目次 ▼
記事タイトルを変更する際のルール
今回は、このサイトの記事のタイトルをいくつか変更して、アクセス数が増えるのか、検索順位が上がるのかを実験したいと思います。
記事タイトル変更は、以下のルールに基づいて行います。
- 記事タイトルは30文字以内!伝えたいことがあれば別
- 記事タイトルにはキーワード+関連語を2-3つ含める
- キーワードは記事タイトルの前半にを含める
- 記事タイトルは同じにしない、似たタイトルも避ける
- 記事タイトルに同じキーワードを複数回使わない
- 検索行為は質問だと認識してタイトルを付ける
- ユーザーにメリットをわかりやすく伝える
- メリットを強調するわかりやすい言葉を入れる
- 記事内容を予測できる記事タイトルにする
- 記事タイトルで特定ターゲットにリーチする
- 記事内容より過剰な宣伝文句を使わない
- ブランド名が必要か不必要かを考える
- 記事タイトルには『』【】()「」を多用しない
- まとめ記事だということがわかる表記をする
- 記事タイトルでニュースや速報性を伝える
- 記事タイトルで反論、攻撃、煽りを表現する
- 話題性のある商品レビューであることを表示する
- 具体的な法則名、心理学用語、フレームワークを入れる
- 数字を使って記事内容をイメージしやすくする
- 記事タイトルに誰かが思っていそうな言葉を入れる
記事タイトルの変更に合わせて、一部コンテンツ内容にも変更を加えています。では早速、実験内容と結果を見ていきましょう。
※2014年9月時点の記事タイトル変更の実験とその結果です。以降、記事タイトルを変更、または削除している場合があります。
記事タイトルの変更事例1
「手軽にFeedlyを便利にしてくれるchrome拡張、スクリプト、ツール8選」という記事タイトルを変更します。
記事タイトル変更前の調査
サーチコンソールで、7/9-8/8の検索クエリを確認します。

・タイトルに含まれていない「RSS」の検索数が多い
この記事タイトルに違和感なくキーワードを含めるなら、「RSS」ではなく「RSSリーダー」の方が良いのですが、「RSSリーダー」では少々しつこい印象を受けます。また、「chrome」や「拡張」は流入があるキーワードなので、削ってはいけません。
変更した記事タイトルの内容
「手軽にFeedlyを便利にしてくれるchrome拡張、スクリプト、ツール8選」を「簡単にFeedlyを便利にするchrome拡張など厳選8ツール」に変更しました。
・「スクリプト」を省いて、「厳選」を付けた
・言い回しを変えてタイトルを短くした
・「RSSリーダー」を1つ追加した。
・「Feedly」を1つ追加した。
・「拡張」を1つ追加した。
・「RSS」を「RSSリーダー」に変更した。
記事タイトルの変更結果
サーチコンソールで、8/8-9/7の検索クエリを確認します。

クリック率は1%低下、順位も8.4位から9.2位に下がっていますが、検索表示回数が3割以上増えて、クリック数は160伸びたため、記事タイトル変更の効果があったのだと思います(サイト全体の検索表示回数は、221万回から244万回に1割ほど増加)。
記事タイトルの変更事例2
「Facebookなりすましとは?アカウント乗っ取り対策を学ぶ」という記事タイトルを変更します。
記事タイトル変更前の調査
サーチコンソールで、7/9-8/8の検索クエリを確認します。

サーチコンソールで調べると、「facebook なりすまし」の表示回数が9,900回、「facebook 乗っ取り」が1,300回と7倍以上の差があります。どちらも記事タイトルに含んでいますが、「なりすまし」で上位表示される方が効果は高そうです。


そこで、記事内容が「なりすまし」よりも「乗っ取り」に偏っていないか調べます。ところが、内容は「なりすまし」が中心だったため、記事タイトルは大きく変えずに、意味をわかりやすくする変更にとどめました。
変更した記事タイトルの内容
Facebookなりすましとは?アカウント乗っ取り対策を学ぶ
↓
Facebookなりすましとは?すぐできるアカウント乗っ取り対策
・なぜ、なりすましアカウントからのリクエストが来るのか→なりすましアカウントからのリクエストの目的
記事タイトルの変更結果
サーチコンソールで、8/8-9/7の検索クエリを確認します。

検索表示回数は17733回から21660回、クリック数は677回から1106回に増えました。また、クリック率は4%から5%、検索順位は13位から12位と上がっているため、記事タイトル変更(+コンテンツ変更)の効果はあったと言えます。
記事タイトルの変更事例3
「月額2100円フリービットモバイルは050プラスより得か?」という記事タイトルを変更します。
記事タイトル変更前の調査
サーチコンソールで、7/9-8/8の検索クエリを確認します。

当時は格安通話アプリの記事をいくつか書いていたため、あえて比較記事に見えるタイトルにしていました。
ところが記事を見なおしてみると、記事タイトルに含まれている「050プラス」はコンテンツ内でほぼ触れていません。そのため、「050プラス」は記事タイトルから削ります。
変更した記事タイトルの内容
「月額2100円フリービットモバイルは050プラスより得か?」を「月額2000円フリービットモバイルとは?機能とメリット徹底解析」に変更しました。
・「とは?」を付けた
・「機能とメリット徹底解析」に変えた
・内容はほぼ変えずに、言い回しなど少々書きなおした
・h2見出しを1つ削った
記事タイトルの変更結果
サーチコンソールで、8/8-9/7の検索クエリを確認します。

まず、検索表示回数が4倍以上に伸びていますが、これはフリービットモバイルのCMが何度か流れたためです。そのため、検索表示回数の伸びに記事タイトルの変更がどこまで影響したかはわかりません。
ただ、クリック率は3%から10%、検索順位は9.3位から8.5位に伸びています。特にクリック率が大きく伸びた要因は、「機能とメリット徹底解析」この部分を追加したからだと予測します。
知名度が上がったフリービットモバイルの機能とメリットを知りたい人が、この記事を見つけてピンポイントでクリックしたと考えらられます。
さらに、「フリービットモバイル」の検索表示回数が2,801回から25,487回と10倍近く伸びています。
前述した通り大きな要因はCMだと思いますが、コンテンツ内の記述を「フリービット」から「フリービットモバイル」に修正したことで、検索表示回数に影響を与えた可能性があります。
記事タイトル変更の効果は?
今回は3つの記事タイトルを実験的に変更してみましたが、ルールに沿って記事タイトルを変更すれば、検索順位やアクセス数におおむね良い結果をもたらすと結論づけて良いと思います。
ただし、記事タイトルの変更とともに、コンテンツ内容の見直しも忘れないようにしましょう。
もし記事タイトルを変更して、検索順位や検索表示回数が下がってしまったという人は次のパターンだと思います。
・コンテンツと関連性が薄いタイトルを付けてしまった
・たまたま
ランキングアルゴリズムは毎日変動しているため、「たまたま」の場合は、検索順位は徐々に元に戻ってくるでしょう。戻らなければ、検索順位が下がった原因は他にあります。
今回は、サーチコンソールを使った記事タイトルの変更のやり方を紹介しましたが、Googleアナリティクスを使った場合でもやり方はほぼ同じです。