広告手法13種類特徴まとめ 費用対効果の高い方法を見極めろ

一般的であろう広告手法13種類

世の中にはたくさんの広告手法があって、それぞれ特徴があります。広告手法を見極めることはビジネスマン、商売人にとって必須です。

効果的な広告が商売の生命線になる場合もありますし、逆に無駄な広告が商売自体を潰してしまうこともあります。

そういう自分も、お客さんに広告をすすめる場合、自分で使う場合など、シチュエーションに合わせて広告を選択していますが、どうもこういう仕事をしているとインターネットを使った広告が多くなりがちです。

というわけで今回は、いわゆる「マス」も含めた広告手法がどのような特徴を持っているかをメモ的にまとめてみます。数値はあくまでも目安です。

※2013年12月現在

1)一般雑誌(全国)

まず一般雑誌ですが、有料であるため、見た目は無料の媒体と比べて見栄えがとても良いです。発行部数は数万から数十万部(中には100万部以上もあり)が一般的。

その中で、専門的、マニアックな分野でも、1万部あれば十分に商売になるのは有料の強みです。バブル期の関東圏であれば、とにかくニッチな分野でも商売になったらしいので、広告選定という行為自体があまり行われない文化があったのでしょう。

あまりにも種類が多いのでコスト目安を出すのは難しいですが、メジャー雑誌の1ページで100万~400万円といったところ。

絞り込みもその専門性に合わせて、ということになります。車であったり、結婚式場であったり、専門の広告が出稿されることになります。ターゲットが明確な商売であれば、定期的に掲載しておくことで認知度を高め、ニーズを拾うことが可能でしょう。

2)フリーペーパー

フリーペーパーはローカルなものから全国的なものまで様々ありますが、やはり多いのは地域情報や地域グルメになります。ローカルであればあるほど発行部数は少なく、都内のものであれば発行部数は多くなります。

全国1400社余りの発行部数を均すと、1発行あたり15万部前後のようです。
JAFNA」参照
ただし、発行部数が多いものに引っ張られている感じはします。

コスト目安としては、ローカルなものであればページあたりで30~40万円前後~、都内で発行部数が多いものであれば、一般雑誌と変わらず100万円以上はざらで、200万円以上するものもあります。

なぜ地域格差が大きいかというと、ローカルフリーペーパーは地域情報や地域グルメが多いため、コスト目安も一般雑誌よりは一回り安価になるためです。専門性が薄れるということ、広告コスト捻出が難しい商売帯を取り扱っていること、これらが要因として考えられます。

よって、絞り込み要素は専門性というよりも、地域性が重視されることになります。

3)新聞(地方)

次に地方新聞ですが、その地方で力を持っているローカル新聞と考えると数十万部以上が発行されています。

新聞のコスト目安は雑誌よりもさらに複雑な場合が多いのですが、1ページを15段に分けて考えます。15行と考えてもらえれば想像しやすいはずです。一番安価な突き出しや記事中で数万~10万円以内、15段で数百万円程になると思います。

大まかな料金区分に関しては、「広告料金!HOWMUCH?」さんを参照していただくとわかりやすいと思います。

昨今では新聞の弱体化が取り上げられますが、広告効果は抜きにして、新聞に広告を出しているということは、1つの権威象徴的な側面があるのかなと。明確な意味を求めるならば、その地域、且つ高齢者層へ訴求できる一番の紙媒体であるということでしょうか。

4)新聞(全国)

全国版はローカルが全国に置き換わっただけと考えると良いでしょう。発行部数は読売が1000万部近く、圧倒的です。というか世界一です。購読者が減っているとはいえ、紙でここまでのリーチを誇る媒体はありません。マスといわれる所以でしょう。

突き出し、記事中で50万円前後、15段で数千万円(大体2000万-3000万円前後~)です。全国版で1ページまるまる使える企業は相当限られてきます。そういえば最近、15段で印象的な広告は見ていないような気がします。

到達率は20-50%以内と言われていますが、業界の方に話を聞く限りそれ以下のような気がしています。やはり、全国新聞への出稿=権威的象徴のイメージがあります。全国新聞の切り抜きを会社パンフレットに使っているのを見ると、それまで知らなかった企業でも「あー、力持ってるんだ。」とはなりますね。

5)ラジオCM

ラジオはどれくらいの人に届いているかわかりませんでした。知っている方がいれば教えて下さい。

ローカルのラジオCMで、コストは20秒×30回で60-100万円くらい。これで1クールくらいです。提供の読み上げも含まれます。ただしCM制作費は別です。全国はわかりませんでした。

ラジオCMのメリットは、比較的安価で1社専属提供にすることが可能だというところです。ローカルでも、その地方の人達には知られているというラジオ番組はいくつかありますし、よく知られているラジオパーソナリティも存在します。その枠を獲得できれば、コスト以上の知名度はあげられるはずです。

6)テレビCM(地方)

リーチはそのまま視聴率ということになります。ローカル局であるため人口によりますが、視聴率が5%であるならば、数万-数十万人程度にリーチしていると言えます。

コストは15秒×30回で100-150万円程度。お正月になると、「あけましておめでとうございます。○○が新年のお喜びを申し上げます。」といった枠を数万円/5秒で販売しているのが風物詩です(よね?)。

先ほどの新聞が60代以上の権威の象徴とした場合、テレビCMは40代後半から50代の権威の象徴と言えるかもしれません。ローカルCMは地域に訴えることが目的となるため、典型的なローカル色をわざと出したCMの作りになっているようです。

ローカルCMは、長い場合10年-20年以上同じものが流れている場合があります。その地域に行くと、大人から子どもまでCMテーマを口ずさむことができます。よく同郷の人を見つけると、○○のCMまだやってる?なんて話しますよね。この域まで行けると、広告としての効果は最大限発揮されていると言えるのでしょう。

7)テレビCM(全国)

地方と同じく視聴率がリーチです。1.2億の人口で視聴率が10%であるならば、1200万人にリーチしているということになります。

約1200万人に対するコストは「10万円前後/CM1回×視聴率」ですので、視聴率10%の場合、10万円×10=100万円となります。ドラマ1クールでCM30回だとCM放送コストは3000万円-はくらいでしょうか。

制作費はピンキリで、上記CMコストに対し15-20%程度の手数料を取得し、その中で制作する場合、別途上乗せしてつくる場合もあります。

ただし、全国CMともなると、制作にかかるコストはもとより、「タレント」を出すことに莫大な出演料が掛かってきます。タレントのCM出演料うんぬんという話題は一度は耳にしたことがあると思いますが、平均で3,000万-5,000万円、下手をすると1億円なんてこともあります。

もちろんCMでの明確な費用対効果を算出することは難しく、「企業のイメージアップや認知の拡大」が主ということになります。

8)折込チラシ

折り込みですので、最大リーチは新聞の発行部数に比例します。ここでは仮に1万部を折り込むということにします。

折込チラシは、折り込み代だけで見ると1件あたり3-4円前後くらいですが、制作と印刷が必要になります。昔はB4両面制作で数十万円したコストも、今では10万円以下で行われることもしばしば。

更に、印刷代も劇的に値段が落ちていて、1万部を両面4色カラーで10万円台が普通になっています。ですので、これらワンセットで20万-30万円台くらいです。

折込チラシを見る層は主に主婦層です。チラシのために新聞をとっている、という人がいるくらい。到達率は新聞より高めの50%~くらいでしょうか。

東京23区にお住まいの方で該当地域の方は、このようなサービスが日経にありましたので活用されるのも一考かと思います。
日経ビジネスオンライン
5万円で5000枚の新聞折込チラシがまける!29歳のベンチャー社長が6兆円市場の変革に挑む

9)DM

DMも部数には決まりがないので、仮に1万部を郵送するということにします。

1万部であれば、はがき代も含めて郵送は1枚あたり70-80円前後。制作、印刷コストも含めると1万部で80-100万前後といったところだと思います。ペリペリとめくる圧着2つ折りタイプであれば、デザイン部分も増えるため、プラス5-10万円前後ほどコストは上がります。

通常送り先はリストを元にするわけですが、なぜかDM会社が郵送用のリストを持っていたりするとかしないとか。こちらは別途コスト。

DMのKPIはレスポンスの仕掛けにより異なります。到達率は60-80%で、その内容によってはレスポンスが10%を超えます。プレゼントや懸賞応募などですね。

10)メルマガ

メルマガは大きく2種類。発行されているメルマガに対して広告を出稿するか、独自で持っているリストに対してメール配信を行うかですが、今回は前者。媒体によって、数万-数百万人へのリーチということになります。

メルマガの一番の魅力は@コストです。数万人に配信して、1万円以下というものもざらにあります。ざっくりと0.1円-10円の範囲に収まるのではないかと思います。専門性が高い!とうたっているところは、必然的に単価も高く設定されています。

ただし、出す方も手軽、受け取る方も手軽、となると開封率に跳ね返ってきます。大体5%未満から多くて10%程度が多いのではないでしょうか。

レスポンスも内容によりますが、1%以下が普通です。ここでいうレスポンスの一番手軽なものはメルマガ内のリンククリックですが、本当に魅力的でないもの以外は、やはり1%以下といったところになります。単価が極端に安いメルマガ広告は質の問題からか、0.1%以下でも不思議ではありません。

上記の場合、1万人に配信して1000人くらいが開封し、100人がメール内のリンクをクリックしてくれればまずまずといったイメージになります。

11)CPC広告

いわゆる検索エンジン横の広告(検索した時に出てくる広告)などがそれにあたり、「Cost Per Click」クリックすると課金されるというものです。

クリックに対する完全成果報酬なので、どれだけクリックして欲しいかによってコストを決定します。クリックの先には、自社サイトや運営サイトを表示させるのが一般的です。

一番馴染みのある「Googleアドワーズ」で考えてみると、1万クリックに必要なコストはおおよそ数十万-数百万円といったところ。

@コストはキーワードによって単価が違うため、一概にいくら掛かるとは言い切れません。例としては、

・金融・保険業:200-300円以上/1クリック
・就転職・教育、IT関連:100-150円以上/1クリック
・自動車・バイク、不動産:50-100円以上/1クリック

と言った感じですので、費用対効果は明確ですが、業種によっては1万クリックで300万円以上!という結構な金額になってしまいます。

とはいえ、古くからある「定期的にチラシ出してないとお客さんが来ません状態」のインターネット版になってしまっていることも事実です。出稿主は自社サイトに誘導してから、どうやって購買や登録につなげるかが勝負になってきます。

良い点としては、自身(または代理業者)が広告運営を行うため、費用対効果を上げていくことが可能だということです。

12)バナー広告

大きいところではYahoo!から、小さいところは個人運営まで、バナー広告でリーチできる人数は数万-数千万人と、幅広く提供されています。

価格は知名度やPV(ページ閲覧)数、期間によりますが、数万-数千万円と開きはありますので、雑誌や新聞のインターネット版と考えたほうが良いです。手法としては看板のように置いておき、クリックで自社サイトに引きこむだけのものが大半です。

バナー広告自体はインターネット業界では古くからあるので、今どきの人たちには野立て看板や新聞広告と変わらないくらいの感覚なのかもしれません。

13)Facebook広告

全世界で約10億人、日本だけだと約2000万人にリーチできます。

コストは成果報酬となっていて、手法はCPCが多く使われています。1万クリックで50-120万円前後といったところでしょうか。

「Googleアドワーズ」が時間帯、地域などで絞り込みができるように、Facebookはおよそ30種類の項目で絞り込みが可能です。@コストも絞り込みに応じて変動します。

そんなFacebook広告の目的は大きく分けて2つです。

・自社のFBページに移動させて「いいね」を押させるか
・外部サイトに誘導するか(イベントページやアプリダウンロードページなど)

仮に1クリック50円で自社FBページに移動させても、魅力がなければ「いいね」はしてもらえません。いいね単価としては100-300円くらいが目安になると思います。

外部サイト誘導は、Googleアドワーズなどと比較されます。Facebookの方が絞り込み要素が大きいため、絞り込み具合によって費用対効果の面で天秤にかかる、というわけです。

広告はシチュエーション、目的、コストによって役割が変わる

世の中には様々な広告手法と、それぞれが持つ特徴があるのだということが改めてわかりました。

もちろん、この中には含まれていないものもたくさんあります。野立て看板、電車などの中吊り広告、ポケットティッシュ配り、ラッピングバスなどなど。挙げればキリがありません。

Find Job! Startupにとても参考になる記事があるのでご紹介。オーロラビジョン、野球場など様々な広告料金の目安が掲載されています。

ニッポンの広告掲載料をまとめてみました。

広告は、シチュエーションと目的、コストなどによって役割が変わってきます。

全ての広告手法を網羅しつつ、理解して選択することは難しいと思いますので、これを機会にぜひ参考にしていただければと思います。

そして、費用対効果の高いマーケティングを展開していってもらえればと思います。

また、世の中には無料でできる広告(自分が動くので実質無料とは言えませんが)もたくさんありますので、別途そちらもまとめられればなと。

広告手法13種類特徴まとめ

最後に、今回紹介した広告手法をまとめておきます。

媒体リーチコスト目安リーチ単価絞り込みKPIなど特徴
一般雑誌数万-数十万部100万-400万円/頁 ※知名度・発行部数による10-100円前後専門性により購読層が分類到達率 ※専門性による専門性を考慮すれば、購読層に対して到達率が高まる
フリーペーパー数万-数百万部30万円-200万円/頁 ※知名度・行部数による10-100円前後専門性により購読層が分類到達率 ※媒体による地域、媒体によって購読層も違う
地方新聞数十万-百万部程度突き出し、記事中で2万-10万円程、15段で数百万円程-地域による到達率20-50%程 ※広告内容による比較的高齢層への到達率は高く、高齢層には権威もある
全国新聞読売800万部、朝日550万部、毎日250万部、日経240万部、産経140万部突き出し、記事中で40万-70万円程、15段で1000万-3000万円程--到達率20-50%程 ※広告内容による比較的高齢層への到達率は高く、高齢層には権威もある
ラジオCM-都道府県毎の場合:60万-100万円/20秒×30回 ※時間帯による、制作費は別-不明聴取率は不明50代以降の聴取率が高い、地方CMは意外と狙い目
テレビCM|地方視聴率5%の場合:数万-数十万人100万-150万円/15秒×30回 ※時間帯による、制作費は別-番組、時間帯延べ到達率など不明わざとローカル色を出して、地方CMを印象付けている
テレビCM|全国視聴率10%の場合:1000万人3000万円~/15秒×30回 ※時間帯による、制作費は別-番組、時間帯延べ到達率など不明企業のイメージアップや認知の拡大に向いている
折込チラシ新聞の発行部数、広告主の任意による
1万部の場合→
折込:4万円前後、デザイン+印刷:20万円~20円-30円前後地域による到達率50%日常の商品宣伝に強く、ローカルであるため身近に感じやすい
DM広告主の任意による
1万部の場合→
折込:4万円前後、デザイン+印刷:10万円~80円~リストがあれば分類可能到達率60-80%
開封後レスポンス率10%以下
チラシより到達率が高く、レスポンスへの仕掛けも行いやすい
メルマガ数万-数百万通以上数万-数百万円0.1円-10円媒体により分類開封率5-10%
開封後レスポンス率1%以下
大量に格安で配布できる
CPC広告Google広告:1万クリックの場合数十万-数百万円以下単価例
金融・保険業:200-300円以上
就転職・教育、IT関連:100-150円以上
自転車・バイク、不動産:50-100円以上
地域、時間帯などクリック成果報酬なので、到達率とアクション率は100%運営方法により、コストカットや到達率を高められる
成果報酬のため費用対効果がわかりやすい
バナー広告数万-数千万PV数万-数千万円 ※知名度、PV数による-媒体によるクリック率1%前後媒体選定により到達率を高めることが可能
Facebook広告1万クリックの場合50万-120万円前後 ※1000impの場合100円程50-120円前後30種類近く1いいね!獲得には100-300円程ターゲット絞り込み・ソーシャルグラフを用いた広告配信が可能