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世界中で人気の音楽配信サービス
世界の音楽シーンは、ダウンロードサービスから完全にストリーミングサービスに移行しました。
音楽ストリーミングサービスなら手元に音楽ファイルを持たずに、仕事をしながら、家事をしながら、自転車などで移動しながら、寝ながらなどの「ながら聴き」に最適です。
音楽ストリーミングサービスは、「Apple MUSIC」「LINE MUSIC」「Google Play MUSIC」「AWA」「YouTube Music」「Amazon Music Unlimited」「RecMusic」「Rakuten MUSIC」などがありますが、世界でもっとも利用者が多いのは「Spotify(スポティファイ)」です。
- Spotifyの無料プランと有料プランの違い
- Spotifyプレミアムの料金決済方法
- Spotifyに向いている人
それでは早速見ていきましょう。
Spotify(スポティファイ)とは
Spotifyとは、2006年にスウェーデンで生まれ、2008年にサービスを開始した音楽ストリーミングサービスです。現在の音楽ストリーミングサービスの流れを作ったサービスと言って良いと思います。
2019年4-6月期(四半期)の売上高は18.6億ドル(約2030億円)、月間アクティブユーザー数(MAU)は2.32億人で、有料会員数も1.08億人を超える巨大サービスに成長しています。日本でもサービス開始当初の2016年9月から話題になり、徐々に利用者を増やしています。
Spotifyを利用できるデバイス
Spotifyを利用できるデバイスは、スマホとタブレットです。iPhoneアプリ、Androidアプリ、また、PC版のデスクトップアプリもあります。
その他にも、スピーカー、テレビ、カーオーディオ、ゲーム機(PlayStation、Xbox Oneなど)、スマートウォッチ(Apple Watchなど)、スマートディスプレイ、スマートスピーカ(Google Home、Alexa、Bixby)などの対応機器があるので、以下から調べてみてください。
Product Categories – Spotify Everywhere
Spotifyの料金プランは?有料・無料の違い
Spotifyには、「Spotify Free(スポティファイフリー)」という無料プラン、「Spotify Premium(スポティファイプレミアム)」という有料プラン(プレミアムプラン)があります。
Spotify Free 無料プラン | Spotify Premium プレミアムプラン |
|
---|---|---|
月額 | ¥0 | ¥980 |
視聴可能曲数 | 4000万曲 | 4000万曲 |
再生順番 | シャッフル | シャッフル 曲順 |
オンデマンド再生 | 数十秒のみ | ○ |
バックグラウンド再生 | ○ | ○ |
オフライン再生 | なし | ダウンロード後に可能 |
スキップ制限 | 1時間で6回 | なし |
リピート再生 | 不可 | 可能 |
ダウンロード | 不可 | 可能 |
広告表示 | 5-6曲ごとに15-30秒 | なし |
音質 | 高音質まで | 最高音質 |
利用可能時間 | 期間無制限 | 期間無制限 |
では無料のフリープラン、有料のプレミアムプランの機能の違いを見てみます。
無料はシャッフル再生のみ、有料はさまざまな再生方法
無料プランは、楽曲がランダムで再生されるシャッフル再生のみです。一方有料プランは、好きな楽曲を選んで自由に再生(オンデマンド再生)したり、リピート再生をすることができます。
ちなみに、無料プランは一曲に対して、数十秒のみオンデマンド再生をできます。
無料はスキップ制限あり、有料はスキップ制限なし
スキップとは、楽曲の再生途中に飛ばして次の楽曲を再生することです。
無料プランは、1時間で6回のみ楽曲をスキップできます。一方、有料プランは、いつでも何回でもスキップできます。
無料は広告表示あり、有料は広告表示なし
無料プランは、5-6曲の再生ごとに15-30秒の音声広告が流れます。一方、有料プランは、音声広告が流れません。
無料はダウンロード不可、有料はダウンロード可能
無料プランは、楽曲をスマホなどの端末にダウンロードできません。一方、有料プランは、楽曲を端末にダウンロードできます。
そのため、有料プランはダウンロードした楽曲をオフライン再生することができます。
ファミリープランと学割プラン
また、家族で使える「ファミリープラン(1480円/月)」、短大・大学・専門学生などが使える「学割プラン(480円/月)」があり、どちらもプレミアムプランと同様の機能を使えます。
ファミリープランは、同じ住所に住む家族のみ最大6アカウントまで利用できます(オーナーアカウント+5アカウント)。学割プランは、18歳以上の学生でSheerIDというパートナー企業の認証が必要になります。
Spotifyプレミアムの料金支払い方法
Spotifyプレミアムを利用する場合は、それぞれのプランに応じた料金の支払いが発生します。料金の支払い方法は、月次の定期購入、または利用期間に応じた一括払いを選んでください。
どの支払い方法を選択した場合でも、Spotifyプレミアムの登録から30日間は無料トライアルで利用することができます。
ただし、月次の定期購入を選択している場合は、無料のトライアル期間が終了すると、自動的に定期購入に切り替わって課金されます。無料トライアルのみを望む場合は、トライアル期間中にSpotifyプレミアムの解除手続きをしなければいけません。
月次の定額購入の場合
定額購入の支払いは、クレジットカード、PayPal、キャリア決済(docomo・au・SoftBank)で行います。
利用期間に応じた一括払いの場合
利用期間に応じた一括払いは、1か月、3か月、6か月、または12か月払いから選択して、ATM払い、銀行振込、楽天銀行・ジャパンネット銀行のネットバンク振込、またはコンビニで現金払いをすることができます。
Spotifyの問題点
ユーザーにとっては良さそうなSpotifyですが、アーティストやレーベルによっては、Spotifyの爆発的な普及により、楽曲売上の低下を招き、収入に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、楽曲の提供を拒否しているアーティストや提供していた楽曲を引き上げたアーティストもいます。Spotifyが日本に入ってくることが遅れていた理由も著作権や利関係にあります。
もちろんSpotifyはその問題を解決しようとしています。その試みの一つとして、Spotify for Artistsという公式サイトがあります。
Spotify Artistsでは、アーティストやマネージャー、レコード会社などの音楽関係者向けに、Spotifyとのビジネスモデルを公開しています。
たとえば、アーティストにいくらの楽曲使用料が支払われるのか、支払いの計算方法、サービスの仕組みやメリットなどの提示から、アーティストがSpotifyを活用する事例やSpotify機能の説明などがまとめられています。
また、Spotifyはアーティスト向けに無料の解析ツールを提供しており、どの楽曲が再生されているのかリアルタイムで把握することができます。
アーティストは、Spotify Artistsを使うことで、セールスプロモーションを行い、収入を増やすことができます。
Spotifyに向いている人は?
Spotifyの良さは、さまざまな楽曲をフルで聞ける点です。最初に自分が好きなアーティストを選んでおけば、関連楽曲が次々再生されるため、新しい音楽の発見やアーティストの発掘にもつながります。
ただし、海外サービスのため、どうしても日本よりも海外の楽曲の方が多く、そもそも邦楽を聞きたい人には向いていないかもしれません(と言っても700-800ほどの日本人アーティストの曲が聞けます)。
逆に洋楽が好きだったり、BGMをかけたい人にはとても良いサービスだと思います。
Spotifyは、音楽ストリーミングサービスでありながら、ソーシャル的な楽しみ方もでき、さらに自分の好きなアーティストの新曲や新鮮な情報も取得できます。
音楽配信サービスやSNS、アーティストの公式サイトなど、あちこち使うために行ったり来たりすることもありません。Spotifyが気になる人は、まずは無料のSpotifyフリーを試してみてください。