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LINEが定義する迷惑行為とは
LINEでは、公式のLINEヘルプセンターで迷惑行為が定義されています。
大きく分けると以下の4つに分類されます。
・なりすまし
・迷惑トーク⋅メール
・権利侵害
この中でわたしたちがもっとも被害を被る可能性があるのは、「なりすまし」と呼ばれる「LINEアカウントの乗っ取り(不正ログイン)」とその二次被害に遭う「迷惑トーク」や「スパムトーク」です。
そこで今回は、先日友人のLINEアカウントが乗っ取られて、なりすましと会話をした事例、それらの迷惑行為を通報・ブロックする方法についてお話したいと思います。
LINEアカウント乗っ取りとスパムのパターン
LINEはやたらと迷惑行為やスパム、出会い目的のつながりやトークが多いですね。
先日はLINEアカウント乗っ取り被害が身近にあったため、そちらを紹介しました。なりすましアカウントの相手をする方はまだ良いとして、乗っ取られた方の被害はとても大きいです。
LINEアカウントの乗っ取りや迷惑行為のパターンは以下のとおり。
2.LINE乗っ取り-知らない人からWEBマネー買ってきてパターン
3.LINE乗っ取り-知り合いからオレオレ詐欺パターン
4.LINE迷惑行為-スパムトークパターン
5.LINE迷惑行為-セクハラトークパターン
では、これらの迷惑行為を具体的な事例を交えてご紹介していきます。
LINE乗っ取り-知り合いからWEBマネー買ってきてパターン
知り合いのLINEが乗っ取りに遭い、知り合い(を偽った人)から「WEBマネー買ってきて!」と言われるのは、一番メジャーなパターンです。友達に送られてきた人や自分に送られてきた人も多いと思います。

LINE乗っ取り-知らない人からWEBマネー買ってきてパターン
知り合いだけではなく、まったく知らない人から「WEBマネー買ってきて!」とトークされる場合もあります。詐欺用のアカウント、または乗っ取りアカウントの使い回しでしょう。

LINE乗っ取り-知り合いからオレオレ詐欺パターン
次が、オレオレ詐欺型?とでも言えばよいのか、お金を振り込ませるトークパターンです。
「オレオレ詐欺」そっくりの手口で、父が事故にあった、医療費が足りないのですぐに振り込んで、という内容だ。相変わらず日本語がたどたどしく、日本人とは思えない書き込みだが、内容が緊急めいているので騙されてしまう人が出るかもしれない。
LINE迷惑行為-スパムトークパターン
今日は、LINEの迷惑行為としてスパムトークが1件きました。こちらです。

これ見て「するする!」と思う人が少しでもいるから、こういったものはなくならないのでしょう。
このトークの目的は、LINE内で話しかけて、「LINEじゃなくて、こっちの方が慣れてるから、こっちで話ししようよ!」と言ってリンクを踏ませ、お金がかかる出会い系サービスを利用させる、というものです(けっして詳しいわけではありません)。
LINE迷惑行為-セクハラトークパターン
LINEで、いきなりセクハラまがいのトークをしてくる迷惑行為があると知人の女性から聞きました。とくにリンクを踏ませたり、金銭の要求をされることはないそうです。
ま、ほぼ男ですよね。何が楽しいのかはわかりませんが。
まったく知らない相手からセクハラトークをされるパターン、知ってる相手が対象の電話番号を密かに入手してセクハラトークをしてくるパターンが考えられます。
LINEで迷惑行為・スパムを通報、ブロックする方法
さて、このような迷惑行為と思われるトークは運営に通報してしまいましょう。
迷惑行為を通報する方法
まったく知らない人から来たトークには、必ず画面上部のように「追加」「ブロック」「通報」のリンクが表示されます。今回は通報をタップします。

通報理由は、「スパム/宣伝目的」「異性交際/出会い目的」「迷惑行為」「その他」があるので、該当するものを選択しましょう。
今回のパターンは「スパム/宣伝目的」か「迷惑行為」ですね。通報理由を選択して同意して送信をタップします。

迷惑アカウントをブロックする方法
通報したらブロックもしておきましょう。このような迷惑行為のブロックは簡単ですが、IDを変えて何度も送ってくる場合もあります。面倒ですが、1つ1つブロックしていくしかありません。

LINEはアカウントの乗っ取り、スパムにどう対処しているか
2.LINE乗っ取り-知らない人からWEBマネー買ってきてパターン
3.LINE乗っ取り-知り合いからオレオレ詐欺パターン
4.LINE迷惑行為-スパムトークパターン
5.LINE迷惑行為-セクハラトークパターン
さて、LINEは企業として、上記のアカウント乗っ取りやスパムトークなどの迷惑行為にどのような姿勢で臨み、どのような対策をとっているのでしょうか。
LINE乗っ取りに対してLINE側が行っている対策
・パソコン用アカウントを利用したログイン通知機能
・被害が拡大しないように迅速なLINEアカウント削除
LINE乗っ取りに関してLINE側が行っている対策はこの3つですが、1と2はユーザー自身に対策して欲しいというものです。ユーザーが行う対策方法は、以下をご覧ください。
3はLINEアカウントが乗っ取られたと思われる場合のアカウントの強制削除です。ただし、強制削除されたLINEアカウントの情報は引き継ぎができませんし、つながっていた友達やトーク内容も復活できません。
※有料スタンプ、LINEコインなどは復活されるようです
LINE迷惑行為に関してLINE側が行っている対策
前述したように、「通報」と「ブロック」のみです。
LINEはアカウント乗っ取り・スパム行為を排除できる?
今のところLINEはアカウント乗っ取り、スパムトークなど迷惑行為の本格的な排除を行っていません。LINEが企業としてすぐに取り組める対策は、以下のようなものが考えられます。
・Facebookアカウントの連携をできなくする
・ID検索をなくす
・QRコードでの友だち登録をなくす
・友達にならない限り、メッセージを送れない
・住所などの個人情報を取得する
これらのことを行えば、LINEの乗っ取り、スパムトークなどの迷惑行為は激減するでしょう。ただし、確実にLINE利用者は減ります……。
もしこの対策がLINEを拡大させるためには難しいというのであれば、もう1つ考えられる対処策としては、LINEアカウントの情報漏洩に関わった人間に対する告訴です。
LINE乗っ取り犯が「中国のLINE社員からアカウントを買った」? LINEは否定「中国に拠点ない」 – ITmedia ニュース
このニュースの真偽は不明ですが、今後LINEアカウント乗っ取り、スパムトークなどの迷惑行為を減らすすためには、子会社、関連会社の調査も含めて厳格に対応し、ユーザーが安心して使えることを改めて示す必要があるでしょう。