくと予想されています。
今後伸びていく市場において、最も安定した売上を確保できる要素が法人利用です。
これまではバリエーションが少なく、使い分けが難しかった宅配弁当が、さまざまな種類、さまざまな料金で利用できるとなると、これまで利用していなかった企業が一気に利用しだす可能性があります。
ただし、まだその概念が根付いていない上、根付くまでには、ごちクルの競合他社が参入してくる可能性も高いでしょう。
そこは、企業インタビューをコンテンツとして蓄積していくことで、競合他社と比較をされた際に確実な実績を示せますし、明確なブランディングとして活きてくるはずです。
全国47都道府県から注文可能に!宅配弁当の「ごちクル」まとめ
私は、まだごちクルを利用したことがないので、とりあえず今度利用してみます。