目次 ▼
検索で入力するのはキーワード?クエリ?
検索クエリと検索キーワードの違いを理解していますか。
サーチコンソールやGoogleアナリティクスを見ると、ユーザーがどんな言葉で検索をしてWEBページにたどり着いたのかがわかります。その言葉を「検索クエリ」と言います。
一方、WEBページを作る際に設定する言葉を「検索キーワード」と言います。
検索クエリと検索キーワードは、同じように感じるかもしれませんが別物です。意味も使い方も違います。この違いを理解できなければ、ページの作成意図とユーザーの検索意図にズレが生じてしまいます。
そのため、WEBマスターは、2つの言葉の違いと使い方を知っておく必要があります。
- 検索クエリと検索キーワードの違い
- 検索クエリと検索キーワードのズレによってどんな影響が出るのか
- Googleアナリティクスで検索クエリを調べる方法
それでは早速見ていきましょう。
検索クエリと検索キーワードの違い
検索クエリとは
検索クエリ(search queries)とは、ユーザーが検索をする際に検索フォームに入力した言葉のことです。クエリは、質問という意味です。
ユーザーが検索エンジンを使うのは、情報や答えを求めているためです。つまりユーザーは、検索エンジンに質問をしているわけです。
検索クエリは、単語や正しい文章の必要はありません。「パソコン」「パソコン 始め方」「パソコンの始め方」「パソコンを始めるにはどうすればいいの?」これらはすべて、1つの検索クエリになります。
検索キーワードとは
検索キーワード(keywords※)とは、WEBページを作成する際にテーマとして設定する重要な言葉のことです。
※英語では一般的に検索(search)を付けずにキーワードのみを使用する
たとえばこのページの場合、「検索クエリ」をテーマにして作っているため、「検索クエリ」が検索キーワードということになります(説明がややこしのですが……)。
キーワードには、「問題の解決や理解をするための重要な手掛かりとなる言葉」という意味があります。そのため、わたしはこのページを「検索クエリ」という言葉でユーザーに検索して、見つけてもらいたいと考えて作っているわけです。
検索クエリと検索キーワードの違い
検索キーワードはページを作る際に検索クエリになるだろうと想定する言葉、つまりページの目的です。そして、検索クエリはユーザーが検索した言葉、つまりユーザー行動の結果です。
目的(検索キーワード)と結果(検索クエリ)では、意味はまったく違いますね。
そのため、WEBマスターが想定した検索キーワードとユーザーが利用した検索クエリがずれてしまうと、目的と結果がずれてしまいます。
検索クエリと検索キーワードがズレる影響は
わたしは「検索クエリ」という言葉をキーワード(テーマ)に設定して、このページを作成しました。
つまり、ユーザーが「検索クエリとは」「検索クエリ キーワード」「検索クエリ 調べ方」などで検索して、このページを見つけてくれると予想しました。
ところがアナリティクスを見ると、ユーザーがこのページを見つけた検索クエリは「検索の仕方」「パソコン 始め方」だったとします。
この場合、わたしが想定した検索キーワードとユーザーの検索クエリがずれていることになります。このズレはどのような影響があるでしょうか。
コンテンツの質が下がる
検索クエリと検索キーワードにズレがあるということは、わたしが作ったコンテンツとGoogleが解析したコンテンツにズレがあるということです。
その場合、タイトルとコンテンツ内容にもズレが生じるため、そもそもページの評価が低くなってしまいます。
ユーザーにクリックされない
仮に、ユーザーが検索をしてこのページが検索結果に表示されたとしても、「検索の仕方」「パソコン 始め方」で検索したユーザーは、タイトルを見て「見たい内容じゃないな……。」と判断して、このページをクリックしないでしょう。
どれだけ検索結果にページの表示回数が多くても、クリックされないページができてしまうわけです。
そのため、検索キーワードと検索クエリがずれているページは、コンテンツ内容を見直して改善しなければいけません。
Googleアナリティクスで検索クエリを調べる方法
では、実際に検索クエリを調べてみましょう。
検索クエリを調べるには、Googleアナリティクスと連携させたサーチコンソールのデータを活用してください。
Googleアナリティクスで、メニューから「集客 > Serach Console > 検索クエリ」とクリックして、検索クエリ画面を開きます。

検索クエリ画面の説明
検索クエリ画面は、以下のように表示されます。画面一番下の53,372という数字は、ユーザーが使用した検索クエリの数です。WEBサイト全体で、どのような検索クエリが何回使われたか、何位かなどが表示されます。

②クリック数|検索結果からクリックされた数
③表示回数|検索結果に表示された回数
④クリック率|表示回数に対してクリックされた数
⑤平均掲載順位|検索クエリの検索結果の平均順位
ランディングページ画面の説明
Googleアナリティクスで、メニューから「集客 > Serach Console > ランディングページ」とクリックすると、以下のようにランディングページ画面が表示されます。

さらに、ページのリンクをクリックすると、そのページの検索に使われた検索クエリの情報が表示されます。この検索クエリの情報を見ることで、ユーザーが何を求めて検索したのか、検索キーワードとズレがあるかなどがわかります。

検索クエリからわかることは?
検索クエリと検索キーワードは、似ているようでまったく別物です。
WEBマスターとして、検索クエリと検索キーワードの違いを知ることが大切だとわかってもらえたでしょう。
検索クエリを見れば、WEBサイトに対するユーザーの検索傾向がわかります。
検索傾向がわかれば、そのページのアクセス数やコンバージョン数を上げるために足りないところ、具体的な修正方法がわかります。
もし検索クエリを知ることができなければ、そのページをどのように修正して良いか検討がつかなくります。それだけ検索クエリは重要なものです。
検索クエリを使った問題発見の方法、検索クエリの表示回数、クリック率、平均掲載順位などから、具体的にページを修正する方法については、別途お話したいと思います。