ぐっ…アップル審査でリジェクト…最近更に厳しく落としてる模様

アップルの審査がまた厳しくなった…

提供しているiPhoneアプリの改修を行ってアップルの審査を通したら、改修バージョンがリジェクトされてしまいました…。

参照:
アップルがiOS8でインセンティブ付与アプリをリジェクトするって

以前からインセンティブ付与によるダウンロード規制が強くなるという話があり、戦々恐々としていた方も非常に多かったと思います。

インセンティブ付与を禁止する2.25と3.10
2.25
アプリ内でユーザーに対して、インセンティブや何らかの報酬付で他のアプリを紹介することを禁止する、という内容。一応、紛らわしい方法で、と書いてありますが何をもって紛らわしいのかはわかりません。

3.10
レビューを書くことにインセンティブや何らかの報酬を与えることを禁止する、という内容。これは、直接的でなく間接的なものも含まれるかもしれません。たとえば、シェアしたら◯◯ポイント付与、のようなものなど。

私の周りでも、どうしようか?様子を見守るしかない…、というような声が聞こえていたわけです。

実際フタを開けてみてどうだったかというと、そこまで大規模なリジェクトはなく、今のところ「ダメ!」とは言われつつもスルーされている雰囲気です(もちろん公式でそんな発表はしませんが)。

ガールフレンド(仮)の画像規制

7月にはカードゲームアプリ「ガールフレンド(仮)」がアップルの規制を受けて、女の子の画像をアプリ内で一部表示できないという事案がありました。

ガールフレンド(仮)画像が表示されない

今回の対応は「画像差し替え」ではなく「画像非表示」。
自主規制の形をとっているが、差し替え画像を用意する時間もなかったことが分かる。
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多少胸の谷間が見えている画像や下着のようなものが見える画像、不自然に下着が見えずに下着を着用していないように見える画像もアウトのようだ。

参照:
ガールフレンド(仮)、Appleの規約違反のため画像を非表示に。またもAppleの審査に異変か?

この程度がアウトだとすると、恐らくカードゲームの多くがアウトになる可能性があります。

ただ、アップルの対応を見る限り、該当する画像さえ非表示であればOKだということもわかりました。

子どもを対象としたアプリ課金助長を禁止する条文

また、iOSディベロッパー規約に改修が入ったようです。「5. Content Restrictions and Software Rating」に、子どもを対象としたアプリ課金助長を禁止する条文が追加されたとのこと。

5. Content Restrictions and Software Rating
(略)
5.4 Licensed Applications that are targeted at children or otherwise likely to appeal to children, and which pressure children to make purchases (including, but not limited to, phrases such as “buy now” or “upgrade now”) or persuade others to make purchases for them, should not be made available in any Territory that has deemed such marketing practices illegal. You expressly accept and agree to take full responsibility for your Licensed Applications’ compliance with applicable laws pursuant to Section 5.1(c) of this Schedule 2, including without limitation consumer protection, marketing, and gaming laws. For more information on legal requirements of countries in the European Union, see http://ec.europa.eu/justice/consumer-marketing/unfairtrade/index_en.htm

“buy now” or “upgrade now”程度でもNGと例示があるところに、相当厳しい姿勢が垣間見えます。昨年にも審査ガイドラインが強化され、キッズカテゴリで配信されるアプリの課金まわりに厳しめのチェックが入るようになっていたところ。今年に入ってAppleがFTCのペナルティ受け入れを決め、さらに7月にはAmazonがFTCから提訴されていますので、これらに対応してのさらなるバージョンアップと思います。

EUの消費者保護ウェブサイトにダイレクトリンクを張っているのも面白いところです。位置情報取得プロセスの厳格さといい、Appleが対EU政策も重視しているのがここにも現れています。

参照:
企業法務マンサバイバル : iOSデベロッパー規約の改定 ― 課金まわりの審査がさらに厳しくなる予感

iPhoneアプリが17.2リジェクトを受けてしまいました

我々のアプリが受けたリジェクト内容は以下の通りです。

17.2: Apps that require users to share personal information, such as email address and date of birth, in order to function will be rejected

17.2

We found that your app requires customers to register with personal information to access non-account-based features, which is not in compliance with the App Store Review Guidelines.

Apps cannot require user registration prior to allowing access to app features and content that are not associated specifically to the user. User registration that requires the sharing of personal information must be optional or tied to account-specific functionality. Additionally, the requested information must be relevant to the features.

今回はプライバシーの話で、かいつまんで訳すと以下のようになります。

17.2 メールアドレスや誕生日などの個人に関係した情報を提供しなければ動作しないアプリは不可

こちら確認したところ2010年9月にはすでにあった規約のようです。

もちろん、規約違反である私たちがいけないわけですが、恐らくこれまでこの条約はまったく稼働していなかったのでしょう。

今回のアプリ改修でその部分には手を入れてません。

たまたまこのアプリが引っかかってしまったのか、たまたま審査が厳しい人にあたってしまったのか…理由はわかりませんが、落ちたことは事実です。

Apple、Facebook、Googleは規制を強めている?

少し前にFacebookもプラットフォームポリシーに変更がありました。

動画の閲覧や景品の提供などと引き換えにFacebookページに対して「いいね!」を要求する行為が2014年11月5日から禁止になります。

参考:
Facebookがいいね!獲得を規制する明確な理由と今後の展望

Googleは、しょっちゅうアルゴリズムを変えていますし、最近でもポルノ関連のキーワードが規制されるという話がありました。

もしかすると、Google Playの方にも影響を及ぼす可能性があります。

ある程度プラットフォームを開放してきた3社ですが、最近は規制が強まっているご様子。

これを是とするか非とするかは、今後の流れ次第ということでしょうか。

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