めちゃ稼げるかもUIscopeユーザーメリットとビジネスモデル

UIscope

UIscopeとは

最近、イノベータが提供しているUIscopeのサービスが良い感じに落ち着いてきて、提携話も進んでいるようなので、サービスを知らない方のためにご紹介します。

UIscopeは一般ユーザーに提供されるサービスではありません。さまざまなスマートフォンアプリやWEBサイト、WEBシステムの見た目(UI)や使い勝手(UX)をテストしてくれるという、開発会社やWEBサービス提供者のためのテストシステムです。

では、一般ユーザーに関係がないかというとそんなことはありません。なぜならテストをするのは私達一般ユーザーだからです。

つまり通常、開発会社やサービス提供者が、自社で、もしくは他社に依頼して行っている見た目、使い勝手のテストを一般ユーザーに頼むことができるサービスということです。もちろん、テストに参加した人にはお金が支払われます。

クラウドソーシングの一種だと考えるとわかりやすいかと思います。

UIscopeのユーザーメリット

「でも、システムのテストなんてわからないし…」UIscopeが設けているUI/UXテストは、システム的なバグやエラーを発見するためのテストではありません。

普段私たちが利用しているスマホアプリやWEBサービスの何が使いづらいのか、使ってみてどう思うのかをテストします。

そしてその様子を動画にとって伝えることが仕事になります。

テストをしたユーザーがいくらもらえるかというと、

UIscope案件

20分で2,000円はかなり良い金額ですが、これは対象が絞られていたり、納期が早い特急オプション設定していたり、テスト時間が長かったりということのようです。

通常は500円~1,000円位だそうですが、それでも20分程度で稼ぐことができる金額としては非常に高額ですね。

ちなみに今数えたところ、1,500~2,500円のテストが17個ありました。

2,000円×17=34,000円
20分×17=340分=6時間40分

なるほど。全部できるなら私がやりたいかも。詳細はUIscopeをみて下さい。

UIscopeの依頼者メリット

ちなみに依頼する開発会社やサービス提供者は、1モニターあたりテスト実施に3,000円かかります。プロフェッショナルではなく、一般ユーザーということを考えると、時間あたりでは安いとは思いませんが、利用するだけの価値は十分にあります。

UIscopeの依頼者メリット1.この手のスマホアプリやWEBサービスは市場の声を聞いてなんぼ

いくらプロが良いと言っても使うのは一般ユーザーなので、生の声は絶対に必要になります。

UIscopeの依頼者メリット2.レスポンススピードは外注するより圧倒的に早い

業者と違って事前の取り決めや契約事はありませんし、数が多くても同時に行われるので圧倒的に早いはずです。最短3時間と書いてありますし。

時間はコストですから、トータルではコストカットに繋がるかもしれません。

UIscopeの依頼者メリット3.少数でも発注できる

少数でも発注することが可能です。「3人分9,000円でテストして欲しい」と言って受けてくれる業者はないでしょう。

効果的に使うには試してみないといけないと思いますが、うちは必要かも、というところは多い気がします。


と、そんなUIscopeですが、市場ニーズを考えてみましょう。将来性も踏まえた上で、ポイントを3つあげてみたいと思います。

UIscopeの市場ニーズ1.市場はスマホアプリ大全盛期

現在は、スマホアプリやWEBアプリ大全盛期です。特にスマホアプリに関しては、iPhoneアプリ、Androidアプリそれぞれ世界中で100万本(種類)以上がリリースされています。

日本国内だけを見ても、iPhoneアプリのみで月間3,000本作られているという予測もあります。しかも1年前のデータで。

2012年時のiphoneの販売数予測データで、
・日本900万台
・世界1億3820万台
と世界市場と比べて、
日本市場のiphone出荷台数は世界比で15%くらいというところから考えると、
世界で月20,000アプリの15%計算で、
日本では月3,000くらいiosアプリがつくられていることになります。

参照:アプリマーケティング研究所「日本のAppstoreで新規リリースされているアプリの数は?

これだけスマホアプリが作られているということは、相対的にアプリのテストも行われているということになります。

この流れが鈍化することはあっても、数年で廃れることはないでしょう。

UIscopeの市場ニーズ2.見た目と使い勝手で利用者数がかなり違う

普段みなさんがスマホアプリを触って感じていることだと思いますが、見た目の良いアプリ、使い勝手が良いアプリを好んで利用していると思います。

世の中にこれだiPhone、Androidのアプリがあれば、当然似通ったアプリもあります。そのため、機能は同じでも、見た目が悪いアプリ、使い勝手が悪いアプリは使われなくなります。

少し前のソーシャルゲームブームの際は、見た目がちょっと違うだけの焼き直しゲームが、あからさまに作られていました。

ほんの少し「見た目と使い勝手」が良いか悪いかでアプリの売上の桁が違うことはよくあります。

UI/UXの観点もここ3、4年特に重要視されていますが、これは流行りではなく、価値観の定着だと捉えています。

UIscopeの市場ニーズ3.海外展開を狙う企業が多い

日本にいるとまだまだ感じるのは難しいのですが、スマホアプリ市場においては日本、アメリカ、ヨーロッパなど、国境は関係なく利用されています。

たとえば、だれでも知ってるLINEやパズドラ、ここ数年話題になっているCocoPPa、DECOPIC、その他は、私達にあまり馴染みがないだけで、世界で何百万ダウンロードされている日本製のアプリはたくさんあります。

逆に、海外で作られて日本に入ってきている有名アプリもたくさんあります。

アプリなどを多言語対応させることをローカライズと言いますが、地域や文化の違いによっても、アプリの見た目や使い勝手をローカライズさせることは普通に行われています。

そこをサポートするためのツールを提供できるサービスは、宛らゴールドラッシュ時のLevisです。

最近アジア圏での動きが活発化してきたUIscopeの展開は、そういったことを狙って、なのかもしれません。

UIscopeユーザーメリットとビジネスモデル まとめ

注目点を挙げたとは言え、UIscopeはまだまだ馴染みのあるサービスではありません。テストをするためのユーザーも5,000人と、クラウドソーシング界隈では一回りも二回りも、ユーザー数は少ない状況です。

そのため、直近はさまざまな会社と提携を進めており、ニュースやプレスリリースなどで見かけています。

先日も「Yahoo!クラウドソーシング」との提携を発表しましたが、これはUIscopeにとってかなり大きな提携になるのではないかと思います。

ヤフー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮坂 学、以下「Yahoo! JAPAN」)と、株式会社クラウドワークス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:吉田 浩一郎、以下「クラウドワークス」)、株式会社イマジカデジタルスケープ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:大林 克己、以下「イマジカデジタルスケープ」)、株式会社InnoBeta(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平石 大祐、以下「イノベータ」)の各社は、Yahoo! JAPANが提供する「Yahoo!クラウドソーシング」において、クラウドソーシング事業に関する連携を強化していくことを決定しましたのでお知らせいたします。

参考:
Yahoo!JAPAN「クラウドソーシングのさらなる普及に向けた連携について

逆に言うと、これをきっかけにある程度の拡大を図らないと次のステップが見えてこなくなってしまうかもしれません。

恐らくUIscopeも、今が力の掛けどころだということは認識しているでしょう。今年、どこまでユーザー認知を拡大できるのか、勝負の年ですね。

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