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LINE電話(LINE通話)とは
LINEを使っている人同士なら、無料で電話をかけることができます。トークルームなどについている通話マークがそれですね。これを「無料通話」と言います。
LINEには「無料通話」の他に、「LINE Out」という通話機能もあります。どちらもLINEで通話ができるサービスですが、機能や電話のかけ方に違いがあります。
ちなみに、LINEの2つの通話サービスは、総称して「LINE電話」や「LINE通話」と呼ばれますが、これはもう使われていない名称です。
LINEの無料通話とは
LINEの無料通話とは、インターネット回線で通話ができる音声アプリサービスのことです。音声アプリとは、同一アプリ利用者で音声のやり取りをするアプリです。
無料通話は、名前の通り無料で電話をかけられますが、パケット通信が発生するため、格安SIMを使っている人は注意が必要です。
また、回線状況が良くない場合は電話がつながりにくかったり、音声が途切れてしまったり、余計なパケット通信が発生することがあります。
なお、LINEの無料通話は、LINEを使っていて、かつ自分が友達に追加している人としか通話はできません。
LINE Out(ラインアウト)とは
LINE Outとは、インターネット回線を使って通話ができるIP電話サービスのことです。
IP電話サービスのため、無料通話よりも音質が良く、固定電話や携帯電話などLINE以外の相手にも電話をかけることができます。
LINE Outは、一般的なスマホの通話料と比べて格安※で、支払った料金に応じた時間分の通話が可能になります。
「コールクレジット」や「30日プラン」、「LINEコイン」の購入が必要
LINE Out Free(ラインアウトフリー)とは
LINE Outには、LINE Out Freeという1分or3分の無料通話サービスもあります。発信先が携帯電話の場合は1分、固定電話の場合は3分までです。
ただし、発信前に15秒以上の広告を見る必要があり、1日に5回までしか使うことはできません。
LINE無料通話とLINE Outの違い
無料通話とLINE Outの違いを簡単にまとめておきましょう。
無料通話 | LINE Out | |
---|---|---|
回線種別 | インターネット回線 | IP電話回線 |
相手先のLINE利用 | LINEのみと通話可能 | LINE以外とも通話可能 |
対象の電話先 | スマホ、PC | スマホ、固定電話 |
通話音質 | 低品質 | 高品質 |
この表を見て分かる通り、LINE Outは無料通話よりも通話品質が高く、相手がLINEを使っていなくても普通に電話をかけられるメリットがあります。
そのため、通話に料金が必要になるわけです。
また、LINE Outを使えば、格安で国際電話をかけることもできます。どの国にかけるのにいくら必要なのかは、以下を参考にしてください。
LINE Out Freeも国際電話をかけることはできますが、地域が限定されますし、電話できる時間も異なります。
ちなみに、LINE Out Freeで通話ができる国(地域)は、日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、キプロス、台湾、ポルトガル、プエルトリコ、スウェーデン、イタリア、ペルー、ハンガリー、イギリス、インドカザフスタン、ノルウェー、デンマーク、ルーマニア、アルゼンチン、イスラエル、ニュージーランド、オーストラリア、アイスランド、オランダ、ポーランド、スイス、ドミニカ共和国です。
LINE Outのプランと料金
LINE Outの料金設定は、30日間決まった金額で60分or120分使える「30日プラン」、クレジットをチャージして利用する「コールクレジット」があります。
プラン名 | 利用期限 | 購入金額 | 通話料/1分 固定電話 | 通話料/1分 携帯電話 |
---|---|---|---|---|
30日プラン: 固定のみ60分 | 30日 | 120円 | 2円 | -円 |
30日プラン: 固定/携帯60分 | 30日 | 390円 | 6円 | 6円 |
30日プラン: 固定/携帯120分 | 30日 | 720円 | 6円 | 6円 |
120コールクレジット | 180日 | 120円 | 3円 | 14円 |
360コールクレジット | 180日 | 360円 | 3円 | 14円 |
600コールクレジット | 180日 | 600円 | 3円 | 14円 |
1200コールクレジット | 180日 | 1200円 | 3円 | 14円 |
3600コールクレジット | 180日 | 3600円 | 3円 | 14円 |
6000コールクレジット | 180日 | 6000円 | 3円 | 14円 |
一般的に、スマホからスマホ/固定電話に電話をかけると、1分あたり15-40円ほどかかります(キャリアでさまざまな通話プランがある)。
そのため、スマホからよく固定電話にかける人、国際電話をかける人は、料金を払ってLINE Outを使う検討をしても良いでしょう。
LINE無料通話の電話のかけ方
LINEの無料通話のかけ方は、2種類あります。
トークルームから無料通話をかける
無料通話をかけたい相手のトークルームに行き、ヘッダーにある電話アイコンをタップします。

続いて、無料通話をタップするだけです。

プロフィールから無料通話をかける
友だち画面で無料通話をかけたい相手を選択してプロフィール画面を開き、無料通話をタップするだけです。

無料通話をタップすると、すぐに無料通話が開始されます。通話を終了したい場合は、電話を切るアイコンをタップしてください。

LINE Outで電話をかける方法
LINE Outを使う場合は、ホーム画面にショートカットを作り、そこから電話をかけられるようにしましょう。
LINE Outをかける前の準備
まず、LINEアプリから設定に移動し、LINE Outをタップします。

「LINE Out設定」画面で、ホーム画面に追加をタップします。
ちなみに、友だちのLINEプロフィールからLINE Outで発信のトグルスイッチをオンにすると、無料通話と同じようにLINEからLINE Outで電話をかけることができます。

ホーム画面にショートカットを作成しますか?の問いに対して、OKをタップします。

以下画像のように、ホーム画面に追加を選択してください。これで、LINE Outアイコンがホーム画面に追加されます。

LINE Outのかけ方
ホーム画面に置いたLINE Outを立ち上げます。初期設定は「LINE Out free」が設定されています。

ヘッダーにあるLINE Out freeをタップすると、LINE Out freeで通話するか、LINE Outで通話するか選択できます。まずLINE Out freeで通話してみます。

電話番号を入力して、通話マークをタップします。電話番号は、数字を入力すると端末の連絡先からサジェストされます。

広告を見て無料通話をタップします。

初回のみSMS認証が必要です。SMSに認証コードが送られるので、認証コードを入力して次へをタップします。

SMS認証をすると、LINE Outを発信したときに電話番号が表示されます。もう一度通話マークをタップして、発信してください。

15-30秒の広告が流れます。途中で広告に触れるとApp store(Google Play Store)に飛んでしまうので、触れないようにしましょう。

広告が終了すると通話が始まります。通話を終了したい場合は、通話終了アイコンをタップしてください。

なお、LINE Out Freeはそれほど使いどころがありません。毎回広告を見る行為があまりにも手間です。
LINE Outを使う場合は、まずは120円のコールクレジットをチャージするか、30日プランの60分で試してから、継続して使うかどうかを考えましょう。電話をかける手順は同じです。
Wi-Fi環境では無料通話、仕事の電話はLINE Out
LINEの無料通話とLINE Outは、環境が整っている人には良い通話サービスですが、一度使ってみないと今後も使えるか判断はできません。
なぜなら、Wi-Fiなどのネット環境や誰に(どこに)対してかけるかなどで使い勝手が違いますし、通話品質の良し悪しは人によって感じ方が違うからです。
仲の良い友達同士なら無料通話で問題ないと思いますが、仕事などの大事な電話であればLINE Outの方が良いでしょう。
ただ、わたしは仕事の電話はLINE Outでも通話品質が気になるので、普通に電話をかけています。
また、LINE Out Freeも使ってみるとわかりますが、わざわざ3分の電話をするために広告を見るのは面倒です。トークでメッセージをやり取りするか、無料電話をすれば事足ります。
まずは、LINE電話のもろもろの仕組みを理解したうえで、無料通話とLINE Outを駆使して、月々の通話料金を抑えられるか検討してみてください。