記事数・文字数が多いとSEO対策・上位表示に効果がある理由

記事数・文字数が多いとSEOに影響する?

「記事数や文字数が多いとSEOに良い影響を与えるのか、上位表示できるのか。」は、ときどき話題になります。

あまり深く考える必要はありません。わたしは、記事数・文字数どちらも多い方が、SEO対策に効果があると言い切ります。

今回のテーマ
今回は、記事数・文字数が多いことがSEOに影響することについて、以下の内容をお話します。

  • Googleは記事数・文字数とSEOの関係をどう見ているか
  • 文字数が多い方がSEO対策に効果がある理由
  • 記事数が多い方がSEO対策に効果がある理由
  • 質の低い記事や意味のない文字を増やしても意味はない

それでは早速見ていきましょう。

Googleは記事数・文字数とSEOの関係をどう見ているか

まず、記事数・文字数とSEOの関係に対する、Googleのジョン・ミュラー(John Mueller)の見解を見てみましょう。

ジョン・ミュラーは、プロダクトフォーラムの中で「記事数、文字数がSEOに影響を与えるか。」という問いに対して、以下のように回答しています。

There’s no minimum length, and there’s no minimum number of articles a day that you have to post, nor even a minimum number of pages on a website. In most cases, quality is better than quantity. Our algorithms explicitly try to find and recommend websites that provide content that’s of high quality, unique, and compelling to users. Don’t fill your site with low-quality content, instead work on making sure that your site is the absolute best of its kind.

does short content treat as low quality contnet – Search Console Help

これ以上必要だという(文字数の)最低限の長さはありませんし、1日に必要な記事数や1サイトに必要な記事数もありません。ほとんどの場合、質の方が量よりも重要です。

Googleのアルゴリズムは、明らかに高品質で、独自性があり、ユーザーに魅力的なコンテンツを提供するWEBサイトを見つけて、おすすめしています(上位表示しています)。

あなたのサイトの品質を高めるように取り組み、質の低いコンテンツを作成しないでください。

ジョン・ミュラー氏は、記事の文字数や記事の数にこだわらず、質の高い記事を作ることが大切だと発言しています。

これは「記事数、文字数とSEOは関係ないよ!」と受け取れる発言です。

文字数が多い方がSEO対策に効果がある理由

ジョン・ミュラー氏の発言に反対するのは、オカルトチックに思うかもしれませんが、まずは記事の文字数が多い方がSEO対策に効果がある理由から考えていきます。

記事がユーザーに見られるためにどうすれば良いか、その答えの1つが「ロングテールSEO」です。

検索クエリからロングテールSEOを見てみる

以下は、2014年9月度のウェブマスターツール(現サーチコンソール)の検索クエリ数です。

サーチコンソール_検索クエリ数_どれ位のキーワードで表示されたか

このサイトの公開記事数は現時点で270程なので、1記事平均40の検索クエリが存在します。

たとえば、「新しいGoogleマップに不満だらけだから元に戻す方法」この記事は検索クエリが261種類、検索流入キーワードは261個あります。

サーチコンソール_ツール検索クエリ_新しいGoogleマップに不満だらけだから元に戻す方法

記事の文字数は約1500文字とちょっと少なめですが、使われている検索クエリは十分な数だと思います。

検索クエリを見てみると、記事タイトルに含めていない「ストリートビュー」「使いにくい」「重い」「遅い」などが含まれていることがわかります。これらは文章内に含まれる言葉です。

もし、この記事を300文字程度の文字数で収めてしまっていたら、「ストリートビュー」「使いにくい」「重い」「遅い」などは、検索クエリとして登場していないかもしれません。

Googleも形態素解析によって日本語を認識する

検索クエリが存在するということは、検索結果画面に記事タイトルが表示されているということですが、キーワードはどのように認識されているのでしょうか。

面白いWEBツールがあったのでご紹介します。日本語の形態素解析を行ってくれるツールです。

日本語形態素解析_新しいGoogleマップに不満だらけだから元に戻す方法

日本語形態素解析::無料WEB便利ツール

形態素解析とは、その文章を単語、形容詞、動詞、副詞などに分ける解析技術のことです。

これを見ると、私が意識して設定したキーワードに加え、意識していないキーワードが記事の大切な要素になっていることがわかります。

もちろん、Google検索エンジンも、日本語の検索に関しては形態素解析を使ってキーワードの認識をしています。

このようなツールを使うことで、自身の記事がどのようにGoogleに認識されているか、意味のある文章を書けているのかをある程度知ることができます。

文字数はロングテールSEOの土台になる

ここまで読むと文字数がSEO対策に影響を与えることが理解できるでしょう。

上記「検索で上位表示される2つの基準準」に1、2と番号を振ったのは、施策の順番が関係しているためです。

1.Googleが規定したパンダアップデートによる記事全体のルール

2.その記事自体がユーザーに評価されているか

まず、ある程度の文字数で記事を作成し、同時に記事の質を上げることで、検索クエリが増えてロングテールSEOで上位表示されるようになります。ロングテールSEOで上位表示された記事はユーザーに発見されやすくなり、被リンクなどでユーザーに評価を受ける機会も増えます。

このスパイラルによって、記事を少しずつ上位表示させることができるようになります。

記事数が多い方がSEO対策に効果がある理由

記事の文字数が多ければSEO対策に効果があるということは、記事数が多ければSEO対策に効果があることも何となく予想できるでしょう。

ここを少し解説すると、以下のようになります。

WEBサイト全体のSEOを最大化する構成
1.関連性の高い記事が相互に記事の価値を高め合う

2.価値が高まった関連性の高い記事で構成される小カテゴリ

3.関連性の高い小カテゴリで構成される中カテゴリ

4.関連性の高い中カテゴリで構成される大カテゴリ
記事数は各カテゴリの価値を高めそれを上位層に伝える

まずWEBサイト自体があるテーマに基づいて構築されており、それに紐づく記事群で構成されているのが中カテゴリ、さらに小カテゴリに分解されます。最小単位は一つひとつの記事の相互関連です。

記事の相互関連とは、あるテーマで書かれた記事に対して、違う角度で見た記事などを指します。この関連性のある記事群を作ることがSEO対策の効果を最大化するサイトの構造です。

通常、WEBサイトの規模が大きくなるほど、末端記事は検索エンジンにインデックスされにくくなります。効率良くGoogleにインデックスされるには、クローラーに記事の存在を知らせなければいけません。

関連性のある記事群を作ると、関連リンクや内部参照リンクを貼りやすくなります。つまりある記事の評価が上がれば、そのリンクでつながっている記事はインデックスされやすくなるということです。

サイト全体がGoogleからの評価を得るためには、記事が相互にリンクされていて、さらに関連性が高いと認められる必要があります。

もし仮に、あなたが作成したある記事が検索エンジンに上位表示された場合、違う角度から見た関連性の高い記事を作成してみてください。その記事も上位表示されやすくなるはずです。

すると、所属している小カテゴリの記事が上位表示されやすくなり、中カテゴリ、WEBサイト全体へと評価が高まっていくことになります。

このような大きな枠組によるWEBサイトの構成は、数多くの記事を持っていなければ作りあげることはできません。

これが、記事数が多いほどSEO対策に効果がある理由です。

質の低い記事や意味のない文字を増やしても意味はない

記事数・記事の文字数を多くすることが、SEO対策に効果があることは理解できたと思います。

それでは、なぜGoogleのジョン・ミュラーは、「これ以上必要だという(文字数の)最低限の長さはありませんし、1日に必要な記事数や1サイトに必要な記事数もありません。ほとんどの場合、質の方が量よりも重要です。」と言ったのでしょうか。

それは恐らく、記事の作り方を極端に捉えてほしくなかいためではないかと予測します。

たとえ記事数が多くても、文字数が多くても、質の低い記事だとSEO的に評価されることはありません。それどころか、質の低い記事が混じることで、サイト全体がマイナス評価を受けてしまう場合もあります。

ジョン・ミュラーが言いたかったことは、安易に質の低い記事の数や意味のない文字数を増やしても意味はないということではないかなと。

多くの記事を作ったり、記事の文字数を多くする場合は、SEOを意識したサイトの作り方を守らなければいけません。

SEOを意識したサイトの作り方
1.ユーザーに必要な情報を含んだ質の高い記事を作る

2.作成した記事に関連する記事を作る

3.中項目、大項目とサイトのリンク構造を構築する

そのため、まずはみなさんも質が高く文字数が多い記事を1つずつ着実に作っていくことを意識してください。そしてなるべくたくさんの記事を長期間にわたって作成していけるルール・決まりごとを作ってください。

以下の記事では、わたしが推奨する1記事の文字数に関して記しています。SEOだけではなく、ユーザビリティの観点でも話をしているので参考にしてください。

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