何から情報収集すれば良い?テレビ・新聞・WEB・SNSなどの比較

テレビ、新聞、WEBなど情報収集媒体の比較

頼りにされる情報通になる方法は?

あなたは、普段どのようなメディアから情報収集をしていますか。

仕事でも、趣味でも、現在もっとも価値が高いリソースは情報です。あなたの周りにも、アンテナが高い情報通がいるはずです。そのような人は、情報発信者になることで仕事や人に恵まれます。

もしあなたが、その人を羨ましいと思うなら、同じようにたくさんの情報をインプットして、情報を発信する側にまわってください。

情報取得はとても簡単です。テレビや新聞、本、WEBからどんどん情報収集すれば良いだけです。でもそんなに多くの媒体から、情報収集する時間はありません。

頼りにされる情報通になれる人は、情報収集できる媒体・メディアの特徴をよく理解して、効率良く情報を収集しています。

今回のテーマ
今回は、情報収集ができるさまざまな媒体の特徴を知りたい人のために、次の内容をお話します。

  • テレビ、新聞、WEB、SNS、ラジオ、書籍の情報の特徴
  • 情報収集できる媒体を使い分ける考え方

それでは早速見ていきましょう。

主要メディア利用割合の年齢別比較

総務省は、平成29年度(2017年度)の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によって、国民のテレビ、新聞、ラジオ、インターネットなどの主要メディアの利用時間や利用率を発表しています。

主要メディアの平均行為者率(平日)(2017年)

20代でも新聞は1割も読んでいない…主要メディアの利用状況をグラフ化してみる(最新) – ガベージニュース

上記は平日1日の各メディアの利用率です。これを見るとテレビやインターネット(WEB)の利用率が全世代で高いことがわかります。

また新聞は、10代が3.6%、60代が59.9%と利用率に差があり、世代間格差が非常に大きいこともわかります。

WEBで取得する情報の特徴

WEB情報のメリット

わたしたちが検索エンジンを通したWEBから情報を得るのは、圧倒的な物量の情報が存在するからです。

初めて聞いた言葉を検索しても、答えの候補が何千件、何万件と返ってきますし、難しい政治や科学の情報でも細かく解説しているWEBサイトがいくつもあります。

検索エンジンを駆使して、WEBサイトを横断的にサーフィンすることで、さまざまな知識を補うには最高の媒体だと思います。

WEB情報のデメリット

ただし、WEB上の情報はすべてが正しいわけではありません。

もちろん、どのような媒体、どのような専門家でも100%正しい情報を提供してくれるとは限りませんが、WEBの情報はとくに質が低いことがあります。

間違った情報をさも正しいように記載しているWEBサイトもあるため、情報の質を見極める目は必要ですし、取捨選択をする頻度が高くなります。

新聞で取得する情報の特徴

新聞情報のメリット

わたしたちが新聞から情報を得るのは、紙面によってある程度情報が定型化されていて、わかりやすいからです。

新聞の情報量は、WEBに比べると限定的です。なぜなら、新聞記事は事実の伝達や解説を目的としていて、簡潔にまとめた情報だからです。

そのため、政治、経済、社会など定型化された情報を毎日追うことで、流れを理解しやすいメリットがあります。

新聞情報のデメリット

一方、新聞が定型化されて読みやすいということは、伝えられる情報が限定的だというデメリットもあります。

余計な情報がカットされている分、人によっては情報の捉え方が変わる可能性があります。また、新聞社の思惑によって、恣意的に情報を切り取って伝える可能性もあります。

とくに日本では高齢層を中心に新聞信仰が根強いため、情報の全体像をインプットしたいなら、複数の新聞を読み比べたり、映像を伴った情報で補うなどの工夫が必要です。

テレビで取得する情報の特徴

テレビ情報のメリット

わたしたちがテレビから情報を得るのは、映像によってインプットする情報の理解度が深まるメリットがあるためです。

難しい政治や経済の情報でも、映像があるだけで情報の理解度が大きく変わります。

また、あまり動きがない映像でも、専門家が自らの口で解説をする様子を見ることで権威性が増し、情報のインプットに対する意識が高まる場合があります。

テレビ情報のデメリット

テレビ番組は、新聞よりも放送局やスポンサーの思惑が絡む場合があります。

わたしたちは、テレビを見ている時間は一方的な映像を見て情報を取得しているため、同時進行的に情報の比較や取捨選択をしにくい状況です。

そのため、テレビを見て疑問に思った情報やもっと多角的に知りたい情報は、後で調べ直す必要があります。

ラジオで取得する情報の特徴

ラジオ情報のメリット

わたしたちがラジオから情報を得るのは、空いている耳で情報を処理できるためです。

何らかの作業をしているとき、電車や車で移動をしているときに耳から情報を取得できるのは、非常に効率が良いメリットと言えます。

ラジオ番組もながら聞き想定して、聞きやすい情報提供を心がけています。

ラジオ情報のデメリット

ただし、ラジオがいくら聞きやすい情報提供を心がけていても、ながら聞きには違いありません。そのため、聞いた情報の解釈を間違えててしまうことがあります。

また、ラジオは一度聞いても情報をストックしにくいため、せっかく良い情報を聞いているにもかかわらず、まともな情報収集にならない場合があります。

書籍で取得する情報の特徴

書籍情報のメリット

わたしたちが書籍から情報を得るのは、自分が興味がある専門知識を得るためです。

多くの書籍は、あるテーマについて掘り下げた情報が記載されているため、知りたい情報を選択して深い知識を得ることができます。また、タイトルなどから情報のレベルを推測できるため、自分が理解できる情報を予測して選ぶこともできます。

さらに、書籍は販売数などでランキングされているため、売れ筋の書籍を買うことで、正確で質の高い情報を効率良く取得できます。

書籍情報のデメリット

書籍は中身を読んでみるまで、本当に自分が求めている情報が書かれているか知ることができません。

また、どこに自分が求めている情報が書かれているかわからないため、書籍に一通り目を通して流れを理解しなければいけません。

そのため、書籍から情報を取得するにはある程度の時間とコストがかかりますし、結果として必要がない情報であれば時間とコストが無駄になってしまいます。

SNSで取得する情報の特徴

SNS情報のメリット

わたしたちがSNSから情報を得るのは、自分に最適化された情報を効率良く収集するためです。

普段からTwitter、Facebook、インスタグラムなどのSNSを使っていると、自分に必要な情報やユーザーを選択することで、タイムラインに流れる情報が個人に最適化(パーソナライズド)されます。

そのため、受け身でも有益で必要な情報が十分に収集できるかもしれません。

SNS情報のデメリット

SNSだけで情報収集をしていると、自分の興味関心がない大切な情報を取りこぼす可能性があります。

また、自分の周りに溢れるパーソナライズドされた情報は、自分にとって都合の良い考え方を持った人が発信する情報になりがちです。

そのため、SNSを使っている自分にとってはマジョリティな情報でも、世間一般ではマイノリティな情報としてギャップが生じるかもしれません。

リアルな会話で取得する情報の特徴

リアルな会話情報のメリット

わたしたちがリアルな会話で情報を得るのは、情報に付随する人の感情を知ることができるためです。

情報の精度や深度は誰と話をするかによりますが、意見交換をしたり、賛否を交えた対話をすると、情報のインプットに良い影響を与えます。情報はアウトプットしなければ本当の意味でインプットされません。

また、専門分野の専門知識を持った人と会話をすると、書籍や新聞では得られない現場の情報を知ることできます。

リアルな会話情報のデメリット

専門知識を持った人と会話をすることほど、有益な情報収集はありません。ただし、リアルな会話で得られる情報は、その人の思想によって正確性が左右される恐れがあります。

そのため、より質の高い情報を得たいと思ったら、あなた自身の質問力、コミュニケーション能力が問われることになります。

特徴に合わせて情報収集媒体を使い分けよう

わたしたちの周りには多くの情報が溢れていますが、情報媒体のメリット・デメリットを理解すれば、「WEBだけで十分!」「SNSだけで十分!」とは言い切れないはずです。

そのため、情報収集できる媒体はなるべく多く持ち、それぞれの特徴に合わせた使い分けが必要です。

たとえば、若者が新聞を読むことで、現在の50-60代以降の世代が触れている情報を知ることができます。

利用率が低いラジオにも独特の文化がありますし、同じく耳から情報を得る手段で言えば、ポッドキャストやオーディオブックも使いこなすと非常に便利です。

わたしの場合、情報収集は日々のルーチンワークに組み込むことで、なるべく負担にならないようにしています。

頼りにされる情報通、仕事ができるビジネスマンは、自分なりに情報収集する方法を確立しています。そして、情報収集ノウハウは、とにかく数をこなしてやってみなければ身につきません。

もし普段、WEBやSNSから情報を得ている人は、それ以外の手段にも目を向けてみると意外な情報をつかむきっかけになるかもしれません。

参考になったらSNSでシェアをお願いしますm(_ _)m