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SNSのトレンド検索割合が伸びている
トレンダーズが2016年4月に行った「SNSの利用行動と消費行動」に関する調査によると、トレンド情報を知りたい際に利用する媒体として、Twitterやインスタグラムの利用割合が検索エンジンの利用割合に近づいていることがわかりました。
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トレンダーズ、女性の SNS 利用と消費行動に関する調査を実施「インフルエンサー型」「フォロワー型」で変わる消費行動モデルSNS 時代の新たなキーワードは「妄想消費」
これはあくまでも2016年4月の調査のため、数年経った今はもっとTwitterやインスタグラムなどのSNSでトレンド情報収集に利用している人が増えているかもしれません。
- WEB検索とSNS検索の違い
- WEB検索が廃れて、SNS検索が主役になる可能性
- SNS検索は購買意欲を掻き立てる
それでは早速見ていきましょう。
WEB検索、SNS検索とは
WEB検索、SNS検索、どちらも細かく説明する必要はないとは思いますが、一応。
WEB検索とは
まず、WEB検索とは、WEBページの情報を検索することを言います。今は「WEB検索=Google検索」と言っても過言ではありません。
ただし、WEB検索はフラットな検索ではなく、あくまでもGoogleがインデックスしたページ情報を、Googleが順位付けしたルールにおいて検索することです。
そして、その順位付けの要素にSEO対策があります。そのため、恣意的な順位付けと一部の人が揶揄することもあります(個人的にはそうは思いませんが)。
また、Googleで検索をするため、WEB検索の行為自体を「ググる」と呼ぶこともあります。
SNS検索とは
SNS検索とは、TwitterやFacebook、インスタグラムなどSNSプラットフォーム内の情報を検索することを言います。
もう少し具体的に言うと、アカウント検索、ポスト(投稿)検索、ハッシュタグ検索がSNS検索の代表的な検索手法であり、検索目的でもあります。
自分が必要な情報を検索する場合は、ハッシュタグ検索をすることが多いため、その行為が「タグる」と呼ばれることもあります。
WEB検索とSNS検索の特徴と違い
では、WEB検索、SNS検索には、それぞれどのような検索の特徴があるのでしょうか。SNS検索の特徴を挙げて、WEB検索と比較してみます。
SNS検索はトレンド情報収集に向いている
冒頭で話した通り、若い世代を中心にSNS検索が増えていることは事実です。ただし、増えているのはあくまでもトレンド検索需要です。
トレンドとは、傾向・流行などの意味で、世の中の物事の状態が一方向に変化している様子を表す言葉です。あくまでも旬の話題のため、1か月後、半年後に必要な情報とは限りません。
一方、WEB検索は、今の情報を知るよりも蓄積された過去の情報、ある程度形ができた情報をまとめて知ることに向いています。
SNSの情報は短いのですっと入りやすい
SNSで発信される情報は、まとめられた情報ではなく、情報の切れ端のようなものです。
たとえば、「#TGC」などで調べると、「○○が可愛かった」「この服が可愛い」「メイクが素敵」など、TGCに絡む端的な情報を知ることができます。
一方、WEB検索でTGCを調べると、TGCの全体像を表す情報が多く発信されています。たとえば、TGCの開催情報やTGCのイベント概要、TGCのレポートなどですが、若者からすれば「んー、そゆこと知りたいわけじゃないんだけど……。」と思われそうな情報です。
「そもそもTGCって何?」ということを知りたい人は、SNS検索ではなくWEB検索が向いています。
SNS検索の肝はインフルエンサーからの情報収集
SNSの情報収集で大切なことは、どれくらいの人が話題にしている情報なのか、誰が発信している情報なのかです。
“今”の情報を間違えないためには、大衆の意見や自分が信頼するインフルエンサーの存在は欠かせません。
つまり、自分で情報を探すよりも数が多い情報を信じる、またはインフルエンサーの情報を信じるのがSNS検索の特徴です。
一方、WEBの情報収集で大切なことは、検索エンジンの上位に表示されていて、正しそうな情報を見つけることです。
まずは上位表示された情報を集めた上で、誰が発信しているのか、何を発信しているのかを総合して信じられる情報を選別します。
WEB検索の情報はパーソナライズドされていないため、自分で情報を理解して、正しい情報を見極める必要があります。
WEB検索が廃れて、SNS検索が主役になる可能性は?
「Googleは影響力をなくして、TwitterやインスタなどのSNSが検索の主役に代わる日も近い!」という、尖った情報を発信している人もいます。
ただ、WEB検索が廃れて、SNS検索が主役になる可能性はほぼゼロです。たとえ、SNSが増えたとしても、主役になれない理由があります。
WEB検索とSNS検索の役割が違うため
前述した通り、WEB検索とSNS検索の役割は違います。とくに、トレンド情報の検索と過去情報の検索の比率では、過去情報の検索の方が圧倒的に高くなります。
そのため、今以上にSNS内で情報交換が活発に行われるようになっても、Googleが蓄積してきた情報をSNSがゼロから集めることは不可能です。
SNSの中にWEBの仕組みを作ることになるため
現在のWEBの世界はこのようになっています。WEBの入り口を牛耳っているのはGoogleで、SNSはWEBの中にある1つのプラットフォームに過ぎません。

もし、SNS検索がGoogle検索に取って代わるなら、SNSプラットフォームの中にWEBの世界を作り上げなければいけません。
今後のSNS検索の役割は?
もちろん、わたしはGoogleのWEB検索に比べて、SNS検索が劣っていると考えていませんし、SNSは一過性で廃れると言いたいわけでもありません。
SNS検索で取得できるトレンド情報は、世の中にある情報の一部に過ぎないため、WEB検索と比較する必要もないと思います。
とは言え、SNS検索は非常に重要な情報を検索する枠割があります。冒頭のトレンダーズの調査によると、SNSはユーザーに対してリアルタイムの購買意欲をかきたてる効果があることがわかります。
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トレンダーズ、女性の SNS 利用と消費行動に関する調査を実施「インフルエンサー型」「フォロワー型」で変わる消費行動モデルSNS 時代の新たなキーワードは「妄想消費」
上記は10-40代の女性に限った話ですが、SNSの投稿がユーザーの購買動向に影響を与えるということは、それだけSNSに購買を促す魅力的な情報が流れているということです。
そのため、SNSはWEBの役割を担うと言うよりも、すでにメディアの役割を担うようになっているのかもしれません。
こんな記事書くまでもなく、「え、そんなの当たり前じゃん。」と若い人に思われてたりして……。