サッカーワールドカップブラジル大会の経済効果はどれくらい?

2014ブラジルワールドカップ

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ブラジルにおけるサッカーワールドカップの経済効果は?

ワールドカップのような大きな世界的イベントがある場合、必ず話題になるのが経済効果です。特にサッカーワールドカップは、ハード面において施設建設、インフラ整備が莫大な金額になりますし、世界中から人が集まるため、観光や関連消費も大きくなります。

2014年開催国のブラジルにとっては、ぜひ景気の起爆剤にしたいと思うはずです。

更にブラジルでは、2016年のオリンピック開催も控えています。一時期はBRICsともてはやされたブラジルですので、ぜひともどちらも成功させて、新しい波を作りたいところでしょう。

ちなみにブラジルの経済規模がどれ位かというと、2012年のGDPは167.22兆円です。日本は436.71兆円、ドイツが265.25兆円、韓国は80.5兆円ですので、ブラジルがいかに大きな国かということがわかります。

現在、ブラジル政府、ブラジルスポーツ省のワールドカップ、及びオリンピックによる経済効果は1550億レアル(約7兆円)と言われています。そして、これにより300万人以上の雇用を創出する、とも伝えています。

全てが、直接的な経済効果というわけではありません。直接的な効果はインフラ投資、観光客による消費、国内消費で1.8兆円。そして経済の波及効果が5.2兆円です。

バイアスがかかりやすい「経済波及効果」ですが、日韓ワールドカップの際は経済効果約2兆円と言われていましたので、ブラジルワールドカップの5.2兆円は、かなり懐疑的に見られてもおかしくありません。

ブラジルは今回のワールドカップの優勝候補筆頭ですので、優勝時の経済効果や盛り上がりによる消費効果も含まれた計算なのかもしれません。

ブラジルにおけるサッカーワールドカップのマイナス面

ワールドカップの開催による経済効果はプラスの面だけではなく、マイナスもあります。

そのため、2012年頃から、ブラジル国内ではワールドカップ開催に反対するデモが各地で激化しています。2013年に行われた世論調査でも国民の約半数48%がワールドカップ開催に反対しています。

私からすると、サッカーの国ブラジル、しかも近年最強と呼ばれているブラジルチームの優勝を間近で見てみたいと思ってしまうのですが、どういうことなのでしょうか。

一番の原因は、ニュースや池上彰さんの番組でも話題に登ったりしていますが、かなりの税金投入が必要になる、ということです。

実際にどれほどの税金が投入されるかというと、ブラジルスポーツ省によると、ワールドカップの開催に向けたスタジアムの建設、鉄道敷設、空港インフラ・宿泊施設準備などのインフラ整備などを合わせて約約4.6兆円とも言われています。

経済効果が(眉唾だとしても)7兆円なので、結果的にはプラスで良さそうなものですが、

・経済の波及までに時間を要する
・一部の官僚や利権者しか経済効果の恩恵を得ない

ということが国民の不満になっているようです。貧富の差が激しいブラジルにおいては、税金の投入手段と場所が明日の生活に影響を及ぼします。

デモを起こしているデモ隊の主張は、インフラ建設など一部の利権者だけが潤う金の使い方をせず、貧困層にも幅広く恩恵が及ぶ経済対策に金を使えというもの。

更に、スタジアム、インフラ整備などが6月に入っても未完の状態ですが、建設業に従事する人達も働く環境が悪く、賃金の改善を求めたストライキを起こしているのがブラジルの現状です。

どの国を招致するかによって、経済効果は大きく違う

国内の各地域でもワールドカップの恩恵は違ってきます。

今回ブラジル国内では、マナウス、フォルタレーザ、ナタール、レシフェ、サルヴァドール、クイアバ、ブラジリア、ベロオリゾンテ、サンパウロ、リオデジャネイロ、ポルトアレグレの12会場で試合が行われます。

更に、別途各国のキャンプ地があり、日本代表はイトゥという場所。

例えば、フランス大会での日本代表のベースキャンプとなったのがトゥールーズですが、ここは経済効果は非常に高かったようです。

フランスという国も相まって、日本人がどっと押し寄せ、商店街も休日返上で対応し、ホテル宿泊と買い物関連だけで6億円以上の実売上での経済効果があったと言います。

今回ブラジルの地でも、期待されるのは地元の経済効果で、日本やドイツ、アメリカなどを招致できた都市はワクワクしているのではないでしょうか。

逆もありますが…。

サッカーワールドカップブラジル大会の経済効果 まとめ

もちろん今更、ワールドカップをブラジル以外で行うことは不可能です。

この時点でデモを起こすのは観光客の減少につながるため、マイナスメリットのほうが大きくなります。

デモ参加者は納得がいかないでしょうが、最大限楽しみ、最大限経済の恩恵に預かるように盛り上げたほうが得策でしょう。

ちなみに、日本でも東京オリンピックに反対する人は一定層います。今後、各所で経済効果も語られると思います。

2020年の東京オリンピックは150兆円の経済波及効果がある!なんて人もいるくらいですが、まぁ何を含めているのか問いただせるものならば、問いただしてみたいところです。

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