アップルがレビュー、招待、アプリ紹介の報酬付与アプリをリジェクト?

報酬(インセンティブ)付与アプリのリジェクトとは

アップルが、当初から明示していたApp Storeのランキング対策を強い姿勢で行っていくことが分かりました。

これはかなり業界にインパクトを与える自体が発生します。6月10日のTechCrunch記事「Apple Begins Rejecting Apps That Offer Rewards For Video Views, Social Sharing」には以下のように引用されています。

2.25: Apps that display Apps other than your own for purchase or promotion in a manner similar to or confusing with the App Store will be rejected, unless designed for a specific approved need (e.g. health management, aviation, accessibility, etc.) or to provide significant added value for a targeted group of customers.

3.10: Developers who attempt to manipulate or cheat the user reviews or chart ranking in the App Store with fake or paid reviews, or any other inappropriate methods will be removed from the iOS Developer Program.

2.25の方は

アプリ内でユーザーに対して、インセンティブや何らかの報酬付で他のアプリを紹介することを禁止する、という内容。一応、紛らわしい方法で、と書いてありますが何をもって紛らわしいのかはわかりません。

3.10の方は

レビューを書くことにインセンティブや何らかの報酬を与えることを禁止する、という内容。これは、直接的でなく間接的なものも含まれるかもしれません。たとえば、シェアしたら◯◯ポイント付与、のようなものなど。

では、どのようなアプリがリジェクトの対象になるのでしょうか?その可能性について迫ってみたいと思います。

リジェクト対象になるアプリ

これらのことから予想されるものとしてリジェクト対象になる可能性があるアプリは以下のようになります。

・アプリをDLさせてポイントやインセンティブを付与するアプリ(お小遣いアプリなどのリワード広告付きアプリ)
・SNSに投稿で報酬を付与するアプリ
・招待IDを使用し、招待した側に報酬を付与するアプリ
・事前登録により、ポイントや報酬(インセンティブ)を付与するアプリ
・レビューを書かせてポイントや報酬(インセンティブ)を付与するアプリ

わからないもの(グレーなもの)

・動画視聴や広告クリックでポイントやインセンティブを付与するアプリ
・いいね!やフォローなどのアクションで報酬を付与するアプリ

なぜアップルはこのような対応をとるのか

恐らく一番の要因は、現在のApp Storeが広告によってランキングされているに等しい状態だからだと思います。

アップルからしてみると、純粋に面白い、便利という理由でランキングを形成したいはずです。

App Storeのランキングに著しい影響を与えるブーストという行為は、リワード広告によって成り立っています。

リワード広告はアプリをインストールするとポイントを付与するアプリたちによって成り立っていますので、それらをリジェクトすることで、ブーストをさせないことが目的なのでしょう。

ちなみに、App Storeでランキング1位を取るためには、リワード広告で500万円前後が必要です。

アップルがレビュー、招待、アプリ紹介の報酬付与アプリをリジェクト?まとめ

どちらにしても、アップルの対応は業界に甚大な被害と変化をもたらすことは間違いありません。

ブーストによって恩恵を受けていた広告業者、広告代理店、ブーストを使って恩恵を受けていたスマホゲームは今後どうなってしまうのでしょう。

これはリジェクト対策云々ではない気がします。

とにかくいろいろな噂が飛び交っていますので、どのようなアプリがリジェクト対象になるかはわかりません。また、アップルですので明確に示すこともありません。

経過を見守るしかないという状況です。

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